ノウゼンカズラ:ノウセウカズラから転じた名前。ノウセウは漢名凌霄の発音からといいます。中国原産。
わが国では第60代醍醐天皇の御代の『本草和名』に出ていることから、その渡来は古いことがわかります。
ノウゼンカズラは、オランダの東インド会社の医師として日本に来たドイツ人、E.ケンベルによって1691年に日本での栽培品種として発見されましたが、その後100年が経つまでヨーロッパには紹介されませんでした。
しかし、有毒植物であることはよく知られており、池の端などで栽培され、花が池の中に落ちると池の中の鯉などが死ぬので、注意が必要です。
また、薬草として日本に入ってきたとも言われています。
とても寿命の長い木で、豊臣秀吉が朝鮮半島から持ち帰ったといわれるものが金沢市にまだ健在らしい。 (樹齢400年以上……)