<8th Feb Thus>

珍しくトーチャンが留守なので、午後はジムにも行かず一目散に帰宅。ブログも心おきなく書けます(トーチャンが文句言うわけじゃないけど、なんか遠慮しちゃうのよ)。ゆっくり一人で家にいられる時間がもっと沢山あるのなら仕事辞めたいわ。退職後に夫婦二人だけの時間がどっと増えるのって不安でしょ? 二階を私の生活エリアにして(パソコンとテレビさえあればOK),家庭内別居という手もあるけど。

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             ぶら下がってる大きな翼が見えるかな? ローマのサンタンジェロ城です。

                

1月31日にトスカに行きました。 内容は過去記事をご覧下さいですが(→こちら)、1日のうちに3人が死んでしまう、よく出来た緻密な愛と欲望のドラマで銃ナイフダウン、公演回数も多く、この日がちょうど500回目でした。

 

メモまず、これまでのROHトスカ観賞記。2006年がプレミエだった現プロダクションになってからの主役3人をトスカカヴァラドッシスカルピア色分けしました。テノールが楽しみなんですが、玉石混合とは言え、人気歌手も数人登場してるでしょ? クリックで記事に飛びます。

 

トスカ (旧プロダクションを含むこれまでの比較)   

トスカ  2006年6月 MアルバレスAゲオルギューBターフェル

トスカ  2006年6月 CネイグルスタッドMジョルダーノ、Sレミー

トスカ  2007年7月 VウルマーナSリーチトラMデラヴァン

トスカ 2008年5月 MカロッシJカウフマンPガヴァネッリ

トスカ 2009年7月 AゲオルギューMジョルダーニ/MジョルダーノBターフェル

トスカ  2011月6/7月 Aゲオルギュー/MセラフィンJカウフマン/MジョルダーノBターフェル

トスカ 2013年3月 MジョルダーノAエチャラズMフォッレ

トスカ 2013年3月 YキムKオポライスMフォッレ

トスカ  2013年7月 MセラフィンAアントネンコ

トスカ  (リハーサル) 2014年5月 RアラーニャOディカMヴラトーニャ

トスカ  2014年5月 RアラーニャOディカMヴラトーニャ

トスカ(ドミンゴ指揮)  2014年6月 SラヴァノフスキーRマッシBターフェル

トスカ  2016年1月 AゲオルギューRマッシSヨーン

 

ベストはやはりプレミエのアルバレス、ゲオルギュー、ターフェルですが、今回はと言うと、指揮者が二人いて、

ダン・エッティンガー指揮 =トスカがAゲオルギュー(2回のみ)とAピアチェンカの二人、カヴァラドッシがJカレヤ、スカルピアはGフィンリー。

プラシド・ドミンゴ指揮の= トスカがMセラフィン、カヴァラドッシがRマッシとマッシモ・ジョルダーノ、スカルピアはマルコ・ヴラトーニャ

 

で、この中から、迷わず、3人とも有名でしかもこの役では初めてというピアチェンカ、カレヤ、フィンリー組だけを選びました。 さすがにゲオルギューは飽きたし、他は再登場の上に二流歌手ばかりですもんね。

 

Music Giacomo Puccini

Libretto Giuseppe Giacosa and Luigi Illica

Director Jonathan Kent

Designer Paul Brown

Lighting designer Mark Henderson

Conductor Dan Ettinger

Floria Tosca Adrianne Pieczonka

Mario Cavaradossi Joseph Calleja

Baron Scarpia Gerald Finley

Spoletta Aled Hall

Cesare Angelotti Simon Shibambu

Sacristan Jeremy White

Sciarrone Jihoon Kim

 

アドリアンヌ・ピアチェンカは、か細い声のゲオルギューと比べると声に厚味があり、ドラマチック・ソプラノが歌うべきトスカには当然向いてるので(ゲオルギューの変形トスカもそれはそれで魅力的ですが)、歌は期待通りよかったけど、芝居が全く下手。 細やかな演技のゲオルギューがいかに上手だったか思い知りました。 昨日のライブシネマ中継は演技的には(これ大事)、ぱっとしなかったでしょうねえ。

 

ジョセフ・カレヤはROHに出過ぎで飽きてうんざりなんですが、声量はあるし、初めて聴いたら感動するでしょう。 だけどクマゴローみたいなルックスだし大根役者なので、ピエチェンカとのラブシーンとか、大画面でアップで見たくないです。

 

今回の一番の期待はジェラルド・フィンリー。 彼もよく出るの出るのですが、この役では初めてだし、きっと悪役を見事に演じてくれて、もちろん歌は上手だし、楽しみだったのですが、少々不調だったのか、声に潤いがなくて声量も乏しく(それでも並のバリトンより上手だけど)、がっかりでした。でも、いやらしさ満開の演技は見事で、私はこういう漫画みたいに大袈裟なスカルピアが好きなので、これから演技指導はフィンリー先生やって下さい。

 

 

 

 

というわけで、なんだかなあ・・という感じえー?

この直前にラジオの生放送で聴いたメトロポリタン・オペラのトスカはヨンチェバとグリゴーロ(共に代役)が歌だけでも凄く良かったし、写真で見るマクヴィッカーのプロダクションも素晴らしくて、ええなあ、ニューヨークは照れ、ロンドンはあかんやんショボーン、と言うわかりきってることをあらためて思い知らされたトスカでしたしょぼん