マリーゴールド Tagetes patula L. 万寿菊(英名は French Marigold)ですが、園芸品種がとても多い。
メキシコ原産ですが、万寿菊は貞亨元年(1684年)に渡来しました。
インドでは、ヒンドゥー教になじみの深い花で、神様にお供えする首飾りによく用いられています。
また、聖母マリアの祭日に咲いていたため「マリア様の黄金の花」とも呼ばれています。
ギリシャ神話には、マリーゴールドの誕生にまつわる伝説がありました。
水の精クリティーは、太陽神アポロンに恋をしてしいました。
しかし、アポロンはレウトコエという名の王女とつきあっていて、深い関係になっていました。
レウトコエの父は、娘のレウトコエの花婿を探しており、王国の跡継ぎを欲しがっていたので、娘がアポロンとつきあっているなどとはつゆもしりませんでした。
二人の仲をねたんだクリスティーはレウトコエの父である王に二人の関係について告げ口をしました。
予想もしていなかった娘の行動に王は激怒しました。そして、娘のレウトコエを生き埋めにしてしまいました。
まさか自分の娘を殺してしまうとはクリスティーには予想もつきませんでした。告げ口を恥じたクリスティーはアポロンを見続けて9日間、地面に座り続けてたら、その体が黄色の花を咲くマリーゴールドに変わってしまったのです。
マリーゴールドは朝日に向かって咲き始め、夕日のときにしぼみます。常に太陽神アポロンを追い求めますが、永遠にその思いが実ることはありませんでした。
嫉妬心はときには悲劇の引き金にもなります。

