国道の路肩にススキとセイダカアワダチソウが群生しています。秋の深まりを感じさせる光景です。
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セイタカアワダチソウ Solidago altiaaim L.
丈の高いアワダチソウの意味。全国各地の土手や荒地に生える多年草です。
セイダカアワダチソウは、第二次世界大戦後に目本に入り込んだ帰化植物で、元は北米の雑草です。
しかも最初に栽培植物として成立し、その後自然環境に脱出(escape)したと言われています。
雑草という表現は、何らかの形で過去に人間の生活と関わり合いを持った植物であることを証明するものです。
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セイタカアワダチソウは、道路わきの空き地や土手などに勢いよく繁殖するのを良く見かけますが、この植物は根から成長阻害物質を分泌し、他の植物の成長を阻害する作用(アレロパシイ、多感作用)を持っています。
セイダカアワダチソウは、既に晩秋の生育が停止したススキ集団を地下部から侵略するようで、この植物の凄まじい繁殖力は、根から分泌する物質に注目がいっていましたが、その作用もさることながらこの植物は、他の植物が活動を低下する時期でも、地下部は旺盛な生活力を失わず生活圏を拡大する機構を持っているようです。
先日、紹介したヨモギの根も同じような作用がありました。
このためセイダカアワダチソウが日本に入ってきたときは、異常な繁殖が心配されましたが、想像したほどには分布は拡大しませんでした。
ところが仙台付近では、2004年に里山を削り取った住宅団地の造成地や道路の空き地など至る所にセイダカアワダチソウが異常に繁殖し、その勢いは晩秋まで続き、ススキと競争して生育しました。
セイダカアワダチソウの地上部が枯れた頃、地下部を掘り起こして見ると、太い地下茎がススキ集団の中に進入し、その地下茎の周囲には多数の活力のある細根が発生していました。
また、繁殖力の強い植物とすれば、当然のことなのでしょうが1株からの種がどれだけ作られるのか、どれだけの花粉が飛散するのか、写真で見てもかなりの数としか言いようがありません。繁殖力が強いのも当然なのかもしれません。
