また、終戦記念日がやってきます。
終戦記念日と言えば、天皇の玉音放送と、広島・長崎への原爆投下当時の実写映像と、沖縄地上戦の語り伝えとで、平和の尊さを語り、平和を祈り……、いつも同じパターンで過ぎてゆきます。
広島と長崎に原爆が投下され、日本軍の戦争当事者たる昭和天皇が、戦勝の終結を国民に告げた日(戦争が終結した日)は1945年8月15日。
あれから64年。この戦争が日本に齎した物は一体なんだったのでしょうか?
終戦によってアメリカ軍に占領され、アメリカが日本に齎したものは沢山あります。
あの時、「欲しがりません勝つまでは」といって、辛抱することを強いられた日本人は、何の疑いもなく 『Give me chocolate ! 』 といって、米国の餌に食いつきました。
そのまま64年が経ちました。デモクラシー&新自由主義。
そして今、アメリカの金融危機により、日本社会が翻弄されています。
今の日本は平和です。戦争を放棄したのですから……。
平和ボケという言葉もできています。しかし、日本の人々は今、本当に幸せなのでしょうか?
アメリカは、日本に時々飴をなめさせて来ました。日本人は、飴をしゃぶりながら戦争放棄と平和主義を唱えています。
一方で、アメリカは日本の頭上を越えて直接中国と近付いています。日本がアメリカと中国の橋渡しを……と言っていたのはどうしたのでしょうか?
日本は、アメリカや中国に馬鹿にされている(なめられている)のではないかと思うのですが、誰も怒らないのは何故なのでしょうか?
日本人の誇りはいったいどうしたのでしょうか?日本人としての意地は亡くなってしまったのでしょうか?
日本人はお人好しすぎるのです。意地と根性があった筈なのにどうでもよくなったのでしょうか?
かつて、日本人の心の根底にあった武士道精神はもはや過去のものに過ぎないのでしょうか?誇り高く生きて行きたいものです。
日本人は、グローバルな視点から、自分たちと世界との関わり方を真剣に考え直さなければならない時期にきています。
そのためには、64年前に終わったとされるあの戦争について、日本の国として、また我々日本人として歴史的な総括をしなければなりません。いつも、臭いものに蓋をして、腫れ物に触らないようにして過ごしてきた事なかれ主義の得意な日本人であってはならないのです。
中学校や高校の教科書には未だにこの戦争に関する納得いく詳細な記述などはありません。