多言語空間を遊びめぐる♫ -2ページ目

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26May
- 風刺がアツい！今でも続行、読み聞かせ
  ボーイズはそれぞれ13歳、11歳（もうすぐ12歳）、8歳になりましたが、まだぼちぼち読み聞かせをしています。本読むーって聞くと、読んでーって答えてくれるから、この嬉しい答えが返ってきてるうちは続けようと日本語に触れる機会の１つですよね。本は、フランス語なら全然自分たちで読める。でも、余暇で読む時間は限られてるし、私達が触れてほしいような文学作品を読むとは限らない。ほな私のオススメを、日本語で耳に入れちゃおうという、単純な思考回路。悩むのは本のチョイスです。3人とも楽しめるチョイスっていうのはかなり難しい。上二人は学校で色々習っているし、内容が単純すぎるとつまらない。でも、難しすぎると今度はアルルがつまんない…ということで色々試行錯誤してますが、これまでのところ、文句なしに好評を得ているのは風刺文学です。風刺文学――人間や社会の現実を批判、攻撃する意図をもって描かれた文学で、機知に富んだものが多い。私も大好きなジャンルですが、子どもたち、よく内容わかってるもちろん内容によっては説明が必要な箇所もありますが、一度コンテキストを把握したら、ハマってくれました。個人差あるでしょうが、うちの子たちには冒険モノよりもこっちのほうがいいみたい。前にナルニア系も何冊か読みましたが、ノリはイマイチだったな〜やっぱり関西人ですからね。底辺に笑い（ガハハでもニヤリでも）があったほうが心に響くようですということで、何冊か読みましたが、上二人がどハマリしたのが、ジョージ・オーウェルの「動物農場」。高校のときに授業で読んだ本ですが、傑作ですよね、ほんと。ずっと心に残っていて、子どもたちにもいつか読んでほしいと思っていました。でも私も再読したかったので、読み聞かせのネタにウェブで無料の日本語版がさくっと見つかって良かった文学作品は、探したら結構見つかること多いです。動物農場は民主主義が全体主義、そして独裁政権に陥っていく過程を非常にわかりやすく描き出した作品で、傑作です、ほんと。登場するいろんなキャラも忘れがたい。え、まさか…え、なんでえええええって子どもたちの反応も楽しかったーそこからいろんな会話も生まれましたし、すでに世界史を勉強し始めている子どもたちなら文句なく楽しめるかと思いますあ、でも、ソ連の歴史と絡ませて説明したほうが絶対おもしろしさ倍増なので、親も事前勉強してとりかかるのが一番かな最近3人まとめて楽しめたのは、トルストイのイワンのばか。子どものころに読んだ記憶があったけど、改めて読むとなかなか鋭く現代社会のあり方を批判していて楽しめます。これはアルルも聞き入ってた「え、でもイワン、ほんとはばかじゃないよねそれって賢くない」「ぼくはこっちの国に住みたい」とか、なかなか鋭いコメントを放つ子どもたち。風刺文学といえばまっさきに思い浮かぶのはジョナサン・スウィフトですが、残念ながらガリバー旅行記は説明文が多くて話のスピードが遅すぎて、あまりうけなかったので途中で読むのをやめました。それぞれの国の住民の描写も、いちいち現代社会との対比が面白いのだけど、やっぱり長過ぎるとねぇ。スウィフトですごく面白かった記憶があるのはA Modest Proposal（『穏健なる提案』）かな。ウェブには「スウィフトの諷刺文書の中でも最も強烈な傑作」という評価も見られます。当時のアイルランドは恐ろしく貧しかったのですが、国を窮状から救うために、「アイルランドの赤ちゃんをイギリスの貴族の食料として売る」という提案をしごくマジメに、最もたる理由を並べて綴った作品。読んでいると、「なるほど、たしかに」と思えてしまうのが非常に怖いこれ。。。読み聞かせしようかなぁ。ちょっとさすがに強烈かなぁ😅ちなみに最近は、風刺ではありませんが、若草物語を読み聞かせています。ちょっとジャンルは違うけど、4姉妹ー3兄弟、というつながりで、楽しめるんじゃないかな、ってこの作品は登場人物の描写も秀逸ですしね。「あーーぼくベスっぽいね。シャイだし」「どこが〜」みたいに、ちょこちょこ自分たちと重ね合わせながら楽しく聞いてくれています物語をたくさん心に入れることは、世界を相対的に捉えることにつながります。それでなくても子ども（特にティーンエイジャー）は自分の世界、自分の周りで起きていること、自分の頭の中の考えにとらわれがちだけど、いろんな物語に触れることによって、これってよくある話なのかな、こーゆーヤツ学校にもいるな、こういう反応もあるのか、と、様々な状況をもっと鳥瞰的な視点で見られるようになるでしょう。これは、今後生きていく上で大きな力です親の仕事の1つには、子どもの世界をどんどん押し広げてあげることもありますよね。そこから、もっと世界をまたぐ、インパクトの大きい仕事をしたい、っていう気持ちが生まれるかもしれないし。（それが必ずしもいいというわけではなく、視野を広げて他の例を知ることによって、自分しか興味がないような専門分野にハマっていくのもよし）そういう意味では映画もいいのですが、なんといっても文学作品の強みは、普段は絶対アクセスできない他人の思考回路や気持ちの動きを覗けることですね。読み聞かせ時の子どもたちの反応を見ていても、そこに興味を惹かれているのがわかります。読み聞かせに良さそうなオススメ本があれば、ぜひどんどん教えてください
22May
- 最近よくある間違い２
  子どもがよくする間違い、またいくつか思い出しました。「おかあさん、マリオ強い」フランス語からの直訳で、上手の代わりに強い、と言ってきます。ぼく、バドミントン強いからぼく、算数あんまり強くないから…etc.だいぶ直ってきたけどね〜〜「今はたらいてるから」仕事をする＝travailler、スペイン語のtrabajarもそうですが、辞書を引くと、身体的または知的な活動に従事すること。　とあります。つまり、レポートを書くのも、宿題をするのも、テスト勉強をするのも含まれる。「今なにしてるの」「はたらいてる〜」ってつい言っちゃうようですが、日本語の「働く」は、人が主語である場合（知恵が働く、などではなく）、賃金をもらう仕事をすることに限られてますからねぇ。「見て、あの頭」「そんな顔しないの」などというときに、フランス語では「頭」にあたるtêteを使うことから、そこから逆に直訳してくる子どもたち。「変な頭〜〜」「あの頭知ってる〜」そのたびに、顔「頭」はこの上の部分だけだからと指差し教える私…この間違いも最近減ってきてるかなぁ。色々ややこしいよねぇめんどくさいよねぇでも、がんばるのだ、少年たち
15May
- 最近よくある間違い
  こちらもメモ的に。今朝マルが夢について話していたので、ちょっと注意を向けて聞いてみると…思ったよりちょこちょこフランス語の単語が混ざってるな他の部分がアルルよりも流暢だからスルーしてたのかも。ちょっと気をつけて直してみました。あー手間。でも大事で、最近気になる間違い。兄弟３人に共通してるやつ。悪い夢した〜〜J'ai fait un cauchemar　からの直訳ですね。英語でもI had a nightmareだから、「見る」という動詞を使うのは、実は結構面白いのかも。夢はするんじゃなくて見るのーと何度直したことか。最近は、「え、夢がなんて」と目を見て聞き返すだけで、はっと言い直すようになりました。もう一息か次は上の２人がよくする間違い。それで２番のバス取ったんだけど…J'ai pris le bus 2　からの直訳。英語でも I took the busとかだから、欧米語的には妥当なのかこちらも、バスや電車は取るんじゃなくて乗ると、しつこくしつこく直しています個人的には名詞より動詞のほうが気になりますね〜学校にはスペイン語がネイティブの子も多いから、子どもたちのフランス語もそこから影響受けてます。エドが聞くたびにきぃーーーーーってなるやつ。Saquer/saqué...スペイン語のsacarやsaqueをそのまんまフランス語にしちゃったやつ。テニスならサーブ、サッカーならスローインやゴールキックのときに使う言葉ですが、engagementserviceとどれだけエドが直してもあんまり効き目なし。なぜなら、周りの子もみーんな使ってるから多分分かってるけど周りに合わせてるだけで、フランスでサッカーすることがあればすぐに正しい言葉にも馴染むだろうから、もういいじゃん、って思うんですけどね昔ポケモンが好きだったときは、進化する、のことをevolucionerと言ってはエドにévolueeeeeerと直されてたなぁ〜多文化で育ってる子達ならではの間違いで、色々おもしろい
14May
- 子どもたちの日本語状況2024年5月
  アルルの日本語について書いてからはや２年経ちました。読み返すと、当時の悩みがよみがえってきます…それで、この昔の記事にも書きましたが、同じ家庭内でも、一人目、二人目、３人目、と言語政策が同じとは限らないんですよね。むしろ、違うことのほうが多い。でもそういった記録はまだまだ少ないということで、誰が興味持つねん、って感じではありますが、自分へのメモ的に現状を記しておこうと思います。マル（１３歳半）日本語での会話は問題なし。フランス語も基本混ぜない。（日本語でまったくわからない学校用語は別だけど、それは私もとやかく言わない）週１の日本語クラスでは、６年生の漢字をやってるはず。４年生以降は漢字の数がぐんと増える上に、日本に住んでいないと熟語自体に馴染みがない漢字も多いので、もうこの辺はゆっくり丁寧に学んでもらえれば。マンガは好きだし、ゲームも日本語でしなよ〜〜って言うと、する。相変わらずやりやすい子学校では英語もラテン語もがんばってるし、カタルーニャ語も中学校に入ってずいぶん伸びたし、最近は友達ともスペイン語の会話が増えてるようだから、基本語学は好きなのかなコミュニケーション取るのが好きだしね。文法や発音気にせず、どんどん話したいタイプ。そりゃ上達するわ。でも、しっかり聞くと、文法間違ってたりするそのへんのこだわりのなさも彼らしい。ほんと、全体的に、おっとり、です。彼の性格と同じ。必要に応じて。日本語で読んだらっていうとちょろっと読むけど、すぐ内容忘れたり記憶力も人並み。（※決して悪くはないけど、横にいる弟が異常すぎる）ミミ（もうすぐ１２歳）この子に関しては、なんと言えばいいのか💦日本語力、すごいです。脱帽。漢字めっちゃ知ってる。ことわざも、不思議なボキャブラリーも。（むしろ、不思議なボキャブラリーほど知ってるw）マンガが好きで、特にらんま1/2からめちゃくちゃ色々（使えない言葉も含め）吸収してる。やる気と記憶力の問題ですね、ここは。記憶力は生まれ持ったもの、としか言いようがない。らんまのXX巻にこんな表現が出てた、スパイファミリーのXX巻でこの話をしてた、とか、詳細の記憶がハンパない言葉遊びも好きで、いつも不思議なギャグかましてるし、これはマルもですが、最近こち亀を読み出したので、語彙レベルがまた変な方向へアップでも、やっぱり性格出るよなぁと思うのが、彼らしく、興味がないことは、まったく覚えない。いい加減に家族の誕生日を覚えてくれこんなに日本語は上手なのに、相変わらずスペイン語とカタルーニャ語が下手すぎる英語は学校で頑張ってるから、やっぱり興味の問題日本語でしゃべるのは好きなのに、こっちの話はあんまり聞いてないこともしばしばなんてツッコミどころ満載の子どもなのミミもマルと同じく、通常の家以外でのサポートは、１週間に１度（２時間）のオンラインの日本語クラスです。アルル（８歳）さて、要領が良く、抜け目のない３男ですが…日本語が「上手」とは言えないなぁ。フランス語混ぜまくる私もここ数年、ひじょーーーーーーに辛抱強く、「それ、日本語では」「ごめん、今のもっかい（日本語で）言ってくれる」あるいはただアルルを見つめて何も言わずにっこり笑う（視線の意味はもちろん、もっかい日本語で言いなはれ）とメッセージを送り続けているので、マシにはなってきているものの、これも性格ですねーーーー根が楽したい性格なんだな。ミミのような、おかあさんにはなにがなんでも日本語的こだわりが皆無。ただありがたいことに、素直は素直なので、あーめんどくさと思いながらも、基本的に毎回言い直してくれます。自分からストップして、「えっと…なんだっけ」って日本語で言葉を探す場面も増えてきました。あまりに面倒で、「あーもうじゃあいいや」って、その話を私にするのをやめたのは、覚えている限りでは１度しかないかな。これは非常にまずいパターンこれが続くと親子のコミュニケーションに支障がでるので別の対処法が必要ですが、今のところ、１度きりしか起きていないからら、まだ大丈夫。この点に関してはエドのサポートもあるのが非常にありがたく、アルルがあまりにフランス語をまぜた文章を話すと、ちょいまて、今のは何語やねんってすかさずツッコミ入れてくれますアルルの日本語クラスは、対面で週に１度、２時間半。動詞は相変わらず「やる」が多いし、適切な動詞を使えない場面も多いけど、意外だったのが、読み書き、レベル高い特に漢字こういっちゃなんですが、放置気味の３男なので、漢字も手こずるだろうなぁ、と思っていましたが、フランス語でも読書が大好きなので、「読む」という行為をまず厭わない。そして、こちらもある種の記憶力がいいらしく、マンガで見た漢字を結構よく覚えてる。そして漢字の覚え方も、パーツごとに分解して覚えるのが好きらしく、頭の中で色々分解＆組み立てて覚えているようです。面白いなぁ。性格出るなぁ上２人に関して言えば、読みたいマンガや本は読めるレベル、あるいはわからない漢字や言葉は調べられるレベルに達したので、私としては達成感あります。今後日本に行きたくなって、もっと日本語を勉強するにしても、自分たちでがんばって上達していけるだけの土台は作れたんじゃないかな、って。日本に一度も住んだことなくて、これだけできるようになれば上等だよがんばったねーうちでは、とにかく役立ったのはマンガ、そしてゲームを日本語ですること。九九のアプリなんかも、とにかく日本語で。マルの携帯は言語設定日本語にしたし（わからない言葉もあるだろうに、文句を言わないところがやっぱりマル）、私の日本語の注意書きが至るところに貼られているし（笑）、日本語を目に入れたのもよかったのかなぁ。本の読み聞かせもぼちぼち続けてるし…大きくなってくると、本人の性格や興味がかなり影響してくるので、その子に合わせて言語政策もカスタマイズする必要がありますが、ある一点まで頑張れば、後がすごくやりやすくなると感じています。世界中で継承語としての日本語教育に心を砕いている親御さんたち、一緒にがんばりましょう
08May
- インドの香り！卸売スーパーめぐり
  少し前にシーフードの見本市で通訳のお仕事があり、ブリの部位やさばき方、養殖関連用語を頑張って覚え、無事に終わったら、次は繊維業界の責任ある水管理に関する長文レポートの和訳の校正が待っており、それもなんとか終えて一息ついたら、今度は包装業界の見本市のお仕事が来て、ほんとにありがたいのだけど、技術的な話がわからなさすぎるポリマー、解重合、加溶媒分解、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリポリポリ。。。化学はいっちゃん嫌いな科目だったんだよー泣きそうになりながら準備してます。勝負日は明日1日。さてどうなるか。で、同時進行で、サステナブル・バンキング・アセスメントに関するレポートの校正もあって、金融もまじ馴染みのない（そして興味が持てない）分野…右を向いても左を向いても、脳みそ爆発コース息抜きしたいので、最近楽しかった話を１つ。大好きなインド人の友人2人が、お米とかは、最近は卸売スーパーで買ってるのー。倉庫みたいなとこで、安いよと教えてくれたので、なにそれ、一緒に連れてってとお願い。1人で行っても、なに買っていいかよくわかんないし、2人の買ってるものを知りたいということで、先週連れて行ってもらいましたー1軒目はここ。ここが一番インドらしい商品が多かったかな。Mundi Cash · C. de Santander, 60, Sant Andreu, 08020 Barcelona, スペイン★★★★☆ · マーケットmaps.app.goo.glスパイスとかはこっちが安いという2軒目は、そのすぐ隣。Wahid Cash & Carry · C. de Santander, 74, Sant Andreu, 08020 Barcelona, スペイン★★★★☆ · アジア食材店maps.app.goo.glこっちのほうがもっとインターナショナルな雰囲気で、インド以外の国の商品も色々あった印象。小さいけど、見てみると最後は中華系の卸売スーパーもチラ見。同じ並びにあります。利丰食品 · C. de Santander, 76, Sant Andreu, 08020 Barcelona, スペイン★★★★☆ · ショッピングモールmaps.app.goo.gl普通に街中のアジアンスーパーで売っているような商品が安くなってたよ。日本のものはなかったけど。このブログを読んでくれているバルセロナの人はもう知ってるだろうけど、日本の食材はコミンポートが卸売価格です。ワッツやメールで注文して、届けてもらうこともできるけど、お届け日が（確か）木曜日って決まってる上に、何時に来るかわからないし、注文の間違いもよくあってイライラするのだけど、実際に倉庫まで行って購入すると色々楽事前に注文しといたら準備しておいてくれるし、お兄さんたち、親切にお米とか車まで運んでくれる実際に顔を合わすとすごく優しくなるの、スペインらしいわ〜さて、コミンポートはさておき、東南アジア系卸売スーパー。こんな感じでした想像通りこういうカートしかないので、1台を3人で使う。それ、何に使うのそれ、どうやって調理するのとお互い興味津々2軒めはこんな感じ。欲しかったホールのナツメグをゲットできて嬉しい私エドに電話したら、ジャスミン米、そしていろんなレンズ豆やリョクトウ（mung beans）が欲しい、というので色々追加。友達が結構いろんなお菓子類を買ってたので、私も真似していくつか買ってみた。基本的に辛いこのミニハードサモサは買い損ねたけど、でも１つもらったら、その後5分ぐらい辛さで口がしびれてたから、買わなくて正解だったかも😅最初のお店で買ったマンゴーの缶詰、すでに少し砂糖かシロップが入ってて甘いのだけど、ケフィールとミキサーに入れてマンゴーラッシーにしたら美味しくて美味しくて、家族みんな大喜び前にラテンアメリカ系のお店で冷凍マンゴーを買って作ってみたときは、いまいちだったんだよね。でももうこれで間違いない美味しいバスマティライスも買ったので、いろんなスパイスと、これまた興味を惹かれて買ってみた感想ザクロの実も投入して、イラン風にご飯炊いてみたり。こういうの楽しいな
06May
- 春たけなわの雑記〜雨、庭、母の日
  書きたいネタがまた溜まってきているけど、ありがたいことに仕事がたくさんあって、ゆっくり書く時間がないなので、小ネタだけまとめて書いちゃおうっと。まずは先週の月曜日の大雨。少し前に水不足について書いたけど、街ごと流されそうな大雨が降りました。家の前の道路は川みたいに轟轟流れて、プールは溢れそうになって、すごかったぁバルセロナのホテルで働いてる友人が、みんな雨に慣れてないからか、ずぶ濡れの人がたくさんいて笑えたって言ってたけど、きっとみんな、いつもみたいにすぐやむだろ〜ぐらいの感覚で外出しちゃったんだね4月の降水量は一応「ノーマル」とみなせる値だったらしいけど、これまでずーーーーーっと水不足が続いていたので、危機的状況を脱したわけでは全くなく。あんな、1日にどばーっと降らなくていいから、もう少し定期的に降ってくれないかなぁ〜で、こういう土砂降りの日があると痛感するのが、レインブーツが欲しい撥水加工してあるスニーカーしかなくて、ブーツはどれも防水じゃない。というか、濡らしたくない素材ばっかりどうせ買うならおしゃれなのがいいけど、でも、高いお金出して買うほど雨降らないし…としばらく悶々としていましたが、ウェブで調べてみたら、いくつかのスペイン語のサイトにこんな情報がDecathlon（大手のスポーツ用品店）の乗馬用ブーツが、防水だし高見えするということで、早速買ってみましたほんとに税込みで21.99€。ロングブーツにしては格安ちょっとわかりにくいけど、乗馬用だから、上の部分が平ら（）じゃなくて、斜めの切り口になってるのが個人的にツボったあ〜また雨降らないかな次はいつになることやら。週末に新聞読んでたエドがこれ見て苦笑してたもんね。ヨーロッパ全体お天気悪いのに、スペインだけ見事に雨がしっかり降ったので、急に庭の木々が元気になりましたいろんなところにいろんな花が咲いていて（表現雑）嬉しい〜ライラックがほんといい香り毎年この時期の楽しみです昨日は久々の友人一家を招いてラクレットパーティー。まだ寒い時期から予定してたけど、延びて延びて今になり。ラクレット食べるにはあったかくなっちゃったね、と私が言うと、確かに、でも俺は真夏でもラクレット食べれると変に自信満々なエドおそらく激しく同意見の子どもたち。いい具合に涼しさが残る春の気候でよかったそんな昨日は、スペインでは母の日。基本的に行事系はスルーしがちな我が家だけど、日本語クラスできちんと色々準備してくれてありがたやでもねぇ。どういう因果か（親のせい）お笑い路線まっしぐらの子どもたち（特に上2人）なので、宛名を見た時点で微妙な予感しかしない誰やねんイラスト意味わからん中もなかなか読み応えがありました。そして別の意味でツボったのはこの人。課題はささっと必要最低限だけやって片付ける、と噂のアルル。相変わらず要領がいい。きちんと書いたら書けるのに、適当な字そしてこのメッセージ。おーーーーいそこそこなん僕、いい子に育ってるよ、グッジョブみたいな素晴らしき高さの自己肯定感どういたしましてって、はてなマークつけずにおれんあー毎日おもしろいなぁ〜ちなみにこの「そだてて（くれて）ありがとう」の（くれて）が抜けてるの、同じ日本語クラスの子どもたちの手紙にも見られました。身近な他の原語では、Thank you for（動詞）ing... Gracias por（動詞）... Merci de（動詞）...ってなるから、この、行為を受け取る場合の（くれて）が自然につかないだろうなぁ。ちょっとしばらく（くれて）の使い方に気をつけてみようっと。子どもたちの現在の日本語状況についてもそのうちアップデートしようと思います。
28Apr
- 子どものあふれる家
  つくづくうちは、来客の多い家だなぁ、と。大人の来客もそうですが、特に子ども。ボーイズの友達がほんとよく来ますこないだの春休みはすごかったかも休みが始まる金曜日にマルとアルルの友達が兄弟でお泊り。月曜日は、ママが仕事でパパが出張の友達一家の子どもが兄弟で遊びに来て、火ー水はミミの友達がお泊り。木曜日はカラオケ大会だったから、大人8人、子ども13人がうちに大集結庭つきの家買ってよかったなぁ、って思うのは、ほんとそこですね。子どもたちが自由に遊べる。静かにしなさいって言わなくていい。家でゲームする以外のオプションがたくさんあるから、外に蹴飛ばせば、なにかしらクリエイティブに遊んでる。スペースがある分、子どもたちが騒いでても私は下でゆっくり仕事できる。村はわりと安全だから、子どもたちだけで勝手に近所をうろうろできる。（日本では当たり前ですが、バルセロナ市内だとそうもいかないのです。。。ある程度の年齢までは、いちいち大人が公園に連れていかないといけない）でも、来客が多いのは思えば昔からそうでした。ニューヨークでは大学の社員寮に住んでいましたが、子どもが3人ということで３LDKのアパートをあてがわれ、社員割引があるとはいえやっぱり高いから２LDKでいいといっても、３LDKが余ってるからこっちにして、と言われ。まだ下は赤ちゃんだから、２LDKに住んで節約したかったのに、どうしたものかと祈ったところ、天から降ってきた答えは、「そのスペースを他人のために役立てなさい」でしたその時にすごく納得がいったんです。そっか、私たちだけのスペースじゃないんだ、みんなに使ってもらえればいいんだって。あのアパートにもずいぶん人が来たなぁ～～たくさんのプレイデートを開催したし、国内外の友人が泊まりに来たし、毎週の教会のママグループもうちで集まって、たまにはママたちの息抜きということで、うちに子どもたちを集めてシッターさんを雇って、ママたちは映画に行ったりしました。子どもたちが大きくなった今、「うちってお得感あるかも」と思うのは、うちに来た子どもたちが、兄弟とも仲良く遊んでるとき。一人と遊びに来たのに、友達もう二人ついてきたみたいな。一人っ子で、普段一人でゲームしてるような子が、4人でスマブラしてる。サッカーも4人いると、それなりに雰囲気出る。自由人のミミが一人でお絵描きモードに入ってしまっても、ミミの友達はアルルと戦争ごっこして遊んでる。ジャイアンじゃないけど、「俺の友達は俺の友達、おまえの友達も俺の友達」みたいな今週末も傑作でしたシングルマザーの友人から、土曜日仕事だから、金曜の夜から下の子預かってもらえないか、と連絡があり、その子はアルルと仲良しだから二つ返事でOKでもいろいろあって、アルルは土曜日のお昼前から別の友達の家に行くことにそこで、アルルを送っていくついでに、その子も家に連れて行く予定でしたが（家にお兄ちゃんがいた）、「ぼく、ここにいたい」とその子が抗議。確かに、家に行ってお兄ちゃんとずーーーーーっと二人でいるのもつまんないよねぇ。。。なので、よっしゃ、ママの仕事終わるまでここにいなよという展開になり、それとはまた別に、マルの親友が父子家庭なのですが、これまたパパが用事があるということで、土ー日泊めてもらえないかと言われ、でもマルは別の友達のバースデーパーティーで、金曜日から土曜の夜までお泊り😅マルは夜までいないけど…というと、それでもいい頼むということなのでこちらもOK。なので、今日は昼過ぎから、マルもアルルもいないのに、なぜかマルの友達とアルルの友達とミミが家にいる、という展開になり、でも3人ともすでに顔見知りだからちゃんと仲良く遊べ、夜になったらマルもアルルも帰ってきて、迎えにきたアルルの友達のお兄ちゃんも混ざってまたしばらく遊び、その間私たちと迎えに来た友達のママはワインを飲み、エドが大量に作ってくれたマカロニ＆チーズを食べ…という、なんとも楽しい状況が生まれたのでしたおまえんち、楽しいなと子どもの友達が言っているのを聞くと、本当に幸せな気分になりますサッカーゴールの前の芝生は完全にはげてるけど、こないだアルルの友達がぶらさがってライラックの枝をボキンと折られたけど、何度サッカーボールで庭のランプを壊されたかわからないけど、それでも子どもたちがワイワイ走り回る姿を見ていると、これでよかったんだ～と心から思えるのです
22Apr
- 我が家の水不足対策
  日本でもニュースになったようですが、カタルーニャ州の水不足、まったく酷いです💦2月に貯水池の貯水率が18％まで下がった時点で非常事態が宣言され、庭の水撒きやプールへの水入れ、洗車などにも規制がかかりました。こっちは洪水になりそうなひどい雨よ〜〜とフランスの義両親が言う中、ほんっっっっっとーに降りません。最後にちゃんとした雨を見たのはイースターの週だったから…もう1ヶ月近く前か。今週は何日か雨の予報だったけど、曇るだけで、降らない。外で水滴を感じた日もあったけど、１〜２分でやんだし（と書いていたら、昨晩から今朝にかけてやっと降った昼までにはやんだけど）やばいレベルです。これだけ毎日晴れてると、嫌でも水不足を肌で感じます。雨乞い、という言葉が頭に浮かんだよ、と冗談めかして友人に言うと、結構みんなマジメに、あ、それ、思った、昔の人みたいに踊って祈ろうかな、とか、と返してきたので、みんな似たこと考えてるようで。個人レベルでも、できることしないといけません。子どものシャワーの回数を減らした友人、シャワーの時間を短縮するために水シャワーを浴びることにしたツワモノの友人、いろんな努力を耳にしましたが、うちでは基本的な努力以外に、次の３つのことを実践することにしました。①シャワーの水の再利用シャワーの水というか、最初水があったまるまでの冷水です。１分弱私は冷たい水が体にあたるのが異様に嫌いだから（だから海もプールも、よっぽど暑くないと入らない）、冷水を浴びるというチョイスはない💦これは以前からバケツを置いていて、毎回溜めていたのですが、洗濯物をつけたり、特に使いみちがないときは、ざっと最後に流して軽く掃除したりしていました。でも、その水を少し前から、庭の木に撒くことに。特に、２年ほど実をつけてくれない桜の木引っ越してきた最初の年は、食べきれないほど美味しいさくらんぼがなったのに、それからずっと実をつけ始めても全部落ちてしまい…庭師さんいわく、「水不足だから、本能的に実を落とすんだろう。実はすごく水分を吸うから」…なるほど庭の水撒きは禁止されているから、私がやるしかないそこでせっせとシャワーの後はその水を桜の木に撒き、たまにえこひいきが申し訳なくなったら隣の梅やいちじくの木にもおすそわけし、子どもたちにも絶対水は溜めるように言い、がんばってたら、実が赤づいている〜〜このままなるかなぁ…どうだろう。とにかく雀の涙かもしれないけど、庭の他の場所でもこの水撒きは続けようと思います。②キッチンの水の再利用野菜を洗っただけの水。急須をゆすいだだけの水。米をとどいた水。（塩を入れないで）豆を煮た水。野菜を蒸した水…ちょっと意識してみたら、使える水が本当にたくさんこれは驚きました。容器をシンクの横に置いて溜めてたら、毎日植木に水やりできるぐらいの水は結構溜まるものでこれまでもやればよかったわ〜〜しかも、栄養素が入っているから植物にもいいとウェブに書いてありました。こうなると、この水も使えるかなと変にゲーム感覚でウキウキしちゃう私ですが、冬の間も水不足で、しかも私が水やり忘れて死にそうになってた植物が結構いたことを思うと、もっと早くこれ始めといたらよかった…③雨樋と貯水タンクじゃじゃーん✨ユメカナウずっとつけたかったんです。だって、雨水がもったいないもんうち、井戸も一応あるけど、地下水ほぼ枯れてて空っぽだし、せめて雨水で水やりできるなら、そうしたいっと結構前から言ってましたが、「タンクって基本的に見栄え悪いんよな〜〜物置、樋ないし…」「そもそも雨降らんし…」とエドが消極的でした。でも、いよいよ水不足がひどくなったのでアイデアを蒸し返し、そこまで見栄えが悪くないタンクを見つけ出してきたらやっと乗り気になってくれて、そこからはしっかり動いてくれました（私おおまかなアイデア出す人、それをきちんと図面とかひいて形にして、必要な材料を買って、作ってくれる人はエドだから、彼を動かさないと実現しない😂）そもそも樋のない物置、樋をつけるところから始まる。樋を購入する日が来るとは…溢れてしまわないように、ちゃんと下に余分な水を逃すパイプもついてる〜〜さすが✨手作業が大好きなアルルもいっぱい手伝ってくれましたせめて３人のうち１人は日曜大工が好きな息子で、エドもハッピーそんなにサイズ大きくないけど、何度かしっかり庭に水やりできるぐらいの水は貯まりますでも一番いいのはちゃんと雨が降ることだけどね〜〜夏がコワイ…
19Apr
- レンガの森にこだまする静寂…UPFの貯水槽図書館
  超久々のバルセロナ裏（？）観光シリーズです。昨日、友人との待ち合わせまでにぽこっと時間が空いたので、ずいぶん長い間行っていなかった図書館に向かうことにしました。海と動物園の近くにある、UPFことポンペウ・ファブラ大学。ここの図書館が美しいのです…昔は貯水槽だったレンガ造りの建物。天井が高い。つらなるアーチはレンガの森のよう。差し込む光は柔らかくて、おとぎの世界にいるみたい…この図書館、誰でも入れます。でも、かーなーり行き方がわかりにくいうっかり迷い込んじゃった、なんて展開は絶対ありません。強い意志を持って進むのみグーグルマップではここにあたります。外から見ると、こんな建物。でもね、この建物の周りを歩き回っても入口ないの。貯水庫だから、入口は地下。ちょっと方角よじったけど、こんな感じ。少し離れた、この学生のカフェテリアなんかがあるコートヤードに向かって、普通の図書館に入るための階段を降りて、まず図書館に入ります。「普通の」図書館の入口。階段降ります。中に入ると、貯水庫の方向に向かってひたすら歩くちゃんとこういうサインがあちこちにあるので、わかりやすいです。Dipòsit de les Aigües＝貯水庫、なので、そっち目指して。階段登って、廊下渡って。そしたら…着いたー相変わらず美しい✨声とかきっとこだまするんでしょうけど、図書館だから誰もしゃべりません。とてもとても静か。それもまたこの荘厳な雰囲気に一役買ってるんだと思う。机はたくさんあるけど、どこも結構いっぱい。学生さんたち、ちゃんと勉強してて偉いな私もここに陣取って、しばらく仕事しました。ちょっと見にくいけど、奥の方の天井に模様が書かれてるの。それもミステリアス。こういうの、興味のある方はぜひ私は一見の価値ある建物だと思ってます
15Apr
- エスニックな食材に愛を込めて❤
  バルセロナのブロ友希帆ちゃん（ブログだけじゃなくてリアルに友達だけど）が昔教えてくれたトルコ食材店。ずっと気になってたんだけど、2年経ってようやく行ってきました〜…遅すぎる😅場所がね、全然生活圏内にないんですよ…アルルの学校からそこまで遠くはないのだけど、でも家と全然方向が違うしでもやっぱり行くと楽しくて、希帆ちゃんのブログに載ってた食材とか色々買っちゃった〜〜夜、エドに戦利品を見せたら、うおーーートルコの食材、昔Ravalで探したけど見つけられんかったのに、こんなところにこんなスーパーあるんやなと大喜びはあった？は買った？って、なんかめっちゃ詳しいしさすが。私は結構適当に色々買ってみたんだけど、ソーセージとかすぐに調べて、あ、これ、目玉焼きと組み合わせたのがトルコのよくある朝食やって。絶対子どもたちも喜ぶ、これやろうってすぐにウキウキ包丁とまな板取り出してました。今度自分で行ってくれ〜〜そして色々美味しいもの、買ってきてトルコスーパーの後は仕事までまだ少し時間があったので、新鮮なお豆腐を売っている中国系のスーパーに立ち寄って、買い足したかった片栗粉や甘藷澱粉（これでわらび餅できる。これも希帆ちゃんの知恵）やもち米をゲット。この店はアジア系の野菜も豊富なのでなにか買いたかったけど、すでに荷物が結構重い…あ、でもマルの大好きな金柑は買ったでも翌日はもっと過酷（）でした。学校の近くのロシアンスーパーが好きなのですが、ここ、午後2〜5時という中途半端な時間がお昼休みなんです…でも子供のお迎えは４時か４時半だし、お迎え前に友達とお茶するとしても２時以降だし、朝は１０時まで開かないし、私がこの近辺に出没する時間にはもれなく閉まっている　嫌がらせかでも、学校で本を読むイベントがあったので、これはチャンスとイベント後に行ってきました。久々にキルバサ（スモークソーセージ）やピロシキ、子どもたちの大好きなプリャーニキ、冷凍カシスなんかを買えてハッピーこっちのスーパーではなぜか全然見かけない粉ゼラチンが普通にあったしかも今車がないので（この話はまた後日）、ついでにパンや肉も買っちゃおうとLIDLに向かい、色々重いなぁと思いつつも頑張ってバス＋電車＋バスに乗って家にたどり着いたのですが、好奇心から荷物を測ってみたら、６キロありました６キロ抱えて歩くのって、なんか背中や肩に悪そうなんですけど…まぁ仕方ない私はバラエティが好きな人間で、献立も色々変化に飛んでるのが好きなので、こうやって変わった食材をゲットできると心から幸せになります面白そうな食材を先に買ってしまい、それからレシピを探す、という流れもしばしば。最近だと、ざくろパウダーに思わず手を出してしまいました😅何に使えるかな〜〜ニューヨークに住んでいた頃は、友人のYさんと、いろんな国や地域の料理のレストランに、できればその料理に詳しい人と一緒に行って、その国について少し詳しく知る、という個人的イベントをよくやっていましたカンボジア、ロシア、ミャンマー…顔の広いYさんがいろんな人を見つけてくるのが楽しかったなぁ〜また、同じ教会の仲良しママたちとBook&Cookというグループを立ち上げ、数カ月ごとに１つの国の食を扱った本を読み、みんなが読み終わったら、その国の料理を作って持ち寄ってみんなで食べていました。みんな料理上手で美味しかった〜メキシコ、イタリア、インド、フランス、イラン、スペイン…色々あったけど、特にスペインの本を読んだときは、地域によってこんなに料理が違うんだって驚いたのを覚えています。まだ、自分がスペインに住むことになるなんて、思ってもいなかったときのことでした。ニューヨークには到底叶わないけれど、でもバルセロナでもそれなりに多様な食材が手に入るのは嬉しい限りですお宝の一部
12Apr
- 今年も！日本語を解さない子たちに日本語で本を読む
  今年もやってきました、小学校に行って子どもたちに本を読むイベント。きっと4月23日が世界図書・著作権デーだからでしょう（カタルーニャでは、他のイベントと絡めて盛大に祝います）去年の様子はここ。今年はアラビア語もありました去年の記事にあるように、さすがに３年連続オノマトペはなぁ…でも日本語だとあまりにわからなくて、（随時訳すとはいえ）つまんなくないかなあ、やっぱ英語の本にしようかなあ、と悩んでいたら、日本語がいい日本語にしてとアルルが嘆願。そこで色々吟味した結果、やっぱり長新太さんに落ち着きました。去年考えていたとおり、『ブタヤマさんたらブタヤマさん』ストーリーのシンプルさと、挿絵のインパクトで勝負文章の９割は繰り返しのこの本。視覚的にも入ってくるように、そして気乗りしたら一緒に読めるように、繰り返し部分をローマ字で書き出して、準備OK8:45にカタルーニャ広場着。こんな早くからバルセロナ来た遅刻しないどころか早めに着いたと自分を褒めて（単純）、ささやかなご褒美として美味しいSyraコーヒーゲットカプチーノが2.60 €って、バルセロナではかなり割高ですが、それでもたまに買いたくなるほど美味しい別にコーヒー通ではない私は、スペインの低クオリティのコーヒーには迷わず砂糖を入れますが、ここのコーヒーは砂糖いらない〜〜まろやか、ふわふわ酸味の強い存在感たっぷりのコーヒーを好む人には物足りないでしょうが。で、学校到着。アルルとその友達グループが、真っ先に聞きに来てくれました日本語の本読むよ〜Bonjourって日本語でなんていうか知ってるかなと話し始め、このブタさんの話だよー。ブタさん、全然周りが見えてないから、みんなで注意してあげようと舞台を整え、何度も同じフレーズをリピートするからね。ここに書いてあるよ。と背後の紙を指差すと、お、ちゃんとみんなお目々キラキラさせて見てる〜〜まばゆい✨まぁそれで、ご存知お話は単純なわけで、一度理解するとフランス語に訳す必要ももうないぐらいですが、それだとあまりに早く終わっちゃうので、アドリブも混ぜます。うわ、またなんか来たこれ…何わかるこれが意外に面白かったというのは、日本人の子どもにとっては当たり前な絵でも、海外の子にはまったく馴染みがないこともあり。最初の絵がこれなのですが、いきなりみんな結構固まってました。…モンスタースピリットと、なかなか「おばけ」という言葉が出てこない。こっちの「おばけ」って大抵人の形してますもんね。イカが出てきたら、イカだいや、クラーケンだ違う、クラーケンはタコだと不思議な方向で話が盛り上がる子どもたちバッタの絵は、「バッタ」という子が大半でしたが、「コオロギ」と言った子も数名、中には「カマキリ」と答えた子もいて、おお、やっぱりこっちの子は日本の子みたいに虫をよく知らないなぁ、と変なところで納得でもなんといっても度肝を抜かれたのは「セミ」。誰1人としてセミを知らない圧倒的に多かった答えは「ハエ」。なるほど…トンボという答えもありました。セミ！cigale って聞いたことある？と聞くと、あ〜〜〜なんか知ってる、みたいな頼りない返事。あ、la cigale et la fourmiの虫ね！とイソップ童話を思い出した子もいたけど、でも「アリとキリギリス」と日本でも訳されてるように、セミをよくわかってない国の人は昔それを勝手にキリギリスと理解した経過があるので、ほんとにわかったのか怪しい…ちなみにcigaleとグーグルで検索すると、ちゃんとセミの画像が出てきますが、la cigale et la fourmi（直訳すると「セミとアリ」）と検索すると、こんな画像が続々。「セミとアリ」と堂々と書いてあるのにイラストはキリギリス。もはやツッコむ気力もない💧一度だけ、「日本語の響きって柔らかくて素敵💕」というコメントをもらいました。そんな可愛いことを言ってくれたのはもちろん女子です逆の方向にめくるんだマンガと同じだ〜という指摘も。「マンガと同じ」で納得しちゃうのが、さすがイマドキの子。そんなこんなで楽しく読み終えました💕いくつかのグループに分かれて、いろんな本を回るので、次から次へと子どもたちがやって来ます。学校を出た後、普段は午後2〜5時という中途半端な時間に閉まってるのでなかなか行けないロシア食材店に行って色々買いましたが、その話はまた次回
06Apr
- Xanascatでカタルーニャ探訪！リベーラ・デブラ②カヤックで川下り
  2泊3日の小旅行だったので、すでに日曜が最終日。実は土曜日にMiravetに行ったときに、川を下るカヤックを何艘も見て、あれ楽しそうだよね、やりたいね、って話していたんです。そしたらその後カヤックを水から上げている人たちに遭遇したので聞いてみたら、明日もやってるから、ぜひ電話して予約してとのこと。この団体。地元の若者たちが頑張ってやってる感じですすんごい適当な図ですが、右上の例の渡し場から、Benifalletの町までのんびり川下り。左下に黄色で記したのは、前日に行った鍾乳洞です。12キロで2時間〜2時間半ぐらいかかったかなー。ちょうどいい運動。珍しい鳥も見れました。お値段は、８歳未満５ユーロ、１２歳未満２５ユーロ、大人３０ユーロ。出発したらすぐにMiravetのお城が見えます快晴残念ながらエドが体調を崩してしまい、カヤックツアーの後はすぐにバルセロナに戻りましたが、ホステルの近くの町には鉄道博物館もあったようです。素敵な体験がぎゅっと詰まっていて、2日ほどの小旅行には、ほんとぴったりの行き先でした
- Xanascatでカタルーニャ探訪！リベーラ・デブラ①難攻不落のテンプル騎士団城
  忘れる前に…とこの記事を書き始めて、数ヶ月また放置してた💦もはや詳細を忘れかけているけど、次の旅行の話を書く前に記しておかねば2023年9月のことだけれど、またまたXanascatを利用して2泊3日の家族旅行に行ってきました。今回はマルの親友とそのママも一緒。昔一度行ったデルタ地帯に行きたかったけれど、抽選に外れ、第2希望だったリベーラ・デブラのホステルに行くことになりました。このオレンジの地域。事前情報ゼロで出発でもさすがカタルーニャ、やっぱり色々楽しめましたあ、でも先に書いとくと、ホステル自体はこれまでのXanascat体験の中で最悪だった特に食事がね…コップは１人１つだけ、水とコーヒーと両方飲みたい場合は１つ終わらせてから別のを同じコップに入れろとか、前菜とメインは同時に取ったらだめ、前菜終わらせてからメイン取りに来い（サラダと肉と一緒に食べたい場合もあるのに）、とか、せこいしうるさい…しかも味付けが薄いのに、塩がないホステルの食事なんてどこも似たりよったりとはいえ、他のところはもっと美味しかったなぁ。残念でした内戦時代の村の防空壕。今もいろんな村に残っています。この塔は入口。今回のメインは、丘の上にそびえ立つ中世の城が有名なMiravetの町。このお城は、12世紀にメンバーが修道士かつ戦士であった中世ヨーロッパのテンプル騎士団に与えられ、大幅に改築されました。今残っている形は基本的に、テンプル騎士団時代の姿を反映しています。14世紀初頭に、テンプル騎士団は（騎士団の財産を狙っていた）フランス国王の意を受けた教皇によっていきなり解散させられますが、ミラヴェット城は、王宮軍に降伏した最後のテンプル騎士団の拠点となりました。歴史や建築も細かく説明されていて、見ごたえのあるお城でした写真でもわかるように、Miravetはエブロ川沿いにあります。午後からは近くの鍾乳洞を見に行くことになったのですが、洞窟は川の向こう側。実はこの辺、川にかかる橋が少なくて、向こう岸に行くのがちょっと面倒くさいのです。少し長くドライブして橋を渡る代わりに、提示されたチョイスがこれ…手動の渡し舟手で漕ぐ力と、川の流れのみを利用して向こう岸へ。車4台まで運べちゃいます。21世紀のスペインに、まだこのようなのどかなシステムがあるなんて鍾乳洞はそこまで期待していませんでしたが、行ってみるとなかなかの規模で嬉しいサプライズ盛りだくさんの土曜日になりました
01Apr
- 字幕悲喜こもごも
  映画を見る。吹き替えで見るか、字幕で見るか。一昔前まで、これしか選択肢はありませんでしたよね。もちろん吹き替えと字幕の対象となる言葉は１つだけ、自分が住んでいる地域で話されている言葉。（※いや、地域の言葉と公用語が違う場合もある、とかそうやって言い出したらキリがないのでここはざっくりまとめます）なのに、今はスペインにいながらにしてドラえもんを日本語で見れて（テレビで普通に放送されてるやつ）、ネトフリをつければフランス語でアニメを見れて…と、音声の言語も字幕の言語も盛りだくさん✨子どもの友達も、テレビや映画など、原語が英語のものは英語で見ている子が結構います。立ち止まって考えてみればこの進歩って、結構すごいことなんですけどでも、常にすべての言語があるわけではなく、やはり縛りはあるわけで。例えば、映画館で見る映画。スペインだと、当然字幕はスペイン語。日本の映画を上映していても、日本語で聞ける私はいいけど、エドはやっぱりちょっと渋りますよね。せっかくお金払って見に行くのなら、その世界に入り込んでしっかり理解したいけど、スペイン語の字幕じゃやっぱりちょっと…って気持ちはものすごくわかるむかーーしフランスに留学してた時、リングを上映していて、一人では行きたくなかったのでアメリカ人の友人を誘ったところ、え、でもそれ音声日本語で字幕フランス語でしょ？それはやめとくわ、って断られたことがありました。そうだよねぇ（で、結局一人で行って、怖すぎて、隣に座ってた知らない人の腕を掴ませてもらった😂）家族で映画を見るときも、最近までジレンマでした。子どもが小さいときは、そもそも「字幕」という選択肢自体がない。映画を見ながら、さくさく字幕を読んで映像と結びつけて理解していくだけのスピード感は、ある程度年齢がいかないと身につきません私とエドは基本英語のものは英語で見て、字幕も英語でつけることが多いですが、週末に家族で映画を見るときはこれまで、音声フランス語＋英語字幕、という屈辱に甘んじてきました…Monty PythonもThe Lord of the Ringsもまさかのフランス語吹き替えで見たよ…フロドやレゴラスがフランス語しゃべるなんてっつーか名前や地名まで訳されて誰かわからんし元々英語だとセリフ覚えてるぐらい大好きな映画なので、違和感ハンパありませんでしたでもそもそもスペインにいると、フランス語の音声って実はそこまであるわけでもなく。ネトフリでもDisney＋でも、さらにはCanal＋でさえ、VPNでフランス仕様にしない限り、音声・字幕の言語は限られていることが多いんです。で、うちはVPN契約してないから、どうしてもストリーミングで（あまり合法的でなく）検索…になっちゃってましたアルルの友達が泊まりに来たときも、「XXXの映画をフランス語で見たい」って言われると、それをフランス語の吹き替えで探すのに一苦労えVPN契約せーよ、ってそれはまた別の話なんですが…でも、でも、でも！最近最後の砦が崩れ、8歳のアルルも字幕OKになったんですそれどころか、最近やっとスペイン語が少しずつ上達してきて、スペイン語の字幕でもいいよ、って言ってくれるようになったので、たとえフランス語のオプションがなくても、英語音声・スペイン語字幕で映画が見れるようにこれがどれほど尊いことか、共感してくれる人は少ない気もしますが、でも、我が家にとっては画期的色々合法的に見れるようになって、フランス語音声を探す手間も省けた😂ちなみにアルルは日本語の映画でもフランス語字幕出したがりますね。やっぱり彼の日本語力では理解しきれない単語も多いから、そこをフランス語の字幕でうまく補えるみたい。でも子どもたちのスペイン語はまだまだつたないから、字幕に出てくる言葉がわからないこともしばしば。ちょうど、ティム・バートンの不思議の国のアリスを今週英語音声・スペイン語字幕で見てたのですが、って何って、字幕読んでる子供の質問が横からバンバン飛んでくる映画はそれに構わず進行してしまうから、秒速で答えないとで、このときの自分の言語的思考回路が結構面白かったり。基本、私は必ず日本語で子どもに話しますが、彼らの第1言語はフランス語だから、秒速でわからせるにはフランス語が一番。なので、この状況ではまずフランス語に訳す。おかあさん、orugaってなにchenille…速い✨でも、こんな場面もありました。"Es mucho mejor ser temido que amado"みたいなセリフを赤の女王が言う場面があって、temidoって何と聞かれたときに、耳で英語を聞いていた私は何も考えずにfearedと即答しましたが、すぐにアルルとエミルはfearedという英単語を知らない、と気づき、じゃあフランス語、と思ったものの、fearedのフランス語訳がぱっと思い浮かばない考えてるヒマはないので、最終（？）手段で日本語に。恐れられる、ってこと皆に愛されるよりも恐れられる方がいいわ、って言ってるので、早口で言いながら、日本語長いわと1人ツッコミ。Fearedなら1音節ですむのに、オソレラレル、って6音節やんそりゃ映画もどんどん進行するわ…なんで家族でのんびり映画見るときにまで、こんな仕事まがいのことやってんだか😂でも、英語で音声を聞くことは子どもたちにとってもいいことだと思うし、スペイン語の字幕をちらちら見ることで自分の勉強にも成るし、こうして家族で見られる映画の幅が広がってきたのは嬉しい限りです
22Mar
- 3月と展示と海と
  3月も2週目ぐらいになって色々落ち着くと、やっぱりどこかミュージアムに行きたくなってしまう私。今やってるのなんだっけと調べると、前から気になってた展示の１つが17日で終わるもう１つは3月末に終わっちゃうこれはいかん、とスケジュールとにらめっこして、なんとか空いてる時間を見つけて、まずはこっちに行ってきました。スパイと映画の関係を追求。盗聴、盗撮、暗号、戦争、などなど異なるテーマごとにいろんなアーティファクトや映画を紹介。ただ私はそんなに映画詳しくないから、エドみたいなシネフィルのほうがよっぽど楽しめるんだろうなぁ〜と思いながら見て回りました。ちょこちょこと流れてた映画のシーンも面白かったその後はせっかくだから、同じミュージアム内でやってた別の展示、古今東西の女神…というか、歴史上（そして神話の中で）恐れ崇められて来た女性についての展示。最近の世界の流れを見るといかにも…と納得できるテーマですね。なかなか興味深かったです大英博物館とのコラボ展示らしく、エジプトやインド関連の美しい作品もいくつもありました。子どもたちが学校で習ったギリシャ神話や日本からはイザナミなんかも紹介されてたから、今度は子どもたちも連れて行こうかな〜ミュージアム（Caixaforum)を出ると、バルセロナの青空が広がります。そもそもこの建物自体がモデルニスモの傑作の１つ。ここの中庭で持参したお弁当を静かに食べられるのも、よく考えたら贅沢で幸せだわミュージアムの後は4時から仕事。でもちょっとまだ時間ある…なんとなく海が見たくなったので、時間はかかるけどのんびりバスで職場まで行くことにしました。海辺の高いビルの9階にあるオフィスから撮った1枚。あ〜〜今日もバルセロナの空と海は蒼いもう１つ、終了前に行かねば💦と思っていたのは、シャガール展。来週からは子どもたちも春休みに入っちゃうし無理かなぁと思っていたら、なんと急に火曜日の授業がキャンセルになったので、この時間をムダにしてなるものかとシティバイクを飛ばして展示会場へ。1時間弱ですが堪能しましたシャガールらしい色使いの作品だけでなく、パリを舞台にした作品集や、シャガール自身の人生を重ね合わせた聖書の「出エジプト記」というテーマ、ラ・フォンテーヌの寓話を題材にした版画シリーズなど、コンセプトも独自で素敵。とても幸せな気分で帰路につきました。絵葉書があれば買いたかったけど、ほぼ皆無。みんなもう手紙書かないからねえ〜〜ミュージアムショップは必ず覗きますが、全体的に絵葉書が減ってるなというのは感じます。メトロの駅に向かって歩いていく途中、ふと横を見ると…こんな細い道がもうこういうのって、いかにもヨーロッパって感じで大好き手前の天井の装飾も何気に美しいまだ将来どこに落ち着くかわからなかった頃、今後どこに行くにしても、普通に毎日歩いていて、ああ、きれいだなぁ、って美を感じられる街に住みたいな、って思っていました。バルセロナに来てから、その願いが叶ったと感じています。海も、山も、建築も、日々の生活の中でハッとさせられる瞬間がたくさん。そういうありがたみをこれからも忘れないで生活していきたいです
18Mar
- フィードバックのススメ＆翻訳・通訳再考
  ２月のモバイルワールドコングレスの通訳、クライアントさんから、身に余るフィードバックをいただきました頑張った甲斐があったーフィードバックって本当に大事。翻訳会社の仕事でも、フィードバックが翻訳者を育てることにつながるとしばし思います。ただ、どちらかというとプラスアルファの作業なので、時間に余裕があるときでないと、なかなか実行に至らなかったり。また、残念なことがあった場合のフィードバックは、ぜひとも今後改善していただきたいので送るインセンティブが高めだけれど、今回すごくよかったです、ありがとうございましたのようなポジティブフィードバックは、絶対必要ではないと言ってしまえばそれまでなので、後回し結局送らない、という流れになりがち。でも、そういうポジティブフィードバックこそ、送りたいなぜって、自分がもらったときにすごく嬉しかった記憶があるから。それで、もっともっと頑張ろうってやる気が出た経験があるから詳しく書かなくていいんですよ、別に。間違い指摘のフィードバックは、詳しく説明するから少し時間とられるけど、「大変こなれた良い文章だと、早速XXXからポジティブなフィードバックがありました！いつもクオリティの高い仕事をしていただきありがとうございます。」「こちら確かに受領いたしました。いつも丁寧にリサーチしていただきありがとうございます。おかげさまで質の高い翻訳を提供することができております。」みたいなフィードバックは、書いて送るのに１分もかかりません。（実際に以前翻訳者さんに送った文章です）私自身、もう15年も前のことですが、「いつもの事ですが、様の翻訳があまりに美しく、いつも事務所で翻訳と格闘している私は幸せ一杯になってしまいました。ありがとうございます！」というフィードバックをもらったときに嬉しくて嬉しくて、何度も読み返して、今でも覚えているぐらいです😆どんだけ😂でも実際のところ、翻訳者ってほとんどフィードバックもらわないんですよね〜誰かが納品物と原文を比べる機会はあまりないですし、あったとしても、「質が良くて当たり前」なのです。だって、対価を頂いて訳してるわけですから。だから、翻訳者がフィードバックをもらえる貴重な機会は、誰かが納品前にチェックを行うときがほとんど。いい翻訳が何かをわかっている他の翻訳者が、原文と訳を突き合わせて読む機会。そんなにあるわけでもない。だから、仕事で納品前にチェックしていて、あ〜〜いい翻訳者だなぁ、と思ったら、短くていいから感謝と激励の気持ちを込めて、フィードバックを送りたくなっちゃうそれで、今回通訳のお仕事でいただいたフィードバックですが、嬉しかったと同時に面白いなぁ、と思ったのは、翻訳のフィードバックと全然性質が違うこと。翻訳のフィードバックは、基本的にあくまでも翻訳の質に関するものですが、今回は全く違って、コミュ力や人当たりの良さ、専門用語にも前向きに取り組む姿勢、いっぱい歩き回れる体力（笑）などを主に評価してもらえましたもちろん、通訳の内容はあってて当然、という前提だからかもしれませんが、でも、翻訳ではコミュ力や姿勢や体力は全く対象外なので、面白いなぁ、と思って。ぶっちゃけ翻訳者なんて、引きこもりでもネクラでも対人恐怖症でも関係ありませんからね。うちの翻訳者さんの中にも、すごくメールがぶっきらぼうな人いますが、仕事ができるから、頼んじゃう。関係ないですもん。ま、能力が同レベルの人が他にいて迷ったら、人当たりがいい方にお願いするかもですが。私は基本的には、家でパソコンの前に座って誰とも話さず作業するのが好きな質ですが、たまにちゃんと通訳もやって、対人スキルも磨いていかないと、と思った２０２４年の初春でした
09Mar
- 最高！カタルーニャ州の月経グッズキャンペーン
  モバコンが終わって、月始めの請求書の整理や送付（スペインのフリーランサーはこの作業が毎月超絶めんどくさい）をやって、さ〜〜今週はちょっとのんびりできるかなと思っていたら、ロケ翻訳のどでかいプロジェクトが入ってきて、それどころじゃない　夜な夜な仕事して、パソコンからベッドに直行する日々でもとても興味深い内容なので（実際に放送するまで言えないけど）、それなりに楽しく作業はしています。で、一応納品があったファイルにはざっと目を通すんですけど、訳が正確かどうかって、原文読まなくても訳を読んでたら大体わかりますよね。よっぽど質のいい（？）誤訳でない限り。不自然だから。さっき直した箇所。- And then you saw the result.- Yeah. And it was the very first use. So I couldn't complain.効果のほどがよくわからない、ある機械を使ってみた人の体験談です。最初はこう訳してありました。ーそれで結果を見た。ーええ。初めて使ったわけですし、文句は言えませんね。…間違ってはいません。機械翻訳っぽい部分はあるけど。意味は通るし、「誤訳」認定はできないなぁ。でも、なんか引っかかる…そこで、こうしてみました。ーそれで結果が出たんですね。ーええ。初回でいきなりね。言うことなしですよ。こっちのほうがよくない確かに動詞はsawだけど、物理的に見た、というよりは、目の当たりにして実感した、というニュアンスだし、couldn't compalinにしても、「好ましい結果だったからとても文句は言えない」という意味がこめられているわけだし。出たのが悪い結果だったらという意見もあるだろうけど、でも「結果が出る」というのは往々にして「成果に現れる」という意味を表すから、許容範囲だと考えるあーー「今ならあなたのために作られたものを100ドルほどで手に入れられると思います」これもできれば、「今ならカスタマイズされたものを」にしてほしかったなぁ…って、出版されるものでもないんですし、別にそこまでこだわらなくてもいいんですけど、こうやって言葉をこねくり回して、ぴったり合う言葉や表現を探す地道な作業が地味に好きですその場限りの勝負で、とっさに自分の思いつく限り一番正確で的確な訳を捻出しないといけない通訳とは全然世界が違いますね。私の場合、たまに通訳をすることで、脳の違う部分を活性化して、バランスとってるのかな…さて、ここから本題です。（余談長すぎ）今週の月曜日から、カタルーニャ州で素晴らしいキャンペーンが展開されてます国民健康保険に入っている10歳〜60歳の女性なら誰でも薬局で、再使用可能な月経グッズを1点無料でもらえる、というもの。経血カップ、経血ショーツ、布ナプキン2点、のどれか。使い捨ての生理用品は、オムツと並んで環境に悪いですもんね。なんて進んだ取り組みキャンペーン開始初日に、早速薬局に行ってみましたアルルのお迎え前なので午後だったんですけど、最初に行った場所では、「すでに品切れ」とのこと提示するQRコードが出てくる健康保険のアプリも、混んでいてなかなか開けません。みんな、こういうの好きだね〜（自分もね）次に行った薬局ではまだいくつか残っていました。なんですが、ここで面白いな、と感じたのが、最初の薬局でも２つめの薬局でも、声をかけた店員さんが男性だったこと。あ、男性だ…って、日本で教育を受けた昭和・平成時代の自分が1秒ためらったんですけど、だからなんやねんと、欧米生活が長い令和の自分がツッコミ入れてくれましたもちろん普通に対応してくれる店員さん。どれがいいって聞かれたから布ナプキン選んで、そういう決まりになってるので、使い方もしっかり説明してくれる。この縫い目がある方が上で、こうやってボタンでとめて…って、いやいや、私その使い方多分あなたよりよく知ってるよ、って思ったけど、お仕事だし、ふんふん頷きながらちゃんと聞きましたそしたら女性の店員さんが通りかかって、あれ、それ、実際に渡すモデルサンプルのと違わないって声かけたら、うん、違うね、こっちのほうがいいんじゃないかもっと薄いし…って、サンプルと触って比べながら検証する男性店員ここでもまた、日本・昭和・平成の自分が「なんかちょっと恥ずかしいぞ、この展開」ってちらっと思っちゃいましたが、すぐに欧米・令和の自分が、めっちゃいいやん、この展開ってワクワクしてくれましたこんなふうに、当たり前のこととして（っていうか100%自然で当たり前のことだし）、女性男性関係なく生理や妊娠や出産などについて話し合える社会。お互いの体の仕組みに対して理解がある社会。それのみならず、そこに再使用っていうエコの要素も取り入れて対応していく社会。感動的じゃないですかぁ〜そんなこんなで、ルンルン気分で布ナプキン（ちゃんとオーガニックコットン）をもらってきた私でした昨日はプロのマッサージセラピストの友人の施術を受けて、今日は珍しく1日家にいて、色々片付けてこうやってブログ書いて1時間ぐらいドラクエして…　心身ともにだいぶ回復してきましたみなさんもどうぞ良い週末を
25Feb
- 色々再利用！楽しく（日本語で！）「教え」や「注意」を目に入れちゃおう❤
  毎年恒例のモバイルワールドコングレスが今年もバルセロナにやってきました。先週はその準備資料の翻訳に忙殺されたけど、ようやく終わってほっ納品した日は夕食を食べる気力もなく、１０時間寝倒しました…どれだけ疲れてたんだ明日からはがっつり３日間通訳で入ります子どもも大きくなってきて、これまではスケジュール的に無理だった通訳の仕事も少しずつ増やしていきたいな、でもあまりに家族への負担が大きかったらそれはそれで諦めよう、って決めた昨年。願っていた通り、少しずつお話をいただけるようになって嬉しい。こっちの分野でも、無理しすぎず頑張っていきたいですさて、本題。何度も何度も同じことをくどくど言うのが苦手です。嫌いです。言っても楽しくないし、子どもの耳にも結局入らないあーこれ昨日も言ったわ、と気づいた途端気持ちが萎えるエネルギーと息のムダでもじゃあどうやって伝えるブログでも何度も書いてますが、私はとにかく視覚的な人間なので、色々目で見ないと頭に入りません。なので子どもへの注意書きなんかも、工夫して面白くして壁に貼っちゃうホワイトボードは家の至るところにあるし、毎日繰り返して言わなくちゃいけないことは、もう書き出しちゃって、リスト見たリストにあること全部やったといえばそれで。「忘れてた〜」という言い訳は、もう使えません。だって、書いてあるんだもの日本語を読む機会にもなるし、自分でリストを見ながら１つ１つクリアしたか確かめる、というスキルも身につくし、私は何度も何度も同じことを口にしてネガティブなエネルギーが出ていくのを食い止められるし、ポジティブな点しか思いつきませんそんな我が家のあちこちに貼ってある「注意書き」（）を一部ご紹介。またなんか標語的なモノ貼っとるわ、とエドに苦笑されています😅なつかしいな〜！ずいぶん昔に作ったもの。観光地で買った絵葉書の再利用。こちらもペッシュメルルという先史時代の洞窟で買った絵葉書の再利用。古代人とハイファイブしちゃおう美術館でもらったパンフレットの再利用。岩崎ちひろ大好きこちらも古〜い絵葉書の再利用。「おさらがなーい」「水くださーい」など、自分でやってくれとつっこみたいときにさっと表示。お客さんじゃないからね〜この家の人は自分でやってねこれ作ったの、マルが４歳ぐらいのときだったかなぁ。かれこれ１０年近く経つのに、まだ現役で活躍しているという悲しさ家に帰ってから寝るまでにやること一覧。宿題や楽器の練習に加えてかばんに入れておくもの、携帯の充電、など細かく。１日１回「リストの確認おねがいしまーす」ぐらいなら、私も疲れず言えるこれは古いマルエミが５〜８歳ぐらいのころかなぁ、今この時点で頑張ったほうがいいことを、あまり細かくなく包括的に標語的に書いて、朝暗唱させていました（爆）上二人は素直だったなぁ〜ダイニングルームのホワイトボード。アルルが学習中の漢字を使って適当な文章作って復習効果。お兄ちゃんたちが漢字書き込んだりして、インタラクティブに使えますもう少し込み入ったレッスンは図にしちゃう。子供の好きなキャラクターとか使うと効果増大おまけ…１週間の予定が書かれているホワイトボードに、「今週から金曜は水筒がいるから」とマルが自分で書き込んでいましたが、自分の名前についとる自己肯定感高いわ〜〜と半ば呆れて半ば感心した出来事でしたさ、明日からまた１週間がんばろ〜
09Feb
- 夫も協力的なのに、どうしてこんなに疲れるの？〜見えない負担、メンタルロード
  メンタルロード　（Mental load）。日本ではまだあまり知られていない言葉です。道のRoadじゃなくて、重荷や心労を表すLoad。検索しても、英語ではたくさんヒットするけど、日本語ではほぼ出てこない。メンタルワークロードは出てくるけど、これは「労働場面における人間の負荷」なので、また違う概念。じゃあなんなのか。私も初めて知ったときは、目からウロコでした。メンタルロードとは、日々家庭を回していく中で生じる、目に見えない仕事（負担）です。食料品の買い出しや子供の送り迎え、ゴミ出し、掃除、寝かしつけ、そういう目に見える（そして多かれ少なかれ体を使う）仕事ではなく、日々の工程がスムーズに進むように、バックグラウンドで行われる、頭を使う仕事。お金を稼ぐためにやってる普通の「仕事」とは別に。なんかそうやって書くと、わ、そんな頭使う仕事してない、とか思うかもしれませんが、みんなしてるんです、実は。例えば、前もってなにかを準備すること。（明後日は体育の授業だからそれまでに体操着を洗っておかないと…・明日お弁当になにいれよう、セールの時間になったら買いに行こうかな・あ、トイレットペーパーそろそろなくなるかも…etc.）計画を立てて、家族のカレンダーを管理すること。（来週は学校休みだから、ピアノもお休みって先生に連絡しないと…振替はいつにしよう・アルルのバースデーパーティーはどの日にしよう、なにをしよう、誰を呼ぼう・ミミの友達の親から今度遊びにおいでって連絡来た！いつなら行けるかな…・そろそろ歯医者の検診の予約入れる時期だわ！etc. )なにかを決断すること。（プレゼントにレゴを欲しがってたけど、ちょうどセールしてるこれにしよう！・やっぱりこの日は電車じゃなくてみんなで車で行くことにしよう、etc.）タスクを割り振ること。（水曜しか病院の予約取れなかった…私は仕事だけどエドに行ってもらおう・この日はエドも都合悪いのか、じゃあアルルのお迎えはシッターさんに頼まないと…etc.）そして、子育てに関する情報収集。（どうすればもっとよく寝てくれるのか、どこの保育園に入れるべきか、何歳ぐらいまで昼寝するべきか、性教育はいつ頃始めればいいか…etc.）…エンドレスタスクの多さは、子供の多さにも比例しますよね。そして、多くのリサーチが指摘するように、メンタルロードというのは、多くの場合母親が担いがちなのです。どこの国でも。そうなると、得た情報をわかりやすい方法で、また理解を得られることを願ってパートナーに伝える、という新たなタスクも出現するさらに個人的に、クラスの保護者チャットや学校からのメールを読んで、必要な情報とそうでない情報を振り分ける、という作業もメンタルロードに追加したいそれで、家庭内の役割分担などについて最近はずいぶん言われていて、確かに欧米では男性の参加率が日本よりも結構高いと思うのですが、でも、メンタルロードはまた別の話で。パパ、仕事早く出てお迎えに行ってくれるかもしれない。病気の子供を医者に連れていってくれるかもしれない。学校に持っていくおやつの準備もしてくれるかもしれない。でも、カレンダー見てうんうんうなって、あああどうしてもこの日のこの時間はお迎え行けないな、友達の親に頼むのも無理だな、じゃあパパにいってもらうか…ってお願いするまでのプロセスもメンタルロード。医者の予約入れて、学校にも連絡しなくちゃ…って考えるのもメンタルロード。切らさないように、おやつに持っていけるものを買い揃えておくのもメンタルロード。そういうのも含めてやってくれるパパもいます、もちろんでも、控えめに言って、男性がものすごく家事や育児に協力的でも、目に見えて協力している様々な事柄の背後に、女性に重くのしかかるメンタルロードがまだまだあるんじゃないかしら。そして女性は、目に見える部分で協力してもらっているからなおさら、どうして自分がそんなに疲れているのか気づけない。イギリスでとある女性が、自分のメンタルロードリストを書き出してみたら47ページになったといってそのリストを公開（後出版。それを誰かが参考にするためではなく、世の中の男性たちよ、こういう「仕事」を世の中の女性は影でしてるんですけどとわかってほしくて）したのですが、その表紙に、I feel like you're the swan and I'm the f*cking legs　ー　なんか、そっちは白鳥で、自分は水面下でめっちゃもがいてる足みたいなんやけどと書かれていて笑っちゃいました😂でも、言えばもっと色々手伝ってくれるパパもいっぱいいるはず。言うのがめんどくさい、なんで言わないといけないの、それなら自分でやる、っていう人も多いかと思いますが、ただ純粋に、単純に、気づけないんだろうな、って思うことも。だって、女性が先取りしてどんどんやっちゃってるし。タスクの割り振りもとどのつまりはメンタルロードなんですけど、それでも仕事が減ると助かりますから、「これ学校にメールしといてくれる」とかって指示したり、「誕生日会の情報送るから、ミミ連れて行ってね（＝どうやって行くかとか全部そっちで考えてね）」みたいに丸投げすることも最近多くなってきました（うちは私がしばらくいなくても問題なく家庭回せる人なので、偉そうにいうことでもないですが、でも、私がどんどん先取りしてやっちゃってるところは確かにあると思う）自分のメンタルロード、一度見直してみてはどうでしょうか楽にできるところは楽にして、負担を減らしていきましょう〜
04Feb
- 子どもとのデートのすすめ❤
  とても尊敬する先輩ママがいて、いつも素晴らしいアドバイスをたくさんもらっているのですが、彼女に教えてもらって実践したことの中でほんとによかったな、と思っていることの１つに「毎月の子どもとのデート」があります。特に複数の子どもがいる場合、意図的に、1ヶ月に1度、お母さんと（あるいはお父さんと）二人きりで出かける。一人ずつ。この意図的に、っていうのがとても大切で。それだけの価値があることなら、スケジュールに組み入れなさい、というのがこの先輩ママの信条です。夫婦のデートにしてもそう。「時間があればそのうち〜」なんて言ってると、時間はできない。今の時代、みんな忙しいから。時間は作らないといけない。確かに子どもが小さい頃は、嫌というほど一緒に時間を過ごしてましたけど（そして、ほんの1時間でいいから一人きりになりたかったけど）、今はじっくり話す機会はなかなかないなぁ…アルルはお迎えに行ったら家に着くまで二人きりだけど、上二人は一人で登下校してるし、放課後も習い事や宿題があるし（スペインの中学校と違って、フレンチスクールは遅い日は5時40分まで授業あるし）、土曜日も結局買い出しやバースデーパーティーやお出かけや日本語クラスなんかがある…で、家にいるときは３人一緒だし。だからほんとにそう、デートする時間は意図的に捻出しないと作れないというわけで、ちょうど1年前に開始を宣言した「毎月お母さんとデート」計画。これ、子どもたちがめっちゃ喜んでくれていや、私と二人でお出かけ〜〜っていうのよりも（それも喜んでくれていると信じたいけど）、好きな場所に行って、好きなものを注文できる、という、これがツボったみたいで。うち、外食もほとんどしないし、買食いもまずしないですからね💦普通のカフェに行くことが多いですが、ミミとは一回猫カフェに行ったかなそういうのももちろんあり。パパが出張＋他の子どもたちはお泊り、のときにレストランに行ったことも。アルルはなぜかスタバに行きたがったので一度行き、そしたらミミも興味を示したので一緒に行き、私が友達と行ったXXが美味しかった、と言えば、「デートでそこに行きたい」と言い、友達にバブルティーの話を聞くと、デートでバブルティーを飲んでみたい、と言い…ただねだられると、どういうタイミングで与えていいのか迷うことがありますが、うまくデートがその機会を作ってくれているように感じます。後、それがあると、子どもたちも次の機会まで待てる。いますぐってならない。先月嬉しかったのは、アルルがデートでゲットしたバブルティーを、「すごく美味しいからマルとミミにも残しとく」って家まで持って帰って、Five Guysで人生初のミルクシェイクをゲットしたマルも同じように下二人のために残しておき…と、思いやりの連鎖も生まれていること。で、これ美味しい、僕次のデートはここがいいっていうワクワクも生まれています。なんか色々ポジティブ忙しい月は、どんなにカレンダーとにらめっこしても、時間が作れなかったりするのですが…そんなときは、「振替デート」と称して翌月に2回したり、兄弟が一緒だけどどうしても行きたい場所があれば「ゲスト」ありのデートにしたり、と、そこらへんは柔軟にそして、私が毎日悲しいほど忙しいのは子どもたちも重々承知なので、それでも時間を作ってデートしたいほど君たちが大好きったいう気持ちが伝わってればなぁ〜というのが、母の勝手な願いです