今日は。
今回は都合で、夜の更新になりました。
今日は秋分の日、NHK FMの祭日の特番「ざんまい」の本日のテーマは「フォーク・ソング」で小室等の進行でした。
9時間位の長い番組なのですが、残念ながら、1時間くらいしか聞けませんでした。
フォーク・ソングは根強い人気があるんですね。
今日のテーマは「フォーク・ソング」、ただし米国。
<CSN&Y 私的フォーク列伝(米国編)Part12>
<僕のCSN&Y体験>
僕のCSN&Yについてやはり書きましょう。
ビージーズの稿で書いたように、僕は「小さな恋のメロディー」に使われた、 「ティーチ・ユア・チルドレン」がとても気に入りました。
この映画には、CSN&Yの曲はこの1曲しか入っていませんでした。
この曲、いまから考えると、グラハム・ナッシュの曲で、カントリーぽい仕上がりになっていました。
この曲で高校生だった僕はCSN&Yはいいなと思い、こんな曲を歌うグループなんだと勝手に思ったのでしょう。
○ティーチ・ユア・チルドレン
ダニエルとメロディーが、台車をシーソーのように動かし、親たちから逃げていく最後のシーンにつかわれているこの曲は、印象的ですよね。
<アルバム 「フォー・ ウエイ・ストリート」>
そこで、他の曲を聞きたいと思い、アルバムを探しました。
オリジナルアルバムでは全貌がわからないと思い、その頃ベスト盤がなかったので、ライブ盤の「フォー・ ウエイ・ストリート」をどこからか探し出してきて、聞きました。
この頃、レンタルショップなどはなかったのですが、どのように`このレコードを手に入れたのか覚えていません。
友人にも残念ならがCSN&Yを好きな人はいなかったので、本当どうしたんだろう。
なんとか苦労して探したこのLPですが、残念ながら、見事に僕の期待を裏切られたのです。
「ティーチ・ユア・チルドレン」のような曲はなかったと記憶しています。
期待と現実がちがうという不幸な事態が起きてしまったのです。
このアルバムは、2枚組で、1枚目がアコースティックで2枚目がバンド形式だったと記憶しています。
このアルバム「フォー・ ウエイ・ストリート」は全米ナンバーワンのセールスを記録したのですが、確か、皮肉にも、71年に発表された後に、このグループはいったん解散してしましいます。
アルバム タイトル通り、4つの道ににわかれたんだと感じたのを覚えています。
(その後、再結成を何度かしていますが・・・)
その後、CSN&Yの良さがわからないのは、もしかしたらライブ盤のためではないかと思い直し、名作と言われている「デジャ・ヴ」を聞いていみましたが、やはり僕には何かしっくりこなかったのです。
この「デジャ・ヴ」その後もう一度、確か20年後に聞いてみましたが、やはりピンと来なかったのです。
白状してしまいますと、どうもニール・ヤングの声というか歌い方が僕の感性に合わなかったように記憶しています。
ニールの「ハーベスト」などを聞きましたが、いいと思わないんです。
その後、ごく最近、とはいっても三年位前にCSN&Yの74年のコンサート盤が出るというニュースをきっかけに、CSN&Yに再度注目し、久しぶりにCSN&Yを聞くことにしました。
今回は、ベスト盤の「ソー・ファー」 。
「ソー・ファー」を聞いてびっくり、これがいいんだ。
例えば「キャリー・オン」、曲調が同じ曲の中で次々変わります。
オープン・チューニングのアコースティック・ギターで始まり、キーボードが参加し、エレクトリックな「サイケ」な曲調に変わります。
そして、4声のコーラスワークも抜群です。
もしかしたら高校生の僕には、このコーラスワークや曲を理解するには若すぎたのではと思えてきました。
このCDは、しばらく僕の長距離ドライブの愛聴盤におさまりました。
○「キャリー・オン」:
<アルバム 「デジャ・ヴ」>
そこで、僕のトラウマだったアルバム「デジャブ」に再挑戦。
すると、これが素晴らしいく、流石に世間で名作と言われる所以を肌で感じることができました。
もちろん、「ソー・ファー」には、「デジャ・ヴ」から5曲が選ばれていましたから、それは当然かもしれませんが。
何曲かこのアルバムから数曲紹介しましょう。
○デジャ・ヴ
デビィット・クロスビーの作で、CSN&Yのデビューアルバムのタイトル曲のこの曲、三台のアコースティック・ギター中心のサウンド。
そこに複雑なコーラスワークがのっています。
コーラスワークが素晴らしく、今聞いていも斬新ですよね。
高校生の僕には、やはりこの良さわからなかったのだと確信しました。
○4+20
スティーブン・スティルスの小品。
スリー・フィンガースタイルのアコースティックがかっこいい。
<CSN&Y>
高校生の僕も、このグループがスーパーグループだという認識はありました。
ですが、なんでスーパー・グループなのか知らなかったのです。
今なら少しネットで調べれば、
バーズにいたデビット・クロスビー、バッファロー・スプリングフィールドにいたスティーブン・スティルス、 「バス ストップ」のヒット曲で有名な英国ホリーズにいたグラハム・ナッシュがCS&Nをまず結成し、そこにバッファロー・スプリングフィールドでスティルスと盟友だったニール・ヤングが加わってCSN&Yになったことが簡単にわかります。
バーズはフォークロックの代表格だと思いますし、ホリーズもフォークロック系でありますが、バッファロー・スプリングフィールドはどちらかというとロックにカテゴライズされていたと思います。
スティルの卓越したギター テクニックと美しいハーモニーのアコースティクなグループというのが、僕の彼らCSN&Yに関する僕の印象でした。
そういう意味で、僕にとってはフォークのグループでした。
ハーモニーといえば、僕は、この稿を書くのに知ったのですが、ナッシュはヱバリーブラザーズに影響されて、音楽を始めたのですね。
デビット・クロスビーも、資料では見つけらかったですが、やはりあのハーモニーからやはりヱバリー ブラザーズに影響されているのではないでしょうか。
ビートルズやサイモン&ガーファンクルもヱバリーブラザーズに影響されていますから、彼らの音楽界への影響は相当のものですね。
こんな豪華なメンバーですから、意見の衝突はあったんでしょうね。
ニール・ヤング抜きのC&Nや、CS&Nとしては、その後もちょくちょく活動し、CS&N数年前に日本に来日しました。
ポール サイモンのファンの僕にはC&Nと歌ったジョージ・ハリソンの「ヒア・カムズ・ザ・サン」が印象的です。
○ヒア・カムズ・ザ・サン
CSN&Yは今までの私的フォーク列伝で取り上げたミュージシャンとは少し違った経緯と時間を経て好きになったグループです。