安彦麻理絵の秘密の鍵付き日記帳 -3ページ目

安彦麻理絵の秘密の鍵付き日記帳

中年オンナのアレやコレや

前回のブログにて。

担当編集Sからもらった中国みやげ、謎の、ナンタラカンタラの素(もと)。

↓これ

 

前回は、コレを使って普通に「煮込み」を作ったが、今回は「薬膳風カレー」に挑戦である。

以前、取材で食べた薬膳レストランのカレーのスパイシーさが素晴らしくて、

またあんなの食べてみたい!!と思い立ったのである。

「もしかしたら、コレを使えばそれなりなものが出来るのではないか!?」

 

にしても、一体何を持ってして「薬膳」というのだろうか?

多分、松の実とかクコの実なんかはマストであろう。ショウガ・ニンニクも必須かもしれない。

それ以外は・・・?

ネットで調べた所、「なんとなく体に良さげなもの」だったら、なんでもいい風である。

なにしろ、「薬膳カレー」と言いながらも、普通の市販のカレールーを使ってるレシピまである。

個人的には、市販のルーを使ったら、薬膳的には台無しな気がする。

今回は、どうしてもカレールーの使用は避けたい。なんとしてもカレー粉で勝負したい。

 

というわけで、今回私が用意した材料が、これらのものである。

ショウガ・ニンニク。松の実&クコの実。

鶏肉、玉ねぎ。大豆の水煮。きくらげ。

レンコン(・・・またしてもスーパーで素通り出来なかった)、しめじ。

ここに、例のスパイスの素。

そして、自宅にあったスパイス達(普通のカレー粉・ガラムマサラ・ターメリック・

ホール状のクミンシード、コリアンダー、カイエンヌペッパー)

オイスターソース。それから、最終的に味をまとめるのに難儀して市販の中華だし。

塩・こしょう。

 

 

・・・・日本じゃない感じの材料が、私を激しく興奮させる。

「とりあえず、どんな感じで作っていこうか?」

もう、そこからは妄想&「そういえば料理番組でこんなふうにしてたな」などの記憶をたよりに

レシピを構築していくしかない。でも、この作業がめっぽう楽しい。

というわけで、最初に、鶏肉に塩こしょう、カレー粉をもみこんで

フライパンで焼いてみた、なんとなく。

別鍋で、玉ねぎ、ショウガ、ニンニクのみじん切りを炒め、

あられ切りにしたレンコン、水で戻したきくらげ、しめじ、大豆も加えた。

(ところで、松の実はそのままで食べてもうまい。カシューナッツそっくりな味である)

鍋に肉も加え、水、クミンシード、スパイスの素を入れて、しばし煮込む。

 

 

鍋の奥に見えるのが、例のスパイスの素。

ふたをして煮込むこと約15分、またしても台所が「日本じゃないにおい」に包まれ始めた・・・・・

「きた、きたきたきたきた~~~~!!!!」

台所が中国にワープ・・・である。

そんなわけで、ある程度煮込んだところで、スパイスの素は取り出す。

そうでないと、香りが強すぎて多少味が「くどく」なってしまうのである。

 

スパイスの素に鍋から退場してもらい、いよいよカレー粉投入。

ここからが「苦難」の始まりであった。なにしろ、こちらは「カレー粉でカレー作り」の初心者だ。

どうにもこうにも味が決まってくれない。

缶の中に残ってたカレー粉が少なめだったのもあり、どうしてもカレー風味が足りなくなって、

ガラムマサラやターメリックのお世話になった。

そして、辛さを増すためにカイエンヌペッパーにも助けてもらい。

オイスターソースがコク出しに一役買ってくれた。

コリアンダーパウダーがクミンシードといいタッグを組んでくれた。

そこに塩・コショウ。

しかし、何かまだ今一つ、と困ってた所に、

「俺がなんとかしてやるよ」と、中華だしが名乗りをあげてくれた。

・・・こうして。

皆で一致団結して、苦難を乗り越え、ひとつのものを作り上げたのだ。

 

 

 

「やり遂げた感」を漂わせる調味料達・・・・その姿はまるで

「事件を解決させた後の、西武警察・大門軍団」。

覚えてらっしゃるだろうか、あの事件解決後の大門軍団。

皆で横一列に並んで歩き、誰かがタバコに火をつけて吸い始め、

それを皆に回す「ねぎらいの、タバコ回し吸いシーン」。

一仕事終えた調味料達を見ていたら、あのシーンを思い出してしまった私だ。

(ちなみに、署で待機してる裕次郎は、部下のオッサンとブランデーを飲み交わすのが

お決まりのパターンであった)

 

そんなわけで。

出来上がったのがコチラである。

 

 

写真の技術なさすぎて、あまりうまそーには見えませんが・・・。

玄米ご飯の上に乗っけて食べましたところ、これが・・・・・。

「なんじゃこりゃああああ!!」

ドラマ「太陽にほえろ」での、松田優作の殉職シーンのような声をあげてしまった私。

「玄米に合いすぎる!!スゴイ!!もの凄くうまい!!」

スパイスの素以外にも色々な香辛料を足したのに、

フワ~っと鼻の奥に感じる、あの小袋の存在感。

そして、それ以外のスパイス達が奏でる絶妙のハーモニー。

なんというか、スパイスの荒波にもまれたような感じで、

混然一体っぷりが凄すぎる。

「休日に半日かけてスパイス調合しながらカレーを作る男」の気持ちが、

ほんの少し分かった気がした。

 

というわけで、正直、ほんとに「何を持ってして薬膳なのか?」って感じなのだが、

多分これを「薬膳カレーだよ」と言って人に出せば、

「ああ、薬膳ね」と思ってもらえそうな風味・・・・といった感じか。

まぁ、これに関しては「言ったもん勝ち」という事で。

 

「おいしくて愉快な食べ物で、自分の血肉が出来ている」と思うと、

とてもハッピーな気分になる。

ありがとう、担当編集S、楽しいおみやげでした。

ごちそうさまでした。