【朝鮮チラシ】2023.08(t)② | ぺる Ⅱのブログ

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続・チラシの裏書き

 

 

 

目次 

 

2023

01(08/04)ずさんな準備と気象異変、世界スカウトジャンボリー韓国組織委は責任逃れに終始「もともと克己訓
        練」

02(08/04)民主労総、韓国開催「世界スカウトジャンボリー」巡り突然の文前政権批判

03(08/05)熱中症続出の世界スカウトジャンボリー、BBC「英国の団員4000人超、撤収しホテルに移動」 /全
                   羅北道

04(08/05)熱中症続出の世界スカウトジャンボリー会場に韓国軍がヘリ動員、日よけ幕設置…「大げさ」との指
                   摘も【独自】

05(08/05)ずさん運営の韓国開催「世界スカウトジャンボリー」、予算100億円は何に使った? ようやく氷水
                   が隊員に行き渡る

06(08/05)法廷に入る盆唐無差別襲撃事件の被疑者

07(08/07)「予算100億円」韓国開催の世界スカウトジャンボリー、キャンプ場造成より組織委運営に巨額資金
                     投入…15年日本開催時は

08(08/08)台風6号北上、世界スカウト連盟「キャンプ地・セマングムから早期撤収」

09(08/08)全羅北道、「世界スカウトジャンボリー開催」を口実にセマングムのインフラ拡充

10(08/08)100億円使ってこのありさま…韓国開催「世界スカウトジャンボリー」、使途を徹底究明せよ【8月8
                   日付社説】

11(08/09)英国スカウト連盟「ジャンボリー参加費1人約64万円…クッキーなど売って工面」

12(08/09)「セマングム世界スカウトジャンボリー担当公務員、8年間で海外出張99回」 韓国与党代表が精査
                    を要求

13(08/09)「世界スカウトジャンボリー」のスイス隊員乗せたバス、市内バスと衝突…8人けが /全羅南道

14(08/10)送検される「ソヒョン駅通り魔事件」の容疑者 /京畿道

15(08/10)「世界スカウトジャンボリー」開催に1000億ウォン使って失敗した韓国、税金を投入せず成功した日
                     本

 

 

 

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01 

ずさんな準備と気象異変、世界スカウトジャンボリー韓国組織委は責任逃れに終始「もともと克己訓練」
記事入力 : 2023/08/04 16:36


▲8月3日、全羅北道扶安郡セマングムで行われている「第25回世界スカウトジャンボリー」の会場の様子。連日猛暑が続く中、熱中症患者が続出している。写真=キム・ヨングン記者


「ずさんな運営」で物議を醸している「第25回世界スカウトジャンボリー」に関して、韓国政府は2017年から準備してきた。世界スカウトジャンボリーは世界各国のボーイスカウトたちが集まるキャンプ大会だ。6年間で投入してきた金額は約1082億ウォン(約120億円)だという。スカウト隊員4万3000人余りは1人当たり最高120万ウォン(約13万円)を払って大会に参加した。異常気象で暑さが厳しいせいもあるが、組織委員会の準備がずさんだったと指摘されている。

 今大会の主催者は韓国女性家族部・行政安全部・文化体育観光部と全羅北道だ。しかし、いずれも互いに管理責任をなすりつけ合っているような印象を与えている。専門家らは「干拓地というセマングムの特性上、万全の備えが必要だった」と指摘した。セマングムは農業用地として造成された場所のため水がたまりやすく、日光を避けられる天然の空間がない。韓国政府は日よけ用のタープテントや水道施設を用意したが、現地のスカウト隊員たちは「全く足りていない」という反応だ。
 

 組織委員会はスカウト隊員たちの熱中症について自然な現象だと言った。チェ・チャンヘン事務総長は「どの国で実施してもあり得る状況」「野外活動を覚悟し、克服するためにキャンプ生活をしている」と述べた。同事務総長は前日の開営式で熱中症の症状を訴える隊員たちが続出したことについて、「K-POPイベントでエネルギーを使って活動した結果、数多く発生した」と話した。同事務総長は女性家族部出身だ。大会主催者の1人である全羅北道のヨム・ヨンソン道議会議員=共に民主党=はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「フェイスブック」に「ジャンボリーは避暑ではない」「参加者たちは大切に育てられてきた上に、キャンプ経験が不足している」という文を掲載した。

 

 全羅北道は「準備に万全を期した」と主張している。全羅北道の金寬永(キム・グァンヨン)知事は2日、ラジオ番組で「(大会の前に)キャンプ場が浸水する事態が発生したが、改善に集中して少なくとも安全には問題がないようにした」「海風も吹くので猛暑をしのげるし、ツタのトンネルやミスト噴射施設も数多く設けた」と言った。

 

 今大会の会場がセマングムに決まったのは、宋河珍(ソン・ ハジン)前全羅北道知事が積極的に招致活動を展開したためだ。2016年に全国市・道知事の昼食懇談会に出席した際、当時の朴槿恵(パク・クンヘ)大統領から支援を取り付けた。そして、文在寅(ムン・ジェイン)氏が大統領に就任した後は、政府レベルでの全面的な支援があった。文政権はセマングム事業を国家100大国政課題に選定した。

 

シン・ジイン記者


朝鮮日報/朝鮮日報日本語版





 

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02 

民主労総、韓国開催「世界スカウトジャンボリー」巡り突然の文前政権批判
記事入力 : 2023/08/04 17:05


【写真】民主労総の金属労組全北支部などは3日午後、全羅北道扶安郡のセマングム世界スカウトジャンボリー大会会場前で反対デモを行った /キム・ヨングン記者

 

韓国・全羅北道のセマングム地域で開かれているボーイスカウトのキャンプ大会「世界スカウトジャンボリー」を巡る懸念や雑音が絶えない中、全国民主労働組合総連盟(民主労総)が突然、文在寅(ムン・ジェイン)政権と全羅北道、民主党をまとめて批判する声明を発表した。前政権下での準備過程から政治的に論議を呼んだという主張だった。


 民主労総全北本部は3日、声明を通じ、「開幕から3日も経たないうちに熱中症患者が400人以上続出している」とし、「予見された惨事だ。ジャンボリーのキャンプ場は干拓地で木が一本すらなく、日陰がない上、海を急に埋め立てた土地なので湿度が高く、蚊や羽虫が大発生している」と指摘した。

 

 民主労総は「気象庁はきょう(3日)も体感温度が40度に達すると予報し、野外活動の自粛を勧告した」とし、「重大災害が起きる前に数十回の軽微な事故、数百件のわずかな兆候が起きるとするハインリッヒの法則(1対29対300)によれば、セマングムジャンボリーはすでに重大な人命被害が発生する臨界点を超えた」と主張した。

 

 民主労総は「セマングムジャンボリーは準備過程から政治的利益のために論議を呼んでいた。文在寅政権、全羅北道、民主党の政治家はセマングムジャンボリーを口実にセマングム新空港の予備妥当性調査を免除した」とし、「拙速な形で推進されたセマングム新空港事業は米軍基地の第2滑走路建設事業だったという事実が次々と明らかになっている。自分たちが犯したことには目をつぶり、楊平高速道路の予備妥当性調査で終点が変更されたことを問題視している民主党の政治家のダブルスタンダードに呆れる」とも述べた。

 

 さらに「セマングムジャンボリーの会場は本来観光・レジャー用地だったが、ジャンボリーを推進する際に農地管理基金を転用し、敷地を埋め立てたのは拙速だった。このため農業用地に転換されたジャンボリー用地は、イベント後に用途を巡る寸劇を控えている」とし、「政治的な利害関係で急に造成された人工用地であるセマングムジャンボリーの会場は大自然の中で友愛を分かち合うというスカウト精神とは程遠い。人間と資本の貪欲に覆われた土地であり、どんな浩然(こうぜん)の気が得られるというのか」と話した。

 

 民主労総は「既にさまざまな団体と専門家がセマングムジャンボリーで重大災害が発生しかねないと警告した。その上、セマングムジャンボリーはスカウト精神とはかけ離れ、政治的利害関係で開催された行事だ」とし、「政治的な利害得失にこだわり、参加者の生命と安全を脅かしてはならない。さらに大きな災害が発生する前にセマングムジャンボリーを直ちに中断せよ」と主張した。

 

 一方、今回のジャンボリーは記録的な猛暑に開催前から懸念が示されていた。2日の開会式では83人が病院に搬送された。


キム・ミョンイル記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

 

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03 

熱中症続出の世界スカウトジャンボリー、BBC「英国の団員4000人超、撤収しホテルに移動」 /全羅北道
記事入力 : 2023/08/05 09:19




うだるような暑さの中、主催者側の猛暑対策が不十分で熱中症患者が続出しているボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「第25回世界スカウトジャンボリー」から、英国のスカウト隊員たちが撤収した。

 英公共放送局BBCは「英国スカウト連盟によると、4000人以上の団員からなる英国スカウトはホテルに移動しているとのことだ」と4日、報道した。
 

 英国スカウト連盟は「会場の全般的な負担を緩和するため、英国のスカウトたちは二日間かけてホテルに移動する」と明らかにした。 英国のスカウト隊員たちは予定通り13日に帰国する予定だ。

 

 英国はジャンボリーに参加している158カ国のうち最も多い約4500人を派遣した。英外務省報道官はこの前日の3日、「英国国民の安全のために英国スカウトや韓国当局と緊密に連絡を取り合っている」「大規模行事の標準慣行を順守し、大使館領事職員らが事前の計画に従い英国からの参加者たちを支援するため現場に常駐している」と明らかにしていた。

 

 今大会の組織委員会は2日午前の記者会見で、「1日の病院来院者数は計1486人で、このうち熱中症の患者は138人だ」と発表した。

 

キム・テホ記者


朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

 

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04 

熱中症続出の世界スカウトジャンボリー会場に韓国軍がヘリ動員、日よけ幕設置…「大げさ」との指摘も【独自】
記事入力 : 2023/08/05 10:51


▲NEWSIS


全羅北道扶安郡セマングムで行われているボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「第25回世界スカウトジャンボリー」で熱中症患者が続出したことを受け、韓国軍がヘリを使って日よけ幕を設置したことが4日までに分かった。

 韓国軍当局は3日、敵の監視から韓国軍と装備を隠すため保有している偽装用の幕を陸軍の大型輸送ヘリコプター「チヌーク」を使って空輸し、ジャンボリー会場に日除け幕として設置した。
 

 韓国軍はさらに「医療兵40人以上、安全担当者や支援担当者など200人以上、医療薬や野戦用ベッドなどの物資も積極的に支援する」と発表した。

 

 ただこれに対しては「災害でもない国際大会の会場で熱中症患者が出たことが、韓国軍の兵士や装備を動員するほどの緊急事態か」などの指摘も相次いでいる。

 

 先月19日の豪雨では行方不明者を捜索していた海兵隊第1師団所属のチェ・スグン上等兵が急流に流され行方不明となったが、この時も「韓国軍兵士の無謀な投入」が問題になった。

 

 ある韓国軍関係者は「兵士を動員する計画はないが、部隊で支援を行うことになれば、幹部らが事前に対策を立てた上で支援を行うだろう」とコメントした。


ユン・ドンビン記者

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版



 

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05 

ずさん運営の韓国開催「世界スカウトジャンボリー」、予算100億円は何に使った? ようやく氷水が隊員に行き渡る
記事入力 : 2023/08/05 11:38
 

予算が2倍に増えても施設に不備
「関係者の海外視察も観光のようなもの」との指摘も



▲NEWSIS


熱中症患者続出でずさんな運営が非難を浴びているボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「第25回世界スカウトジャンボリー」だが、運営正常化のため韓国政府が総力を挙げて対応に乗り出して以降、ようやく落ち着きを取り戻しつつある。4日の日中の最高気温は36℃を上回ったが、現場のスカウト隊員たちは「一日でかなり改善された」と語った。

 同日午後1時、全羅北道扶安郡セマングムのジャンボリー大集会場の芝生では、新たに設置されたスプリンクラーから水が出ていた。台湾から来たボーイスカウト隊員たちは水を浴びて走り回っていた。ここは前日までいろいろなゴミがあちこちで山積みになっていた。台湾のダキュ・チュイさん(17)は「昨日芝生にあったゴミが今日は消えた」と言った。大集会場からフードハウスに至るコンクリート道路には散水車が水をまき、道路の熱を下げた。
 

 世界のスカウトたちの展示ブース前で会ったブラジルのジュン・ヨシカワさん(16)は、氷水の入ったボトルを右手に持っていた。ヨシカワさんは「昨日までは並んでやっとのことで買い、飲むことができた冷たい水が、今はどこでも飲めるようになった」と話した。ジャンボリー組織委員会は同日、「スカウト参加隊員に凍ったミネラルウォーターを1人一日5本ずつ渡すほか、クーリングマスク、アイスパック、日よけのアームカバーなど個人用の猛暑対策品を提供する」と発表した。

 

 熱中症の患者は2日の207人から3日は138人と減少傾向にある。3日にジャンボリーの病院で診療を受けた参加者は1486人だったが、このうち虫刺されが383人で最も多く、皮膚発疹が250人、熱中症は138人だった。

 

 トイレやシャワー室などの衛生問題も改善された様子だ。黄色い隊員服を着ていた英国のウィリアム・オルデンさん(16)は「テントの近くにあるトイレからはもうにおいがしないし、トイレットペーパーも十分ある」と言った。ジャンボリー組織委員会は同日、会場の清掃員をこれまでの70人から542人にまで増やすと発表した。

 

 ただし、医療の現場では、「次々とやって来る体調不良者を受け入れるにはまだ不十分だ」と指摘されている。この日訪れたジャンボリー病院前の待合室用テントには、熱中症の症状を訴える約30人でいっぱいだった。待合室の入口には「入るのは患者だけにしてください。人が多すぎます」と書かれていた。


 この日、医療スタッフは業務の負担が増えたことから会場内のクリニック5カ所のうち1カ所を自主閉鎖した。組織委員会は明日までに医師37人を追加で派遣し、薬品などの医療物資を補給する。

 

 一部からは「この6年間に投入された予算約1000億ウォン(約110億円)は一体どこに使ったのか」という批判の声が出ている。関連予算は当初の491億ウォン(約53億円)から938億ウォン(約102億円)へと2倍近く増えたが、衛生・医療など基本的な施設もきちんと備わっていないためだ。特に、ジャンボリーの準備をするとして韓国女性家族部や全羅北道庁の関係者がスイス・イタリア・オーストラリア・米国などを視察したことについて、「観光のようなものだったのではないか」という指摘が出ている。

 

パク・ヘヨン記者、ヤン・スンス記者


朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 

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06 

法廷に入る盆唐無差別襲撃事件の被疑者
記事入力 : 2023/08/05 21:40


 

京畿道城南市で無差別襲撃を行い、14人にけがを負わせた疑いが持たれている22歳の被疑者が5日午後、京畿道城南市寿井区の水原地裁城南支部で拘束前被疑者尋問(令嬢実質審査)を受けるため法廷に入る様子と、尋問を終えて出てきた様子。


NEWSIS/朝鮮日報日本語版





























 

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07 

「予算100億円」韓国開催の世界スカウトジャンボリー、キャンプ場造成より組織委運営に巨額資金投入…15年日本開催時は
記事入力 : 2023/08/07 11:33


▲「第25回世界スカウトジャンボリー」のベルギー代表団が「インスタグラム」公式アカウントに投稿した写真。水たまりの上にプラスチック製パレットを敷いてテントを張っている。写真=ベルギー代表団のインスタグラムより


猛暑・豪雨に備えた基本的な施設さえ不十分だったことが表面化したボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「第25回世界スカウトジャンボリー」(全羅北道扶安郡セマングム)について、「主催者側は1000億ウォン(約108億円)を上回る予算を湯水のごとく使ったのではないか」という指摘の声が上がっている。韓国女性家族部や全羅北道など主催者側の世界スカウトジャンボリー総事業費は1171億ウォン余り(約127億円)だ。このうち、組織委員会の人件費といった運営費だけで740億ウォン(約80億円)を超える資金が投入されていたことが分かった。その一方で、トイレ・シャワーなどキャンプ場施設造成に投入したのは129億ウォン(約14億円)だった。与党・国民の力は6日、「ジャンボリー予算1000億ウォンの使途が疑われる」として、調査の必要性を提起した。

 韓国政府によると、2018年から2023年までのジャンボリー準備期間における予算は1171億1500万ウォン(約127億円)だという。国費302億ウォン(約33億円)、全羅北道などの地方費418億ウォン(約45億円)など、税金720億ウォン(約78億円)が投入された。残りはジャンボリーの収入400億ウォン(約3億円)や屋外広告収入49億ウォン(約5億円)などで充当した。さらに、追加で韓国政府・地方自治体の予備費と特別交付税231億ウォン(約25億円)も投じられた。これらを合わせると、総事業費は1402億1500万ウォン(約152億円)に達する。
 

 最も多く費用がかかったのは組織委運営費だった。740億ウォン(約80億円)が人件費などの運営費として支出された。ジャンボリー事務局組織委は、各種実務チームだけで30チームあり、総人員数は117人だ。さらに政府支援委員会(30人)、実務委員会(19人)、組織委員会(152人)、執行委員会(21人)などの上位機関と全羅北道などの地方政府組職まで合わせれば、肥大化した行政組職運営だけでも相当な額が投入されている。

 

 その一方で、ジャンボリーのイベントに欠かせない基盤施設造成235億ウォン(約26億円)、キャンプ場造成129億(約14億円)、直沼川活動場造成36億(約4億円)、大集会場造成30億ウォン(約3億円)など、現場インフラ構築に必要な施設費には組織委運営費740億ウォン(約80億円)をはるかに下回る金額しか投入されていない。


p2



 

2017年に世界スカウトジャンボリーの招致が確定した当初、総事業費は491億ウォン(約53億円)だったが、2020年12月時点の事業費は846億ウォン(約92億円)と2倍近くに増えた。全羅北道は当時、ジャンボリー用地の上下水道施設や日陰になる場所といった基盤施設の拡充と、本イベントの予行演習となる「プレ・ジャンボリー」事業費の増額を理由に、予算がさらに必要だと主張した。

 

 しかし、予算増額理由だったプレ・ジャンボリー事業は2022年7月に中止された。新型コロナウイルス感染症の流行拡大を問題視したためだったが、実際には大雨によってジャンボリー用地が泥だらけになったことや、上下水道施設が整備されておらず、猛暑対策施設に不備がありキャンプが不可能だった点が同年の国政監査で指摘されていた。

 

 それから1年たった今年5月と7月にも、プレ・ジャンボリー中止の一因だった豪雨によるジャンボリー用地浸水が再度発生した。浸水問題などを解決するために予算を2倍近く増やしたが、同じ問題が2年連続で発生したのだ。それでも共同組織委員長である野党・共に民主党のキム・ユンドク議員は今年5月の国会本会議で、「浸水対策のために国費を投入しなければならない」と予算をさらに増やすべきだと主張した。

 

 主催者側が6年にわたり組織と予算の拡大ばかりを主張していた間、干拓地であるセマングムに設けられたキャンプ場の上下水道など基盤施設工事は後回しにされた。全羅北道は2021年にキャンプ場基盤施設工事業者を選定するとして緊急入札公告を出した。工事予想期間だけで2年なのに、ジャンボリー開催まであと1年9カ月という時点でも、基盤施設工事の70%を担当する業者が選定されていなかったのだ。

 

 女性家族部・全羅北道などの公務員たちがジャンボリー準備活動を理由に、まるで観光旅行のような出張をし、予算を無駄遣いしたとの批判もある。全羅北道庁関係者5人は2018年5月、「世界スカウトジャンボリー成功開催事例調査」を名目にスイスとイタリアに6泊8日間出張した。スイスのインターラーケンとルツェルン、イタリアのミラノとベネチアといった観光名所がコースに含まれていた。だが、スイスとイタリアは世界スカウトジャンボリーを開催した経験がない。同年12月には全羅北道の職員らが「オーストラリア・スカウト連盟を訪問する」と言ってオーストラリアに出張、2019年には女性家族部と全羅北道の職員らが「第24回世界スカウトジャンボリーを視察する」という名目で米国に行ってきた。

 

 それにもかかわらず、韓国国内の参加者数が予想より低調だったため、全羅北道議会は昨年道内の生徒や教職員に対し、1人当り参加費153万ウォン(約17万円)のうち103万ウォン(約11万円)を支援する条例を可決した。

 

 2015年に日本の山口県で開催された第23回世界スカウトジャンボリーの予算は380億ウォン(約41億円)という規模だった。韓国のように特別法制定や特別予算編成はなく、行事も中央政府ではなく山口県が実施した。成功のうちに終わったと評価されている1991年の第17回世界スカウトジャンボリー(韓国江原道高城郡)の予算も98億ウォン(約10億円)だった。


朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

 

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08 

台風6号北上、世界スカウト連盟「キャンプ地・セマングムから早期撤収」
記事入力 : 2023/08/08 10:05




北上中の台風6号がボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「第25回世界スカウトジャンボリー」のキャンプ地を通過すると予想されていることから、世界スカウト連盟が早期撤収を決めた。

 世界スカウト連盟は7日、公式ホームページで、「台風6号の影響が予想されるため、第25回世界スカウトジャンボリーのすべての参加者がセマングムのキャンプ地から早期撤収する計画であることの確認を今日午前、韓国政府から受けた」「韓国政府が出国計画を速やかに進め、参加者が本国に帰るまでに必要なすべての資源と支援を提供することを緊急要請する」と述べた。


 これに先立って世界スカウト連盟は同日、ジャンボリー組織委員会に対し、最悪の状況が発生した場合、キャンプ地を完全に撤収して隊員たちを移動させるよう要請していたという。ジャンボリーのキャンプ地はもともと農業用地として造成されたため水がたまりやすく、今回の台風で大雨が降れば浸水が避けられないとみられているためだ。

 

 世界スカウト連盟は「隊員たちがキャンプ地を離れ、宿営地を別の地域の大学寮などに変えてほしい」と要請したという。ジャンボリー組織委はキャンプ地内のスカウト隊員を避難させる準備作業に入った。また、組織委と韓国政府部処(省庁)は同日午前から道内の大学と宿泊施設などに最大収容人数などを問い合わせている。

 

キム・ジョンヨプ記者


チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版





 

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09 

全羅北道、「世界スカウトジャンボリー開催」を口実にセマングムのインフラ拡充
記事入力 : 2023/08/08 15:35


【写真】全羅北道セマングム地区の南北道路と東西道路がぶつかる地点にある交差点。南北道路は今回のボーイスカウト行事参加者の利便性を高めるという名目で先月完成した。 /キム・ヨングン記者


韓国・全羅北道のセマングム地区でボーイスカウトの国際行事「世界スカウトジャンボリー」を開催するという理由で現地には「セマングム国際空港」「セマングム高速道路」をはじめとする各種インフラが建設されることが決まった。セマングムが候補地に選ばれた背景には、全羅北道の念願だったセマングム地区のインフラ拡充を進める狙いがあったとの指摘が出ている。全羅北道がジャンボリーをセマングムの開発を加速させるための手段として使ったとの見方だ。

 ジャンボリーの開催地がセマングムに決まる前から全羅北道と地元政治家は「ジャンボリー誘致のためにはセマングム国際空港が必要だ」「高速道路拡充が欠かせない」という主張を展開した。イースター航空汚職で有罪となった李相稷(イ・サンジク)元国会議員は同航空会長として在職中の2017年2月、「ジャンボリー誘致には国際空港があれば高い点数が得られる」として、セマングム新空港建設を主張した。 実際のジャンボリーの誘致が確定すると、宋河珍(ソン・ハジン)全羅北道知事をはじめ地元出身議員らは「ジャンボリー前にセマングム国際空港を開港すべきだ」と発言。 「国際空港のないジャンボリー大会は世界的な恥だ」とまで主張した。
 

 結局セマングム新空港事業は2019年1月、韓国政府から予備妥当性調査の免除を受けた。周辺の群山・麗水空港と重複して採算性が低く、環境破壊懸念から遅々として進まなかった事業が「ジャンボリー開催」を理由に前進したのだ。29年完成予定のセマングム国際空港には総事業費8077億ウォン(約881億円)が投入される。しかし、ジャンボリー開催までに着工さえされていない状況だ。当初構想の通りならば、今回のジャンボリーに参加する154カ国、約4万3000人のスカウト隊員はセマングム国際空港に到着するはずだった。

 

 ジャンボリーの交通利便性を高めるという名目で道路網も拡充された。セマングムには20年11月に完成した東西道路(延長16.5キロ)があり、ジャンボリー参加者の便宜を高めるという理由で先月には南北道路(同27.1キロ)が完成した。両道路に投入された予算だけで7886億ウォンに上る。さらに全州~セマングム高速道路の建設も推進されている。政界関係者は「結局ジャンボリーは全羅北道が念願の事業を進めるための手段にすぎなかったのではないか」と指摘した。

 

周希妍(チュ・ヒヨン)記者


朝鮮日報/朝鮮日報日本語版



 

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10 

100億円使ってこのありさま…韓国開催「世界スカウトジャンボリー」、使途を徹底究明せよ【8月8日付社説】
記事入力 : 2023/08/08 16:12


▲「第25回世界スカウトジャンボリー」のベルギー代表団が「インスタグラム」公式アカウントに投稿した写真。水たまりの上にプラスチック製パレットを敷いてテントを張っている。写真=ベルギー代表団のインスタグラムより


準備不足とずさんな運営で問題が多発しているボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「第25回世界スカウトジャンボリー」(全羅北道扶安郡セマングム)。このジャンボリーにかかった予算は1171億ウォン(約127億円)だという。同じく猛暑の干拓地で開催されたが成功した「第23回世界スカウトジャンボリー」(2015年、日本・山口県で開催)の予算は380億ウォン(約41億円)だった。3倍以上の金額を使ったセマングムのジャンボリーで不十分なシャワー施設や汚いトイレなど基本的な衛生問題が浮上、1000人以上も続出した体調不良者は医療スタッフ・病床不足で放置された。1000億ウォン(約108億円)を上回る金額が一体どこに使われたのか、問いたださずにはいられない。

 組織委員会が明らかにした内訳によると、キャンプ地の造成にかかった資金は130億ウォン(約14億円)だという。上下水道など基盤施設造成に205億ウォン(約22億円)、強制排水施設に30億ウォン(約3億円)など、間接費用まで合わせれば395億ウォン(約43億円)に達する。組織委員会はこの他にも給食・食堂運営に121億ウォン(約13億円)、日よけ幕購入に5億4000万ウォン(約6000万円)、防疫施設完備と虫よけ剤に7億6000万ウォン(約8300万円)、糞尿処理施設・その他に11億ウォン(約1億2000万円)など、656億ウォン(約7億2000万円)を追加で使ったという使用内訳を公開した。それでも参加者たちは水たまりにテントを張り、カビが生えたゆで卵を食事として受け取った。資金がきちんと使われていなかったということだ。
 

 全羅北道など主催者側は2017年のジャンボリー招致以降、予算拡大を一貫して要求してきた。その結果、招致当時491億ウォン(約53億円)だった総事業費が2倍以上も増えた。ジャンボリー事務局組織委は各種実務チームだけで30チームあり、総人員数は117人に達する。これに政府支援委員会(30人)、実務委員会(19人)、組織委員会(152人)、執行委員会(21人)などまで加わり、肥大化した行政組織となった。これを維持するだけでも84億ウォン(約9億円)が追加でかかったという。だが、この組織が正常に機能していたかどうかは疑わしい。

 

 全羅北道庁関係者5人は2018年5月、「世界スカウトジャンボリー成功開催事例調査」を名目にスイスとイタリアに6泊8日間の出張をした。ところが、この2国は世界スカウトジャンボリーを開催した経験がなかった。このほかにも「オーストラリア・スカウト連盟訪問」「米国で開かれる第24回世界スカウトジャンボリーの視察」など、観光旅行と疑われるような海外出張が相次いだ。セマングムでのジャンボリー予算1171億ウォン(約127億円)の中には国費302億ウォン(約33億円)と地方費418億ウォン(約45億円)など、税金が720億ウォン(約78億円)投入された。納税者にはこの金額がどのように使われたかを知る権利がある。国会であれ監査院であれ、使途を徹底的に究明しなければならない。


朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

 

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英国スカウト連盟「ジャンボリー参加費1人約64万円…クッキーなど売って工面」
記事入力 : 2023/08/09 11:32


▲ボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「第25回世界スカウトジャンボリー」に参加したものの、6日に全羅北道扶安郡セマングムのキャンプ地から撤収するため荷物を運ぶ英国のスカウト隊員たち。写真=聯合ニュース


英国スカウト連盟代表は7日(現地時間)、「(全羅北道扶安郡セマングムで開催されているボーイスカウト・ガールスカウトの祭典)『第25回世界スカウトジャンボリー』に参加するため、隊員たちは1人約3500ポンド(約64万円)払った。その費用は募金活動で工面したケースが多い」と明らかにした。英BBCとロイター通信が報じた。

 英国のスカウト隊員たちはジャンボリー参加前、学校や地域でピンやクッキーを作成・販売する募金活動を行った。
 

 ある保護者は「娘は参加費を工面するために1年6カ月間パンを焼いて売ったり、英語を教えたり、飲食店で働いたりした」と語った。

 

 また、「娘は韓国語と韓国の文化の勉強もした」と説明した。

 

 マット・ハイド代表はBBCの取材に対し、「ホテル移動による費用は100万ポンド(約1億8000万円)以上だ。これは今後3-5年間、英国のスカウト隊員たちが計画していたことができなくなるという意味だ」と話した。

 

 ハイド代表は「英国スカウト連盟は現場の状況に関して懸念を訴え続け、一部は改善されたが、それはあまりにも小さく、遅すぎた」と指摘した。


 同代表は「キャンプ地は日陰が不足しており、食事に配慮が必要な隊員たちのための食品は不備だった。衛生状態は劣悪、医療サービスも不十分で、レッドライン(譲れない一線)を越えた」と話した。

 そして、「私たちは主催者側に失望を感じる」「行く前から、そしてキャンプ中にこのような懸念の一部を繰り返し訴え、『是正する』という約束を取り付けたが、そうならなかったからだ」と言った。

 その上で、「数千人が使ったトイレが定期的に掃除されないことを想像してみれば、どんな状況だったか分かるだろう」とも言った。

 ただし、ハイド代表は「英国スカウト団は非常対策でソウル・プログラムへの参加に焦点を合わせたため、隊員たちは依然として良い記憶としてとどめている」と話した
 

 英国は今回の世界スカウトジャンボリーにおいて参加者数が最多で、青少年と引率者は約4400人に達する。

 

 英国のスカウト隊員らは4日、全羅北道扶安郡セマングムのキャンプ地からの撤収を決め、5日からソウル市内のホテルに移動した。

 

シン・ウンソ記者

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版

 

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「セマングム世界スカウトジャンボリー担当公務員、8年間で海外出張99回」 韓国与党代表が精査を要求
記事入力 : 2023/08/09 17:05


▲「2023セマングム世界スカウトジャンボリー」の隊員が8日、全羅北道扶安郡の会場を離れている /聯合ニュース


韓国与党・国民の力の金起ヒョン(キム・ギヒョン)代表は7日、ボーイスカウトの国際イベント「2023セマングム世界スカウトジャンボリー」を控え、関係機関の公務員が過去8年間に99回の海外出張を行ったとの報道に関連し、「税金がどのように使われたのか内訳を綿密に検討すべきだ」と述べた。

 金代表はフェイスブックを通じ、「あきれたことに『ジャンボリー1000億ウォン予算』の相当部分が不必要なところに過剰使用されたり、外遊の性格が強い海外出張に相次いで使われたが明らかになっており、惨憺たる思いを禁じ得ない」と述べた。
 

 金代表は「今回のジャンボリーがスムーズに進むように徹底した準備できなかった点について、与党代表として国民の皆様に申し訳ない」とした上で、「今はジャンボリー参加者の安全と健康を守りつつ、災い転じて福となす機会にすることが急務だ」とした。

 

 金代表はまた、「終了後には決算を行わなければならない」とし「今回のジャンボリー準備のためにこれまで投入された政府・地方自治体の直接予算は1000億ウォン(約109億円)以上で巨額だ」と指摘。「そんな巨額の予算がまともに執行されていれば、最上級のインフラが整って当然だし、過去最高のジャンボリーという内外の好評を受けただろう。いったい資金はがどこに蒸発したのか」と疑問を呈した。

 

 金代表は「出張報告書の内容はさらにひどい」とし「ジャンボリー開催成功のキーマンとの面会および事例調査を行うと言って、公務員はスイス、イタリアに6泊8日で出張したが、実際には余った時間にジャンボリー誘致経験もない有名観光地を必ず訪れていた」と批判した。

 

 金代表は「公務目的で税金をかけて行った出張で何をやっているのか。国民への詐欺であり公金横領レベルだ」と主張した。その上で「もしや予算にストローを挿して不当利益を得た勢力はなかったか、顛末を詳細に把握し、そんな悪事を働く人間が我々の社会に足を踏み入れないようにする」と主張した。


ハ・ジヒョン記者

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版





 

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「世界スカウトジャンボリー」のスイス隊員乗せたバス、市内バスと衝突…8人けが /全羅南道
記事入力 : 2023/08/09 19:16




【NEWSIS】全羅南道順天市で9日午後12時45分ごろ、ボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「世界スカウトジャンボリー」に参加しているスイスのスカウト隊員らを乗せた大型バスが、市内バスと衝突し、隊員3人を含む8人がけがを負った。全羅南道の消防当局などによると、この事故でスイスのスカウト隊員3人と市内バスの乗客5人の計8人がけがを負って病院に搬送された。

 スイスのスカウト隊員を乗せたバスには学生36人、引率者1人、運転手1人の計38人が乗っていた。
 

 世界スカウトジャンボリー大会が台風接近の影響で全羅南道セマングム地域の会場から撤収することになったため、スイスの隊員たちは8日に事故現場から1キロほど離れた青少年向けのキャンプ場に宿泊し、今日はソウルに向かう途中だった。

 

 警察は、対向車線を走っていた市内バスが、雨に濡れた下り坂でスリップし、事故が発生したとみて正確な事故原因を調べている。

 

キム・ヘイン記者


NEWSIS/朝鮮日報日本語版



 

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送検される「ソヒョン駅通り魔事件」の容疑者 /京畿道
記事入力 : 2023/08/10 10:27



【NEWSIS】14人の死傷者を出した「ソヒョン駅通り魔事件」のチェ・ウォンジョン容疑者(22)が10日午前、京畿道城南市の寿井警察署から検察に送致された。

NEWSIS/朝鮮日報日本語版













 

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「世界スカウトジャンボリー」開催に1000億ウォン使って失敗した韓国、税金を投入せず成功した日本
記事入力 : 2023/08/10 11:10


▲全羅北道扶安市セマングム世界スカウトジャンボリー会場が撤収騒動で混乱している/7日、キム・ヨングン記者


韓国・全羅北道セマングムの「世界スカウトジャンボリー」には総予算1402億ウォン(約153億円)に税金が1000億ウォン近く投入された。しかし、施設の不備で混乱した末、事実上予定を繰り上げて終了した。一方、海外での成功事例に挙げられる日本は総予算38億円に税金が全く投じられなかったことから、韓国では「国際的に恥をかいた」という反応が聞かれる。

 地元全羅北道はジャンボリーを誘致した直後から20兆ウォンを超える予算誘致を主張してきた。全羅北道は2017年、ジャンボリーを円滑に開催するため、▲インフラ▲ユーティリティー施設▲環境施設▲観光施設など34事業に20兆7600億ウォンが必要だと主張。実際に全羅北道がジャンボリーに投じた資金は合計で1402億1500万ウォンだった。
 

 それだけの資金は投じたが、猛暑の中で施設の不備、運営の不手際などで運営が混乱し、台風接近に伴う安全上の事故を懸念し、世界スカウト連盟がキャンプの早期撤収を決めた。4万人を超える過去最大級の人数が参加した今回のジャンボリーは、事実上早期閉幕という屈辱のエンディングを迎えた。

 

■予算1400億ウォンでも失敗…「イカゲーム」状態に

 投じられた1402億ウォンの行方に世論は納得していない。内訳は組織委員会の人件費など運営費が約740億ウォンで、最も大きな割合を占め、論議を呼んでいる。必須インフラ(235億ウォン)、キャンプ場(129億ウォン)、直沼川活動場(36億ウォン)、大集会場(30億ウォン)などのインフラ構築に使った施設費(430億ウォン)をはるかに上回ったためだ。 さらに、観光色の強い100回以上の海外出張疑惑まで浮上し、監督官庁である女性家族部は予算の無駄遣いと能力不足、国際的な恥辱に対する批判を浴びている。

 

 全羅北道は今回のイベントに税金720億ウォンを投じた。国費が302億ウォン、全羅北道など地方財政から418億ウォンだ。独自収入(400億ウォン)や屋外広告収入(49億ウォン)などで残額を賄った。また、ジャンボリーの予行演習である「プレジャンボリー」を開催するとして、追加で政府・地方自治体の予備費と特別交付税231億ウォンを受け取った。しかし、プレジャンボリーが昨年7月に中止され、追加予算は名目を失った。


 主催者側が6年間組織を拡大し、予算配分を受ける間、インフラや周辺環境の整備はないがしろにされた。干拓地であるセマングムキャンプ場の上・下水道などインフラ工事は後回しにされた。インフラ工事は工期だけで2年かかるが、主催者側はジャンボリー開催が2年後に迫る時点まで工事の約70%を担当する業者さえ選定しなかった。浸水問題を解決するために予算を2倍近く増やしたが、開催後も浸水に悩まされた。

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■日本の干拓地で開いたジャンボリーは税金投入ゼロで好評
 

 全羅北道が野心的に準備したセマングムでのジャンボリーが失敗に終わると、日本が8年前に干拓地で成功させたジャンボリーと比較され、さらに大きな非難を浴びている。 当時日本のジャンボリー大会の予算は合計38億円に過ぎず、税金は投じられなかった。ところが猛暑に対する対処やシャワー施設などのインフラは優秀だったと評価された。

 

 日本は2015年7月28日から8月8日まで干拓地の山口県山口市のきらら浜で 第23回世界スカウトジャンボリーを開いた。152カ国から2万6000人が集まった。当時昼間の気温は35~40度で、湿度も80%まで上昇した。韓国でのジャンボリーのように熱射病、脱水症状、皮膚のやけどなどの症状を訴える患者が多数発生したが、主催者側の対応で問題なく乗り切った。また、2001年以降、山口きらら博(21世紀未来博覧会)などさまざまなイベントの開催地や公園として使用され、インフラが整っており、浸水問題は発生しなかった。8年後の現在まで、この地域ではスポーツ・文化イベントが開かれ、普段は住民が公園として利用している。


 山口県でのジャンボリーの予算は総額38億円だった。日本のインターネットメディア「ハフポストジャパン」によると、38億円のうち27億円は参加費として回収し、5億円は日本の文部科学省が創設した基金を充てた。残る6億円はユニクロなど日本大企業44社がスポンサーとして負担した。

 

 山口県が投じた予算はゼロだった。韓国のような特別法制定や特別予算編成はなく、大会運営も中央政府ではなく山口県のレベルで行われた。インターネット上でそうした事実が明らかになると、韓国のネットユーザーは憤慨し、「国の恥、国際的な恥だ」「日本オリンピックの際、紙製ベッドを無視したことが恥ずかしくなった」「国には泥棒が多すぎる」といった反応を見せた。

 

パク・キラム記者


チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版

 

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