男の子3人(うちより少し年齢上)+女の子1人を育てている尊敬するママ友がいるのですが…

その子が、「男の子を育てる上でこれほど役立った本はない。毎年どこかの箇所を読み返しているビックリマーク」と強く薦めてくれた本があります。

 

モーリス・センダックの世界的大ヒット『かいじゅうたちのいるところ』(Where the Wild Things Are)からきているタイトルです。

 

著者の二人はセラピスト。自身も男の子を育て、これまで主に男の子と成人男性を何百人と診てきたプロが、包括的に、いろんな視点から温かく「男の子の育て方」を分析し、語ります。

 

裏表紙にある本の紹介文。

少年の果てしない想像力、冒険への渇望、そして情熱的な精神は、肯定され、大事にされ、愛されたいという深い願望と合致しています。

しかし、過去数十年の間に、私たちの文化は、少年の渇望、情熱、またワイルドさを肯定し、賞賛し、受け入れるのではなく、むしろそれを手なずけ、大人しくさせようとする子育てと教育のモデルを採用してきました。その結果、多くの親や教師やコーチや指導者が、男の子の行動に苛立ち、混乱し、疲弊しています。

けれども本当は、男の子が必要としているのはおとなしくさせられることではなく、理解され、愛され、意欲をかきたてられ、励まされることなのです。

 

男の子の育ち方、成長過程での異なるステージ、脳の発達、効果的なサポート、そしてそういったすべてが将来成人したときに及ぼしうる影響…。

 

男子のワイルドさをただ肯定するだけでなく、それに時には科学的根拠を与え、時には成長の上での意味を検証し、最終的には自尊心を持った、自分も他人も愛せる、バランスのとれた責任ある大人になるために、今親として私達ができることはなにかを考えさせてくれます。

 

「うちの子はおかしいんでしょうかはてなマーク」と、多くの親に開口一番聞かれた、と著者はいいます。

英語だと"Is my son normal?"ですね。そこで著者は、「ノーマル」の定義を(特に女性は)見直す必要があると書いていますが、本当にそのとおり😅男子の「ノーマル」をおそらく多くの女性は理解できていない。けれども、今の生活スタイル・教育モデルだと、男の子は大人の女性と接する時間の方が、大人の男性と接する時間よりも圧倒的に多いのです。

 

それだとおとなしくなっていいんじゃないはてなマークと思えるかもしれませんが、生まれながらの脳や体の作りが違いますから、成長していく上で多くの場合ひずみが出てくる。そうなると、その子の将来の人間関係、家族関係にも影響が及びます。

 

日々の生活は本当に忙しいから、目前の状況に対処することでいっぱいいっぱいで、この子の未来の家族のことまで深く考えてられないわビックリマークとか思いがちですが、そんなときに視点をもっと先まで動かしてくれる友人や本は大切ですよね。

そして、将来を心配する上で、子どもの「行動」とか「行儀」とか「言葉遣い」なんかは、わりと目に見えるので対処しやすいのですが、もっともっと大切なのは心のケアです。

それは結局周りの人にも影響し、次の世代にまでもつながっていきますから。

 

じゃあ具体的にどんなことが書いてあるのか。

全部まとめるのはさすがに無理ですが、なるほど〜〜ひらめき電球と感じ入った箇所を、次回いくつか書き出してみたいと思います花