影武者
徳川の野田城を包囲していた武田軍、二ノ丸まで占領し残るは天守と本丸だけだったが、敵城内からは毎夜笛の音が流れ、余裕を見せていた。
井戸の水の手を裁つ事に成功したと聞いた信玄は、自らの耳で笛が鳴るか確かめようと、二ノ丸に席を用意させる。
それを見ていた鉄砲兵は明るいうちに狙いを定め、夜笛が鳴る時間に狙撃をする。暗闇の中見事命中した鉄砲弾は信玄の命を奪う事になり、武田重鎮達は兵を引き、影武者を使い信玄の死を隠そうとした。
最初は嫌がっていた影武者も、生前一度だけ合った信玄公の威光を思い出し、使命をまっとうしようと尽力するようになる。
徳川方からしても武田の動きに疑惑をもちつつも、銃弾の命中を確認出来無い状態だったので、間者と使いその死を確認しようとする。
側室や孫との対面、戦場での陣等危機を乗り越え影武者も板に付いてきたが、勝頼は影武者を快く思わず、単独で出陣したりする。
有る時影武者は、信玄しか背に乗せない信玄の愛馬に乗ろうとし落馬する、その時側室に傷跡が無い所を見られ偽物である事を見破れる。
重鎮達は勝頼を正式に統領とし、影武者をお役御免とする。
そして長篠・設楽原の戦いが始まる。影武者のこっそりと同行し草むらから戦を見ていたが、織田軍の鉄砲の前に死体の山を築いていく武田軍を見て、自身も槍を拾い駈け、銃弾に倒れる。
黒澤明監督作品の中で、唯一実在した歴史上の人物を取り上げた映画です。
役者の演技やセリフに力が有り、導入から引きこまれてしまいます。そして合戦シーンは圧倒的な人数のエキストラを使って撮影されており、当然CGなどは一切なく、まさに圧巻でした。
