前回のブログにて。
担当編集Sからもらった中国みやげ、謎の、ナンタラカンタラの素(もと)。
↓これ
前回は、コレを使って普通に「煮込み」を作ったが、今回は「薬膳風カレー」に挑戦である。
以前、取材で食べた薬膳レストランのカレーのスパイシーさが素晴らしくて、
またあんなの食べてみたい!!と思い立ったのである。
「もしかしたら、コレを使えばそれなりなものが出来るのではないか!?」
にしても、一体何を持ってして「薬膳」というのだろうか?
多分、松の実とかクコの実なんかはマストであろう。ショウガ・ニンニクも必須かもしれない。
それ以外は・・・?
ネットで調べた所、「なんとなく体に良さげなもの」だったら、なんでもいい風である。
なにしろ、「薬膳カレー」と言いながらも、普通の市販のカレールーを使ってるレシピまである。
個人的には、市販のルーを使ったら、薬膳的には台無しな気がする。
今回は、どうしてもカレールーの使用は避けたい。なんとしてもカレー粉で勝負したい。
というわけで、今回私が用意した材料が、これらのものである。
ショウガ・ニンニク。松の実&クコの実。
鶏肉、玉ねぎ。大豆の水煮。きくらげ。
レンコン(・・・またしてもスーパーで素通り出来なかった)、しめじ。
ここに、例のスパイスの素。
そして、自宅にあったスパイス達(普通のカレー粉・ガラムマサラ・ターメリック・
ホール状のクミンシード、コリアンダー、カイエンヌペッパー)
オイスターソース。それから、最終的に味をまとめるのに難儀して市販の中華だし。
塩・こしょう。
・・・・日本じゃない感じの材料が、私を激しく興奮させる。
「とりあえず、どんな感じで作っていこうか?」
もう、そこからは妄想&「そういえば料理番組でこんなふうにしてたな」などの記憶をたよりに
レシピを構築していくしかない。でも、この作業がめっぽう楽しい。
というわけで、最初に、鶏肉に塩こしょう、カレー粉をもみこんで
フライパンで焼いてみた、なんとなく。
別鍋で、玉ねぎ、ショウガ、ニンニクのみじん切りを炒め、
あられ切りにしたレンコン、水で戻したきくらげ、しめじ、大豆も加えた。
(ところで、松の実はそのままで食べてもうまい。カシューナッツそっくりな味である)
鍋に肉も加え、水、クミンシード、スパイスの素を入れて、しばし煮込む。
鍋の奥に見えるのが、例のスパイスの素。
ふたをして煮込むこと約15分、またしても台所が「日本じゃないにおい」に包まれ始めた・・・・・
「きた、きたきたきたきた~~~~!!!!」
台所が中国にワープ・・・である。
そんなわけで、ある程度煮込んだところで、スパイスの素は取り出す。
そうでないと、香りが強すぎて多少味が「くどく」なってしまうのである。
スパイスの素に鍋から退場してもらい、いよいよカレー粉投入。
ここからが「苦難」の始まりであった。なにしろ、こちらは「カレー粉でカレー作り」の初心者だ。
どうにもこうにも味が決まってくれない。
缶の中に残ってたカレー粉が少なめだったのもあり、どうしてもカレー風味が足りなくなって、
ガラムマサラやターメリックのお世話になった。
そして、辛さを増すためにカイエンヌペッパーにも助けてもらい。
オイスターソースがコク出しに一役買ってくれた。
コリアンダーパウダーがクミンシードといいタッグを組んでくれた。
そこに塩・コショウ。
しかし、何かまだ今一つ、と困ってた所に、
「俺がなんとかしてやるよ」と、中華だしが名乗りをあげてくれた。
・・・こうして。
皆で一致団結して、苦難を乗り越え、ひとつのものを作り上げたのだ。
「やり遂げた感」を漂わせる調味料達・・・・その姿はまるで
「事件を解決させた後の、西武警察・大門軍団」。
覚えてらっしゃるだろうか、あの事件解決後の大門軍団。
皆で横一列に並んで歩き、誰かがタバコに火をつけて吸い始め、
それを皆に回す「ねぎらいの、タバコ回し吸いシーン」。
一仕事終えた調味料達を見ていたら、あのシーンを思い出してしまった私だ。
(ちなみに、署で待機してる裕次郎は、部下のオッサンとブランデーを飲み交わすのが
お決まりのパターンであった)
そんなわけで。
出来上がったのがコチラである。
写真の技術なさすぎて、あまりうまそーには見えませんが・・・。
玄米ご飯の上に乗っけて食べましたところ、これが・・・・・。
「なんじゃこりゃああああ!!」
ドラマ「太陽にほえろ」での、松田優作の殉職シーンのような声をあげてしまった私。
「玄米に合いすぎる!!スゴイ!!もの凄くうまい!!」
スパイスの素以外にも色々な香辛料を足したのに、
フワ~っと鼻の奥に感じる、あの小袋の存在感。
そして、それ以外のスパイス達が奏でる絶妙のハーモニー。
なんというか、スパイスの荒波にもまれたような感じで、
混然一体っぷりが凄すぎる。
「休日に半日かけてスパイス調合しながらカレーを作る男」の気持ちが、
ほんの少し分かった気がした。
というわけで、正直、ほんとに「何を持ってして薬膳なのか?」って感じなのだが、
多分これを「薬膳カレーだよ」と言って人に出せば、
「ああ、薬膳ね」と思ってもらえそうな風味・・・・といった感じか。
まぁ、これに関しては「言ったもん勝ち」という事で。
「おいしくて愉快な食べ物で、自分の血肉が出来ている」と思うと、
とてもハッピーな気分になる。
ありがとう、担当編集S、楽しいおみやげでした。
ごちそうさまでした。





