神様っているのかな…って思ってたあの頃は。
気持ちに飲み込まれないように
ずっと空を眺めた。
その子はいつも無言で庭に入ってくる。
私は庭にござを敷いて寝てる。
私とは話さない
ただ空を眺めるだけ
裏に住んでいたその子は、私と同じで寂しかったんだと思う。
ただ一緒に眺めた空を彼女は覚えているだろうか。
年上の彼女は、ヤンキーでいつも煙草。
家からよく怒鳴り声聞こえてた。
私にはそんなのどうでもよかった。
だって、優しいし、かわいい。
そして、寂しがり屋。私と同じ。
何も話さないのに、お互い聞こえてるみたいに伝わった気持ちは
今もきっと覚えてると思う。
時に泣いていた。時にはものすごく怒ってた。
どれも。彼女の家族へのどうしようもない愛の表現だったんだと思う。
私には余裕がなかったから。。。何も言わず、聞いて。
時には一緒に泣いて、時には黙って。
一緒に空を見ることは2人の秘密で、とても大事な時間。
本当に長い時間眺めてた。
雨が降るまで・・・寒くて耐えられなくなるまで・・・
そのうち。のんちゃんは来なくなった。。。
今思えば。
のんちゃんは私に『寄り添う』という事を教えてくれた。
相手をポジティブに受け取れるのは
相手のいいところを眺め続けられるから。
心の距離はいつも大切なこと。
静かに。ただひたすらそばにいた。
それは何をしてもらうよりも、ぬくもりという大きな宝物の時がある。
私にとっても当時は唯一の友達と言える存在。
私のやり方のひとつはのんちゃんに教わっている。。。
大事な先生。
そして、私だってのんちゃんにいっぱい助けられたんだよ。