特別展「法然と親鸞 ゆかりの名宝」 (2回目) | ヤンジージャンプ・フェスティバル

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基本はシュミ日記です。
…遊びをせんとや生れけむ 戯れせんとや生れけん…
  

一昨日の無理がたたって、体調はみるみる悪化。

昨日はほぼ一日寝たきりの状態で過ごしたのだけれども、体調はいまひとつ・・・。
しかしながら、今日はどうしてもいかなければならない場所があるのです。


フラフラと準備を済ませ、ヨロヨロと電車に乗り上野へ・・・。

ヤンジージャンプ・フェスティバル

今日は12月とは思えないほどの暖かな晴天。

ヤンジージャンプ・フェスティバル


色づき始めたイチョウを眺めつつ歩いていくと・・・


$ヤンジージャンプ・フェスティバル-法然と親鸞の看板



目的地へ到着!

今日が最終日の「法然と親鸞展」。
・・・ということは購入してあった前売り券の有効期限も今日までということ。
せっかくの前売り券を無駄にするわけにはいかない・・・というわけで、体調不良を押しての2度目の訪問となったのでした。

前回来訪時は金曜日の夜間だったので時間もあまり無く、最後の方の展示品はほぼチラ見した程度。
その反省を生かして、今日は余裕を持っての来館。

まあ時間もあるからってんでまずは本館の展示を観てから・・・ああ、そういえば今は秋の庭園開放もやってるんだった・・・などと、1時間ばかりあちこち回ってから、16時ちょっと前にようやく特別展へ・・・。


ヤンジージャンプ・フェスティバル-法然と親鸞と私
           ※左下の影は僕です。

最終日ということもあってか、会場内はそれなりの混雑っぷり。
閉館時間まではまだ2時間あるものの、この人ごみを避けつつ観て回るとなると結構時間かかりそうだぞ・・・ってんで、今回は展示替えがあって前回は観られなかったものを中心に回ろう・・・と、まずは出品目録で前回観ていないものをチェックしていると・・・・。

「本日は17時閉館となります。」

という、係員の声・・・・・。

へ!?特別展のある土日は18時までじゃないの?!
と思い、一度会場の外へ出て、ケータイでトーハクサイトをチェックすると・・・・。

『9:30~17:00(入館は16:30まで)
 2011年5~9月までの土・日・祝休日は18:00まで開館します。』

ハイ、勘違い~。

というわけで、僕に残された時間はあと1時間。
せめてその時間だけでも、心落ち着かせてじっくりと見学・・・なんてことができる程、僕はできた人間ではなく、恐ろしく不機嫌になりつつ、まずは前回はほとんど観られなかった第二会場へ・・・。

前回も観たもの。観てないけど人がいっぱいですぐには観られなさそうなものはサッサと飛ばして、ポイントを絞って早足で見学。

ああ、やっぱ浄光明寺の阿弥陀三尊はいいよなぁ・・・。特に現地では絶対に観られない阿弥陀さんの背中とか、勢至菩薩の横顔とかちょっとウルっと来ちゃう・・・バタバタ・・・しかしこの三十六人歌集の装丁の・・・バタバタ・・・山越阿弥陀ってことはきっと牛久大仏よりも大き・・・バタバタバタバタ・・・
・・・ってな感じで第二会場の見学終了。

この時点で時刻は16:45。閉館まであと15分・・・。

あ~~~~~~~~~~

たった15分じゃあ、第一会場の「じっくり系展示物(書とか)」なんか、まともに見ている時間なんかないや・・・・・・・ってんで「通りすがりにチラリと見る」程度のペースで第一会場を鑑賞・・・っていうか、ほぼ通過。
開館時間を勘違いしていた自分のふがいなさに腹が立つやら、情けないやら・・・。


そんなギザギザハートを丸くしてくれたのは、前回訪問時にもその美しさに息をのんだ浄土宗蔵の阿弥陀如来さん。

まるで涙を目にいっぱいためたように見える瞳、正面をまっすぐ見据えたその表情は厳そかでありながら、あくまでも穏やか。
そんな姿をじっと見つめていると、阿弥陀さまが自分だけを救うためだけにやって来たのではないか・・・と思ってしまうほど。

うん。まあ、いいや。

僕にとって、この展覧会はこの仏像に出会うためだけにあったんだな・・・。
こんな好い出会いがあったんだから、二度もバタバタ見学しなければいけなかったことなんかちっとも気にならな・・・・・・くはないけれども・・・・。

そのあたりを差し引いても充分におつりの来る、見ごたえのある素晴らしい展覧会だったな・・・と思います。


さて、東京国立博物館の特別展も今年はこの展覧会でおしまい。
2012年はどんな素晴らしい展覧会が開催されるのか・・・今から楽しみです!