練習が大嫌いだった。
でも発表会は好きで。でも人前に出るのは嫌いで。。。
発表会の曲を選ぶのはいつも即答で。でも人前で弾くのがキライ。。。
複雑すぎる自分の気持ち。
練習いつもしないで、先生に怒られて、
モノサシでたたかれて、爪を切ってないことも怒られて。
モノサシが出てくると、過去がよぎる・・・
何のために発表会がある？
いつもよりきれいな服を着て。
いつもより、両親がにこやかで。
緊張して手が震えて。
そんな自分が
『人にどう思われるのかが気になっているんだ』と知って。。。
ばかばかしい。。。
それがシンプルな感想で。
両親の拍手。笑顔。先生の褒め言葉。
どれも。要らない。。。
だからって欲しいものが何かわからなかったあの頃。
でもね。
近所の、同い年のあんまりしゃべったことない子が。
ステージに花束を持って。
私にサプライズ。
思ってもみなかったその子からの花束。
呆然としてしまった。。。
すごく。
すごく。。嬉しかった。
その子から受け取る時。聞こえないかもしれない位の『ありがと』
そう言って、
その後、教室でも言えなかったお礼の言葉。
そんなエピソードが今も私を支える。
複雑で、心を開かなかった私にも。。。
だから。
人との関わりがすべてだと思える。
いまはもうみんなに『ありがとう』と何度も言える。
あの頃の言えなかった私も。気持ちだけは沢山あった。
本当に嬉しかったよって、伝えたかったけど。
何年か経っても、素直に言えなかった。
でも。あの時のあなたの気持ちが今の私を支えている。
ずっと忘れない。
あなたの照れくさい顔。
ありがとう。
発表会に出た意味は。あの時あなたがくれたんだよ。