ウキツリボク Abutilon megapotamicum St.Hil.et Naud.
浮釣木。ブラジル南部原産。明治12年に渡来しました。
アブチロンは熱帯性の植物ですが、ウキツリボクは比較的寒さに強く、東京に居た当時は露地で冬を越しているのをよく見かけました。
ただ、南米原産で寒さに強いとはいえ、こちら山形では、鉢植えで育っているものしかお目にかかったことがありません。
明治の頃から日本にあったとは思えないほどエキゾチックな花です。やはり、東北という土地柄もあり、あまり目に触れることがないせいでしょう。
チロリアンランプという別の名前もあるようですが、赤い可愛らしいランプがいっぱいぶら下がっている様はとても賑やかです。
赤い部分は萼で、黄色い部分が花びらに相当します。花びらとはいいますが、こけしちゃんには黄色いスカートに見えてなりません。
東北地方も先週梅雨入りしました。アブチロンには曇り空より青空のほうがよく似合います。
