『潜水服は蝶の夢を見る』の記事で、気になっていると書いたマチュー・アマルリック。その監督作品『さすらいの女神たち』を観てきました。
まだぎこちないところもたくさんあるのですが、割と好きです。マチューは『ミュンヘン』のときに、素性の知れない武器商人を演じていて、そこから気になっているのですが、そのあとも「褒められないけれど憎めない男」。割り切れない人を演じることが多かったんです。もっと割り切れないリアルな役ができるだろうなと思ってたら、やっとやってくれました。
意味がありそうで無さそうな諦めない俺様(ホテルや店にBGMの音量を下げろといちいち文句を付けて回るシーンの反復)、主人公の息子の名前がバルタザール(あの、ロバ!?)だったり、主人公と絡むミミの撮り方。繊細な男性らしらが溢れていて、母性愛くすぐる感じですね。また、この映画はエンドロールが本編に続いているので、最後まで観ること!
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こちらは、アギレラとシェールのエネルギッシュさが面白いだけで、ストーリーはありがちで浅いんです。現実とは何も絡まない。『バーレスク』の方が確実に興行成績は良いと思いますが、バーレスクものなら、私は『さすらいの女神たち』に軍配!
さすらいの女神たち
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バルタザール! アンヌ・ヴィアゼムスキーのトークイベントに行ったのですが、興味の持てる素敵な女性でした。
また俳優が監督をやっている男性の映画ということで、ヴィンセント・ギャロの『バッファロー’66』や『ブラウンバニー』を思い出したのですが、彼はアメリカンで、質感が大雑把なので、あまり印象に残らなかったんですよね。相手役がクリスティーナ・リッチと、クロエ・セヴィニーをもってきているのに。
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『バッファロー’66』で、ヴィンセント・ギャロとクリスティーナ・リッチがインスタント照明写真を撮るシーンは好きです。
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