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美容皮膚科 ペルラクリニック神宮前 院長の本田 淳です。

 

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以下本文となります。

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先日、XERF(ザーフ):容量結合型RFに関する論文をご紹介したします。

来月導入予定

 

 

Monopolar radiofrequency for dermal temperature regulation and remodeling: A porcine model study

 

 

 

2024年の論文です。

 

 

まず簡単な要約となります。

  • イントロ
    非侵襲性モノポーラRF(NMRF: Noninvasive Monopolar Radiofrequency)は、真皮~皮下組織の広範囲加熱 (体積加熱:volumetric heating)に広く使用されているが、真皮の温度への影響に関する詳細な研究は限られている。

     
  • 目的
    ブタモデルを用いて、NMRFが、真皮の温度へ及ぼす影響と真皮リモデリングを促す能力を評価すること。
 
  • 方法
    NMRFをブタの皮膚に照射し、オプティクファイバー技術および前方監視型サーマルイメージングを用いて温度をモニタリングした。また、ニトロブルーテトラゾリウムクロリド(NBT)を用いて安全性を評価し、治療前後の組織学的検査によって有効性を確認した(*治療時の温度範囲が安全であり、真皮層のリモデリングを誘導するが、不可逆的な損傷を引き起こしていないことを確認する、ということです)
 
  • 結果
    ブタモデルにおけるNMRF治療は、効果的な真皮リモデリングを実現可能だと考えられ、各治療レベルで、不可逆的な熱損傷を伴うことなく、50°C、60°C、70°Cのピーク温度を記録した。組織学的分析ではコラーゲン密度の増加が認められ、組織リモデリングの可能性を示した(原著論文は、remodelingという単語の使い方が・・・略)
 
  • 結論
    NMRFは、十分制御された真皮の加熱が可能であり、コラーゲン合成を促進することにより、安全かつ効率的な皮膚引き締めおよび真皮リモデリングを実現すると考えられる。
    本治療は、リジュビネーション治療として有望な選択肢であることが確認された。
 
 
 
以下は、専門的な追記事項となります(抜粋)。
ご興味のある方のみどうぞ。
 
 
イントロ
  • モノポーラRFは、治療の効率性が高く、副作用やダウンタイムがほとんどないことから、リジュビネーション治療として重要な位置を占めている。
    当該治療は、コラーゲン構造の即時的な変化を誘導し、タイトニング効果を顕し、また、経時的に、neocollagenesis、remodelingと進行し、治療後数か月間にわたり効果が増強されていく。
  • たるみ治療器として初のモノポーラRFデバイス(サーマクール)は、2002年にFDAより承認を受けているが、その後、安全性と有効性が追認され、他用途での適応も拡大している。
  • 当該機器による主要な熱作用は、いわゆるジュール加熱であり、真皮層における適切な熱作用が、本治療の重要なポイントの一つである。
  • 先行研究によれば、コラーゲンの変性・リモデリングは42°C~65°Cで発生し、脂肪分解には65°C~70°Cが必要とされ、85°C付近では神経損傷のリスクがあることが示唆されている。
  • モノポーラRF治療に伴う真皮内の詳細な温度測定とその効果に関する研究は、現状では不十分なため、本研究では、真皮層に発生する温度変化の動態を解析し、コラーゲンの変化や組織の反応を包括的に評価した。また、治療の有効性と安全性を確立するために、モノポーラRFの熱作用に関連する安全性パラメータについても評価している。
  • 本研究の目的は、モノポーラRFが皮膚を若返らせるメカニズムについて、より深い洞察を提供することである。
 
メソッド
  • デバイスと実験デザイン
    本研究では、XERF(Cynosure Lutronic Inc.)を使用した。当該デバイスは、非侵襲性モノポーラRF技術(容量結合型RF)に基づいて設計されており、冷却システムを用いて表皮を保護しつつ、真皮からさらに深部へ熱作用を及ぼすことが可能である。
    実験においては、生後2~3か月齢、体重24~28kgの標準的なブタ(Sus scrofa)を対象とした。RFは、ブタの背部に照射した。
 
  • 試験部位において直径8mmのパンチバイオプシーを施行。組織学的評価は、治療前(ベースライン)および治療後30日目に行い、マッソン・トリクローム染色(Masson's Trichrome, MT)およびニトロブルーテトラゾリウムクロリド染色(Nitro Blue Tetrazolium Chloride, NBTC)を使用した。
 
  • 真皮内温度変化の評価
    ファイバーオプティック温度計(FOB100; OMEGA Engineering Inc., USA)を用いて評価した。挿入深度は超音波診断装置にて確認した。
 
  • 表面温度の測定
    処置中の表面温度を正確にモニタリングするため、赤外線サーマルイメージングカメラ(Forward Looking Infrared [FLIR] A325, FLIR System Inc., Sweden)を使用し、温度が43°Cを超えないことを継続的に確認した。
 
結果
  • 温度変化のリアルタイム観察
    オプティクファイバー温度計を用いて、真皮内の温度をリアルタイムで計測した。低エネルギー設定では、真皮温度が迅速に50°Cに達し、その後、緩やかに低下する様子が観察された。また、中エネルギー設定では60°Cまで、高エネルギー設定では約70°Cまで上昇し、同様に徐々に低下した。
    超音波画像により、オプティクファイバーセンサーが真皮内に正確に挿入されていることを確認している。

 

         

 

 

  • 生体における皮膚表面温度の変化と組織学的評価
    本実験により、RFエネルギーが表皮から真皮層に効率的に送達され、熱エネルギーに変換されること、さらにその温度が、適度な炎症反応を誘発し、正常な創傷治癒プロセスに移行するのに適切とされる50~60℃に維持されることを確認した。
    先行研究において、真皮が65℃から75℃に加熱される場合、表皮温は冷却により、35~45℃の温度を維持する必要があると示唆されている(先行研究の全文が読めないので想像ですが、表皮の保護と真皮温度の低下を避けるのための、一定条件化のデータだ思います)
    本研究においては、全試験条件下(真皮温度50~70℃)で、皮膚表面温度が42~45°Cを超えることはなかった。
    処置から30日後にNBTC染色による組織学的解析を行ったところ、表皮および真皮に不可逆的な熱損傷は認められなかった。つまり、安全性を確保しつつ、効果的に熱作用を誘起できることが実証された。
           
 
  • 組織学的解析
    多数の先行研究において、NMRFが真皮コラーゲンの適度な収縮とneocollagenesisを誘導し、表皮を損傷することなく皮膚の引き締め効果をもたらすことが示されている。
    本研究では、MT染色を用いた解析を行ったところ、処置後30日目に、組織内でコラーゲンの厚みと密度の増加が確認された。つまり、当該デバイスにおいても、neocollagenesisが誘導され、通常の治癒プロセスを適切に促進する加熱条件を実現できていることが実証された。
 
考察
  • neocollagenesisの誘導や真皮リモデリングを促すEBD治療は多種あるが、NMRFは特に熱作用を均一に及ぼす能力に優れ、ダウンタイムを最小限に抑えながら効率的にリジュビネーションを実現することが可能である。
  • 各種測定装置によるモニタリングのもとに実験が行われたが、処置中、エネルギーレベルの違いにより、50℃、60℃、70℃の間の皮下温度(ここではsubdermal temperaturesと記載されています・・・おそらく真皮の温度の間違いでしょう)を維持しつつ、組織に不可逆の損傷は発生しなかった。また、組織学的にも、コラーゲン密度の増加が確認されており、当該システムの安全性と有効性が実証された。
  • 本研究は、既存の研究で解明されていなかった組織内部の温度の詳細な測定と、それが真皮に及ぼす影響について新たな知見を提供した。また、RF治療における効果的な治療温度範囲(therapeutic windows)を実証し、組織内の熱動態への理解をより深めることができた。
    しかし、今後は他の層の温度についても評価していく必要がある。つまり、表皮、真皮、そして皮下組織における温度測定を包括して行い、より広範かつ詳細な知見を得ることが重要だと考える。
  • 結論
    本研究において、XERF(ザーフ)が、皮膚表面を保護しつつ、真皮層に組織変化を誘起するに足る適切な熱エネルギーを発生させることを確認した。
    同時に、今回の知見は、本治療がneocollagenesisを誘発し、皮膚のリジュビネーションやリモデリングをもたらす包括的なアプローチであることを示している。
 
 
 
以上となります。
 
 
 
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