イチジク(無花果、映日果、英語木はfig tree、実はfig)は、別名、蓬莱柿(ほうらいし)、南蛮柿(なんばんがき)、唐柿(とうがき)などいろんな名前があります。
原産地はアラビア南部で、紀元前3000年頃には栽培されていました。日本には、寛永年間」(1624~43年)長崎に渡来しました。不老長寿の果物ともいわれています。
雌雄異株で、日本に雄株はありません。
「無花果」は、花を咲かせずに実をつけるように見えることから付けられたなまえです。実際には外から見えないだけで花嚢の内部に小さな花をつけていて、その部分を食用としているのです。
一日一個熟すから、または果実がなってから一ヶ月で熟すから、「一熟」と名がついたともいわれています。
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エデンの園で、禁断の果実を食べたアダムとエバは、自分たちが裸であることに気づいて、知恵の木の葉で作った腰ミノを身につけたと、旧約聖書には記されています。
知恵の実=イチジクと見られるのが一般的ですが、直接描写されているわけではなく、知恵の実=イチジクはあくまで説の1つだそうです。
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エデンの園で、アダムとエバが食べた果実は一般にリンゴとされていますが、当時の中東ではリンゴは採れませんでした。
食べたあとで、彼らが性器を隠した葉がイチジクの葉として描かれていることから、禁断の木の実はリンゴではなく、イチジクなのではないかと言う説もあります。