「Tampermonkey」の V3対応アップデートの方法
現在、「V3」に対応する「Tampermonkey ver.5.2.3」が既に公開されています。 しかし、従来は自動的にアップデートが機能したにもかかわらず、今回は自動では「V2」の「ver.5.1.1」からバージョンアップが行われません。
今後、自動アップデートが行われるならそれに応じるだけで足りますが、何かの理由で自動アップデートが行われない場合は、ユーザー自身の手でアップデートする必要があります。 また、自動アップデートを待てない場合も同様です。
以下に手作業によるアップデート方法を纏めます。
❶ バックアップ
複数のバックアップ方法がありますが、以下は原則的な「ファイル」の「エクスポート」を使う方法です。
●「Tampermonkey」の「ダッシュボード」の「ユーティリティ」タブを開く。
● ファイルの「エクスポート」ボタンを押します。
▪ Windowsの「ダウンロード」フォルダに、バックアップファイルが保存されます。
▪ このファイルは「Tampermonkey」の全情報で重要です。 この新しいバックアップファイルが出来た事を必ず確認してください。 また、今回のアップデート作業の後も、このファイルは消さずに置いておく事をお勧めします。
▪ バックアップには「インストール済み UserScript」タブの全ての Scriptコードと、各 Scriptの「ON・OFF」指定、実行順などの設定が記録されています。
▪ バックアップには「設定」タブのユーザーによる個別の設定も記録されます。
▪「ゴミ箱」タブの中身はバックアップ対象外で削除されるので、チェック要です。(ゴミ箱からインストール済のUserScriptに出しておけば、削除されずに済みます)
〔参考〕
「設定」タブの設定は、バックアップを読み込んだバージョンで再現されます。 私は下の赤枠の項目を変更していましたが、そのまま引き継がれました。
なお、「外観」に登録する「カスタムCSS」は、以下のページに最新版があります。 このCSSは「Tampermonkey」がより使い易くなるので、お勧めです。
❷「Tampermonkey」の削除と新バージョンのインストール
● Chrome ウェブストアの「Tampermonkey」のページを開きます。
▪ 2024年8月時点で、インストール出来るのは「V3」対応の「ver.5.2.3」です。
このページを開いた段階では、これまでの「Tampermonkey」がインストールされているので、右上のボタンは「Chromeから削除」になっているはずです。
●「Chromeから削除」を押して、これまでの「Tampermonkey」を削除します。
▪ 別タブに「Tampermonkey」のアンケートが表示されますが、これは無視して閉じて、元のウェブストアのタブに戻ります。
●「Chromeに追加」を押して、新しいバージョンをインストールします。
❸ 新しい「Tampermonkey」の基本設定
● Chrome の設定「 」➔「拡張機能」➔「拡張機能を管理」を表示します。
●「すべての拡張機能」のリストで「Tampermonkey」の「詳細」を押します。
● 右上の「デベロッパーモード」を「ON」にして「更新」を押します。(必須)
●「詳細」の項目で、以下の3ヵ所を「ON」にします。 下の2項目は必須の設定ではありませんが、UserScriptの内容によっては「ON」が必要な場合があります。
❹「Tampermonkey」の環境の再構築
●「ダッシュボード」で「ユーティリティ」タブを開きます。
●「ファイルからインポート」の「ファイルを選択」を押す。
●「❶ バックアップ」で「ダウンロードフォルダー」に保存したバックアップファイルを選択して「開く」を押します。
● ブラウザの別タブに、バックアップに記録された UserScript一覧が表示されます。
●「インポート」を押します。(全ての UserScriptにチェックが入ったまま)
●「ダッシュボード」の「インストール済 UserScript」のタブを開き、これまでインストールしていた UserScriptが揃っているか、確認をしてください。
▪ Scriptの実行順や「ON・OFF」なども、以前の環境が再現されていると思います。
「Tampermonkey」は「デベロッパーモード」が必須
「Tampermonkey」を「V3」環境で使用する場合は、「デベロッパーモード」の設定が必須条件になりました。 他の拡張機能はこの必要がないものもあると思いますが、「Tampermonkey」は UserScriptをページ上で実行するので、V3のセキュリティ上の仕様で義務付けられた様です。
詳細は、以下のページを参照ください。
なお、前項の「アップデートの方法」では、「❸ 基本設定」の中で「デベロッパーモード」の設定をしています。