手漉き和紙体験教室
昨日、軍道紙の元職人の中川幸子さんのご指導の元、
手すき和紙体験教室を行いました。
中川さまは、あきる野市に在住なさり、
和紙文化の普及の為、道具一式を持参して、
出張紙すき「紙しごと双清」として活動をしていらっしゃいます。
季節的に楮の収穫が終わったばかりでしたので、
ご自分で育てていらっしゃる楮をお持ちいただき、
皮剥ぎから体験できました。
持参のお鍋で40分ほど蒸した楮。
本来は75㎝くらいで作業をするそうですが、
今回は扱いやすいために小振りで。
蒸しあがった楮の皮をむきます。
楮は外側の茶色い皮、すぐ下の緑、白の皮、
そして芯棒の4段階に分けられます。
蒸しあがった楮の外側の皮を根に近い方から剥きます。
きれいに気持ちよく剥けました。
茹で上がりのとうもろこしのようないい匂いがします。
その皮をヘラでこそげ茶色の皮を取り除きます。
3㎝ほどきれいに剥くと後は、
らくちんに剥がれます。
とはいっても、本業となるともっと長い楮から
何十本も剥くのですから大変です。
緑の部分は好みで残したりします。
真っ白にしたい方はきれいに取り除きます。
アルカリ剤を入れ、繊維の接着をほぐし、
汚れなどが出やすくします。
次は「ちりより」という作業です。
硬化して固くなっている部分や茶色の部分を取り除きます。
手で裂きながらこまめに取り除きます。
これが、「ちり」。
ちりがつもって、やまとなり、ちり紙ができます。
これはちり紙で制作したボックスの裏側。
これはこれで風情があります。
ちりがみ、分かりますよね?
昔のトイレットペーパーです。
次は「叩解」、叩いて解す作業です。
均等に繊維がほぐれるようにします。
それを水に溶きます。
これは「とろろあおい」の根を叩いて粘りをだしたものです。
冷たい水の方が粘りが出るそうです。
その粘りが出た液を先ほどの楮の繊維が混ざった液に加えます。
割合は紙の薄さや風合いによって変えます。
さあ、いよいよ皆様がご存知の紙漉き作業です。
まず先生のデモンストレーション。
見事一回で、きれいな和紙ができました。
みなさまも挑戦・・均等に縦横揺するのが中々難しいようです。
繊維が寄れてしまいます。
次に思い思いに好きなものを乗せていきます。
その上から、粘りが少々強い和紙の液を枠で囲ってのせます。
これで乾燥させればできあがり。
こんな感じにできるはずです。
普通は漉く作業からですが、
今回は、紙が何から、どのような工程を経てできているのかということが
とてもよく理解できたと思います。
また中川さんの和紙に対する、熱い思いも伝わって参りました。
また是非このような体験会ができたらと願っております。
ありがとうございました。
ご参加なさいました皆様もお疲れ様でした。
完成まで、もう少々お待ちください。
手すき和紙体験教室を行いました。
中川さまは、あきる野市に在住なさり、
和紙文化の普及の為、道具一式を持参して、
出張紙すき「紙しごと双清」として活動をしていらっしゃいます。
季節的に楮の収穫が終わったばかりでしたので、
ご自分で育てていらっしゃる楮をお持ちいただき、
皮剥ぎから体験できました。
持参のお鍋で40分ほど蒸した楮。
本来は75㎝くらいで作業をするそうですが、
今回は扱いやすいために小振りで。
蒸しあがった楮の皮をむきます。
楮は外側の茶色い皮、すぐ下の緑、白の皮、
そして芯棒の4段階に分けられます。
蒸しあがった楮の外側の皮を根に近い方から剥きます。
きれいに気持ちよく剥けました。
茹で上がりのとうもろこしのようないい匂いがします。
その皮をヘラでこそげ茶色の皮を取り除きます。
3㎝ほどきれいに剥くと後は、
らくちんに剥がれます。
とはいっても、本業となるともっと長い楮から
何十本も剥くのですから大変です。
緑の部分は好みで残したりします。
真っ白にしたい方はきれいに取り除きます。
アルカリ剤を入れ、繊維の接着をほぐし、
汚れなどが出やすくします。
次は「ちりより」という作業です。
硬化して固くなっている部分や茶色の部分を取り除きます。
手で裂きながらこまめに取り除きます。
これが、「ちり」。
ちりがつもって、やまとなり、ちり紙ができます。
これはちり紙で制作したボックスの裏側。
これはこれで風情があります。
ちりがみ、分かりますよね?
昔のトイレットペーパーです。
次は「叩解」、叩いて解す作業です。
均等に繊維がほぐれるようにします。
それを水に溶きます。
これは「とろろあおい」の根を叩いて粘りをだしたものです。
冷たい水の方が粘りが出るそうです。
その粘りが出た液を先ほどの楮の繊維が混ざった液に加えます。
割合は紙の薄さや風合いによって変えます。
さあ、いよいよ皆様がご存知の紙漉き作業です。
まず先生のデモンストレーション。
見事一回で、きれいな和紙ができました。
みなさまも挑戦・・均等に縦横揺するのが中々難しいようです。
繊維が寄れてしまいます。
次に思い思いに好きなものを乗せていきます。
その上から、粘りが少々強い和紙の液を枠で囲ってのせます。
これで乾燥させればできあがり。
こんな感じにできるはずです。
普通は漉く作業からですが、
今回は、紙が何から、どのような工程を経てできているのかということが
とてもよく理解できたと思います。
また中川さんの和紙に対する、熱い思いも伝わって参りました。
また是非このような体験会ができたらと願っております。
ありがとうございました。
ご参加なさいました皆様もお疲れ様でした。
完成まで、もう少々お待ちください。