ミヤコワスレ Gymnaster savatiererii. 別名:ノシュンギク(野春菊),アズマギク(東菊)
日本独特の草花で、江戸時代から茶花、庭の下草として栽培されてきました。
花色は紫青、青、白、ピンクなどがあり多彩。
ミヤマヨメナ(深山嫁菜)の栽培品種だそうです。
いつも話題になるのは、「都忘れ」という名前の由来です。
本では、2通りあります。
① 昔、承久の乱に敗れて佐渡へ遠流となった順徳帝は、草でぼうぼうになった自分の庭に咲いている紫色のこの花を見て、「紫といえば京の都を代表する美しい色だったが、「今日からはこの花によって都のことを忘れることができる。花よ、いつまでも私のそばで咲いていておくれ。」と言ったのに由来するそうです。
② また、遠流となった順徳帝が京を去るときに、この花を目にとめ、都のことが忘れられるかもしれない。
お前の名を今日から都忘れと呼ぶことにしよう」と、傷心のなぐさめにしたという説話があります。

