<28th Jan Tue>
友人が二人別々に我が家に泊りにいらした上に、珍しく体調崩して慌しかった1月ももうすぐ終りですが、明後日は辻井伸行さんのピアノが聴けます。
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1月17日にトラファルガー広場に面するSt Martin-in-the-Fields教会にイエスティン君を聴きに行きましたが(→こちら)、その時にポスターで見つけたコンサートに24日、一人で行ってきました。
スザンナはイギリスに帰化したヘンデルの英語のオラトリオ(旧約聖書ダニエル書)で、「魅力的な若妻スザンナが亭主が出張中に、地位も名誉もある爺さん二人に言い寄られ、貞淑な彼女は振り払たものの、彼女が男といちゃついてたのを目撃したという嘘つきヒヒ爺の証言で姦通罪となり死刑を宣告されてしまうのですが、少年(預言者ダニエル)が爺さんたちに、「コトが起こったのは何と言う木の下だったのか述べよ」と問い、二人の答えが食い違ったので嘘がばれ、無実が証明されてめでたしめでたし」と言うストーリー。
2009年10月にバービカンのコンサート形式で初めて聴き(→こちら)、コロナ直前の2020年3月にROHの地下小劇場で演出付きのオペラとして観たことがありますが(→こちら)、長い割には薄い内容で、これはもう細かい事は気にしないでヘンデルの音楽をうっとり愛でるしかなくて、有料のパンフレットで歌詞を追いながら聴いてた人たちもすぐに諦めて、私のようにただ聴いてました。
アレクサンダー・チャンスとアンナ・デニス
右のおじさんはバスのマシュー・ブルック
Anna Dennis soprano
Jessica Cale soprano
Alexander Chance countertenor
Joshua Ellicott tenor
Matthew Brook bass
Dunedin Consort
John Butt director
Donedin Consortというグループは全く知りませんでしたがとても上手で、そこそこの人数で華やかなヘンデルを奏でてくれました。タイトルロールのアンナ・デニスと夫役のカウンターテナーのアレキサンダー・チャンスが聴きたくて行ったのですが、他の人も皆さん上手で、心地よくて典雅な音楽でしたが全く眠くもならず、あっという間の正味3時間でした。
この教会はキャンドルライトなんとかとか云わば素人向けのコンサートを多くやってるのでクラシックコンサートのファンには軽視されてるのか(私も今までそうでした)、時折凄いアーチストも出るのに切符が余ってたりします(来月15日はショパンコンクール優勝者のブルース・リウ!)。教会にしては音が響き過ぎずコンサート向きということもわかったので、これからはちゃんとチェックして見逃さないようにするつもり。
大昔からここに教会があったそうですが、今の建物は1726年に完成。左の白い建物はナショナル・ギャラリー。
ミサもやってるようですが、教会とは思えない優雅な美しさで、柱も細めだしそう邪魔にはなりません。
上の階に上がってみました。コンサートは一列目だけ切符売ってるのでいつかここから見下ろしながら聴いてみよう。
このオルガンをコンサートで聴く機会があればトーチャンが喜ぶでしょう。