門の向かい側の電柱の横にいろんな花が咲いています。白いアヤメが咲き始めました。
アヤメ Iris sanguinea 。アヤメの仲間は、世界で200種類ほどが知られています。
「いずれがあやめかきつばた」と言うように区別が少々難しいようです。それと、花菖蒲があります。
まず、アヤメとカキツバタ(杜若)とハナショウブを見分けるには、花びらの垂れ下がる基を見ます。
アヤメは網目状の模様が、カキツバタは白、花菖蒲は黄色にそれぞれなっているので、おおよその区別ができます。また、アヤメは乾いた場所、カキツバタは水中か湿った場所に、花菖蒲は湿った場所に育ち、色も多種です。
その他に、黄菖蒲があります。
ヨーロッパから西アジア原産の帰化植物で、明治頃から栽培されていたものが日本全国の水辺や湿地、水田脇に野生化して生育しています。田んぼの畦道などでよく見かけるのがこの菖蒲です。
また、今日でも日本の至るところに端午の節句の「菖蒲湯」や、「菖蒲葺き」、「菖蒲酒」など、邪気をはらうという古くからの風習が残っています。これに用いられるサトイモ科のショウブはその葉がアヤメに似ていることや葉や根に芳香があり、古い時代に「あやめ草」などと呼ばれていたこともあり混同されています。

