なぜぺぴピョンは地球にやってきたのか?
 
月うさぎのお姫様ぺぴピョンが
どうして地球にやってきたのか?
どうしてLINEスタンプになったのか?
 
それは、どちらも“地球を笑顔にするため”なのです。
 
真意をお知りになりたい方は読んでみてください。
 

1. 地球は地上で繰り広げられる人間の身勝手で浅はかな行動に深い悲しみを覚えていま

 した。

2. 戦争、迫害、汚染、森林破壊、化石燃料を使い続けたことによる地球温暖化、危険と分

 かっていて尚も止めようとはしない原発など、利益と欲望のためなら何でもやってしまう人 

 間の行動に辟易していたのです。

  地球は自然災害という目に見える警鐘を鳴らし続けてきましたが、人間は地球の気持

 ちを理解することなく改善を図ろうとはしませんでした。

3. 『このままでは、宇宙そのものを汚すに違いない。』

 地球は人間を誕生させたことを憂い悲しみ、自己消滅への道を模索始めていたのです。

4. 地球の使者である“地球への扉”は、地球の悲しみを癒す事が出来ると言い伝えら

 れていた月うさぎの姫に力を借りるべく月へと向かいました。

5. 現在の月うさぎの姫、ぺぴピョンが地球に来てくれるという確約はありませんが、唯一

 の救いはぺぴピョンが地球への強い関心と憧れを持っていたことでした。

  「行ってみたいなぁ。」

 ぺぴピョンは暇な時間を見つけては、月で一番高いホイピョン山にある月うさぎ宇宙

 展望台から、丸く、大きく、そして碧く輝く地球を羨望の目で眺めていたのです。

6. 地球への扉は、月うさぎ宇宙展望台にぺぴピョンが現れるのを待っていました。

  「きれ~っ。」

 ぺぴピョンはいつものように地球を眺めています。

 地球への扉はぺぴピョン以外に誰もいないことを確認すると、その姿を現したのです。

  「わっ、 びっくりした~っ。」

  「私は地球への扉です。」

  地球への扉がぺぴピョンの視界を遮るように姿を現すと、天にも届きそうに黒く大きな扉 

 の登場にぺぴピョンは腰を抜かしそうになりました。

  しかし、地球への扉の天使のような優しい声に、ぺぴピョンは一切の警戒心も抱きません

 でした。

7.地球への扉は言いました。

  「地球へ行きたくはありませんか?」

  「えっ、連れってってくれるの?」

  「はい。」

  「それじゃぁ、お父様とお母さまと、恋兎のピョン史郎も一緒に良いでしょ。」

  「それはできません。あなたさまだけです。」

  「じゃぁ、ピョン史郎に相談するからちょっと待ってもらえる?」

  「それも出来ません。」

8. 地球の扉はぺぴピョンとの接触に成功しましたが、ぺぴピョンを地球へと連れ出すこ

 とは容易ではありませんでした。

9. なぜならば、月うさぎの姫を地上に導くためには、絶対に守らなければならない条件が

 あったのです。

 一つは、地球を救って欲しいというお願いをしてはいけないという事

 一つは、月姫が自分の意志で地球へ向かう事

 一つは、月姫以外の者を決して地球に招かない事

 一つは、地球への扉と接触した月姫はその後誰とも接触してはいけない事

  つまり、一番のネックは地球への扉と接触したぺぴピョンが、誰にも告げることなく月を

 離れなければならないということだったのです。

10. 地球への扉はその大きな扉を開いて地球の美しい映像を流し、地球へ強い憧れを抱

 くぺぴピョンへ必死のアピールを試みました。

  「どうですか?」

  「行きたいけど、黙って行くとみんなを悲しませるから。ごめんね。」

  それもそのはずです。

  明るく楽しく美しい月うさぎの姫ぺぴピョンは、月うさぎの世界において輝く太陽のような 

 存在であり、ぺぴピョンのおかげで月うさぎの世界は笑顔と笑い声と優しさに満ち溢れて 

 いると言っても過言ではありませんでした。

  因みにぺぴピョンの本当の名はペピ姫なのですが、月うさぎの世界で誰からも広く愛さ

 れる彼女には、子どもの月うさぎ付けられる“ピョン”という呼び名を付けられ、親しみを込 

 めて“ぺぴピョン”と呼ばれていたのです。

  月うさぎたちに慕われ深く愛され、そんな月うさぎのたちの幸せを一番に考えるぺぴピョン

 が、誰にも告げずに月を離れる事など万に一つも考えられなかったのです。

  それに、ぺぴピョンには黒月ウサギの王子のピョン史郎という恋兎(こいうさ)がおり、次の

 満地球の夜に結婚式を挙げるようになっていたのです。

11.月にはぺぴピョンたちが住む白月うさぎの世界と、黒月うさぎの世界とが交錯するよう 

 な形で存在しており、武術に長けた黒月うさぎは月の防御を一手に引き受けていたので

 す。黒月うさぎの王子ピョン史郎はその中でも1、2を争う武芸兎(ぶげうさ)で、黒月うさぎ最

 強と言われる三日月神剣の伝承者としても知られていました。

  月における日々の幸せを守る白月うさぎと、月を防御する黒月うさぎは互に良好な関

 係を保ち、友好の証として地球から見て満月の日に餅つきをするのが習わしとなっていた

 のです。

  そして、白月うさぎと黒月うさぎの世界が一つになるとき、月うさぎの世界は永遠のも

 のとなり広く栄えると言い伝えられており、ぺぴピョンとピョン史郎が結ばれることで、今ま

 さに永遠の月うさぎの世界が実現しようとしていたのです。

  そんな素晴らしい歴史的瞬間を前に、ぺぴピョンが自分勝手に地球に向かうとは到底

 考えられなかったのです。

12.地球の扉には時間がありませんでした。

  なぜならば、1時間後にはピョン史郎がこの月うさぎ展望台にやってくることになっ

 ていたからです。

  ピョン史郎もまたこの月うさぎ宇宙展望台が大好きでした。

 ぺぴピョンとピョン史郎は、二兎が出会った思い出の場所、この“月うさぎ展望台”で結婚式

 の話をすることにしていたのです。

13.地球への扉は最後の手段として、自然災害により破壊された地球の姿、公害により汚

 された大気や海洋の映像を流し始めました。

 ぺぴピョンは少し身を引き目頭を寄せながらその映像を見ていました。

   「これも地球なの。」

   「はい。」

   「なんだか悲しい。」

   「そうですね。」

  地球への扉がそう言うと、地球への扉の奥深くから、ぺぴピョンの心を切り裂くほどの悲 

 鳴が沸き上がってきました。

   「きゃっ。」

  その恐ろしいほどの叫び声の数々に、ぺぴピョンは大きな耳を押さえてその場にしゃがみ

 込んでしまいました。

  そして、地球への扉の中で繰り広げられる悲惨な地球の映像を、体を震わせながらもじっ

 と見つめていました

  そこには拳銃を携えた男たちが血相を変えて走り回り、女子どもや老人が逃げ惑い、泣

 き叫び、空からは雨あられと降る爆弾が街々を破壊し、犠牲となった人たちの亡骸が一帯

 を埋め尽くしているむごすぎる惨状が映し出されていたのです。

   「これが地球の姿なの?」

  ぺぴピョンは大きな目にいっぱいの涙をためて、声を詰まらせて尋ねました。

   「これも地球の姿です。」

   「地球は悲しんでいるの?」

   「はい。」

14.しばらくの時間を置いてぺぴピョンが口を開きました。

   「地球への扉さん私を地球に連れて行ってください。」

   「来ていただけるのですか?」

   「はい。それが月うさぎの姫としての使命ですから。」

15.月うさぎの世界には“地球が悲しむとき、月うさぎの姫は地球に立ち、その限りない愛

 で地球の悲しみを解き放たねばならない。”という言い伝えがあり、これまでにも月うさぎ

 の姫が地球を救った伝説が語り継がれていたのです。

16.地球への扉は語りかけました。

   「ありがとうございます。あなた様のお力が必要でございました。ただ、ご覚悟いただか

 なければいけないことがあります。」

   「それは何ですか?」

   「地球への扉、すなわち私の扉を超えれば間もなく地球に到着いたしますが、地球の悲

 しみが癒えて、地球に笑顔が戻るまでは、あなた様は月に戻ることはできません。」

   「覚悟しております。もし、地球が消滅するようなことになれば月も存在することはできま

 せん。私は月に住む、愛する月うさぎたちのためにも地球へ向かいます。」

   「言いにくい事ではございますが、もう一つ伝えなければなりません。」

   「すでに覚悟はできています。何でもおっしゃってください。」

   「地球に到着した瞬間、あなた様の記憶は全てリセットされます。」

   「どういうことですか?」

   「月姫であったこと、ピョン史郎様のこと、ご両親のこと、ご自分が月うさぎであった

 ことまで、今までの全ての記憶が消されてしまいます。覚えているのは深い悲しみの中に

 ある地球を笑顔にするということだけで、その使命のためだけに様々な行動をなされる

 のです。」

   「記憶が無くなるのですね。」

   「はい。記憶を無くすのは、あなた様がご家族やピョン史郎様を思い、悲しみに暮れて

 その使命が全うできなることを防ぐためでございます。」

   「寂しいですね。」

   「はい。そればかりではございません。地球では、月うさぎではなく人間の姿となり、

 日本という国で女子高生アイドルという新しい環境と記憶の中で生活することになりま

 す。」

   「女子高生?アイドル?」

   「地球に到着するまでにご説明申し上げます。」

17.ぺぴピョンは地球への扉の中へと滑り込むと、無くす記憶の代わりに地球における様々

 なことを学習することになりました。

  地球の起源から、月が地球の分身であること、過去の記録から現在の情勢までを一気

 に学習したのです。

  そして、女子高生やアイドルの事、スマホという意志伝達手段が発達し、人々の多くがLI

 NEという手段で会話を楽しみ、その多くが文字ではなくスタンプと言われるもので伝達され

 ることも学習しました。

18.地球への扉は言いました。

   「ぺぴ姫。間もなく地球に到着いたします。私は何もお力になれませんが、あなた様のご

 活躍をいつもそばで見守っております。どうか、地球に笑顔が戻り、あなた様が月に戻られ

 る日が来ることをお祈りするばかりです。」

   「ありがとう。地球への扉さんは本当に優しい声をされていますね。あなたは誰よりも地

 球を愛されているのですね。あなたのためにも地球が笑顔になれるように尽力いたしま

 す。」

19.地球に到着したぺぴピョンはステージの上に立っていました。

   「はーいみんな、ぺぴピョンだよ~っ。」   

   「ぺっぴぴょ~ん」

   「みんな、喧嘩なんてしてないよね。」

   「やってませ~ん。」

   「いじめなんてしてないよね。」

   「やりませ~ん。」

   「お父さんや、お母さんを大切にしているよね。」

   「大切にしま~す。」

   「嘘ついたら、月に代わってお仕置きだからね。」

   「まかせてくださ~い。」

20.ぺぴピョンは、MRT360というアイドルグループのセンターを任された、超人気のアイドルになっていました。

   MRT360とは、月からやってきたアイドルと銘打った、15歳から20歳までの女性で

 構成された20人編成のアイドルグループでした。

   MRTはMoonRabbit(うさぎ)を短縮したものであり、360とは360度、つまり円形、丸い心を現し、彼女たちを感じるだけで優しくなれるアイドルという意味でした。

   ただし、MRT360には厳しい条件がありました。

 1つはセンターを張るような超人気のメンバーでも、21歳の誕生日を迎える年にグルー

 プを去らなければいけない事。

  もう1つは20人の年齢の合計が360才とされ、毎年行われる人気投票で、一番投票の多いメンバーがセンターを張る代わりに、投票の少なかった2名が卒業ということになっていました。

  やっとの思いでMRT360のメンバーになっても、強い人気が出なければ1年で卒業と

 いうことも当然起こりうるのです。

  MRT360には、妹分のチビラビというグループがあり、そこから選考された2名がMRT3

 60に昇格することになるのです。

21.ぺぴピョンは14歳という異例のスピードでMRT360に昇格すると、その年の人気投

 票で1位となりセンターを務めているという設定でした。

  嫉妬により陰湿ないじめが横行しがちな女子ばかりのチームにあって、ぺぴピョンが加わってからのMRT360は、日本の笑顔が超可愛いグループとしてYoutubで話題にとなり世界進出も決定していました。

  中でもセンターのぺぴピョンの人気は凄まじく、大きな目の中に輝く奇跡のハートマーク

 を見ることができたら、幸せになれるとまで囁かれるようになっていたのです。

  事実ぺぴピョンの映っている映像や画像の中には、その大きな目に金色のハートがキラキラと輝くものを発見することが出来ました。

22.ぺぴピョンの考案により、卒業生たちのユニット360<(360越え)が結成され、そこに

 自分も参加しプロデュースすることで、360<の人気もうなぎ上りとなって行き、MRT360の卒業生とそのファンもぺぴピョンを神のように崇めていたのです。

23.ぺぴピョンはアイドル活動の中で、できるだけ多くの愛を発信し続けることを考えていました。

  もちろん地球を救わなければならないという、月うさぎの姫としての潜在意識がそうさせたのです。

24.ぺぴピョンは毎日の眠りの中で使命を確認します。

   『一刻も早く地球を笑顔にするためには、何をすればいいのだろう?』

  そして、魂の姿で宙を舞い地球上の惨状を見て回るのです。

  もちろん、目覚めればその記憶は無くなっているのですが、世界で繰り広げられる惨状

 は、ぺぴピョンの潜在意識の中にしっかりと刻み込まれ、地球を笑顔にするというぺぴピ

 ョンの思いを一層強くさせていたのです。

25.ぺぴピョンはアイドルという立場を利用して、世界の人々に愛を発信できる場所を得ましたが、あくまでもアイドルに興味がある人限定であり強い限界を感じていました。

26.ある日ぺぴピョンは眠りの中で聞きなれない声を聴きました。

  「ぺぴピョン。あなたの本当の姿が必要です。」

  「どなたですか?」

  「私は地球です。あなたのおかげで、こうやって少しだけお話ができるようになりました。」

  地球は心よりの思いを込めて礼を言ったが、その声は消え入りそうにか細いものだった。

  「無理をなさらないでください。もっと、もっと頑張って、必ず地球様を笑顔にして差し上げます。」

  「ありがとう。あなたは本当に心の美しいお姫様ですね。あなたとお話しするだけで100

 倍元気になったように思えます。でも、あなたの最大の武器はアイドルの姿では無く、あなたの本当の姿です。」

  「私の本当の姿ですか?」

  地球を救うという以外、記憶を消されたぺぴピョンは、アイドル以外の自分の姿が何なのか理解できませんでした。

27.ぺぴピョンは目覚めました。

 もちろん地球と話した記憶などは無くなっていました。

   「おはよう。」

  ぺぴピョンには暖かな家庭が用意されていました。

   「今日は月うさぎ記念館のオープンイベントだね。頑張ってね。」

   「うん。おかあさんも観に来てね。」

  月うさぎ記念館とは、MRT360、チビラビ、360<のチーム月うさぎ専用の劇場で、定

 期公演やコンサートが行われるのはもちろん。これまでの公演やコンサートのスクリーン上映や、メンバー紹介のコーナーや限定グッズ販売コーナーなどファン垂涎(すいぜん)の施 設なのでした。

28.呼び名は“月姫のラビットドーム”

  純白のドームにピンクの耳が付いたそれは可愛らしいドームで、絵が得意なぺぴピョン

 の描いたものが採用されたのでした。

29.「がんばるぞ~っ。」

  ぺぴピョンは集合よりも2時間も早くラビットドームに到着すると、その可愛らしいその姿を眺めながら小さく声を漏らしました。

  「ぺぴピョンさん。どうぞ。」

  ファンだという女子が一冊の小さなアルバムをさしだしました。

  どこかで聞いたようなとても優しい声でしたが、思い出すことはできませんでした。

  「あっ。」

  ぺぴピョンが礼を言おうとすると、その女の子は深々と頭を下げて走り去ってしまったの

 です。

30.「可愛い。」

  ぺぴピョンはアルバムをめくって思わず声を上げました。

  そこには、大勢のうさぎたちが餅つきをする姿や、笑顔で歌っている姿などのたくさんの

 写真が納めてありました。

   『合成写真だよね。』

  そう思った瞬間、ぺぴピョンは息を飲み、体の奥底から幸せな力が沸き出すのを感じました。

  「うわ~っ。」

  そこに映っていたのは、一匹のそれはそれは可愛いうさぎでした。

  キラキラと輝くその笑顔に周りのうさぎたちが心を癒されているのが分かるのです。

  そうです。そこに映っているうさぎこそ、ぺぴピョンの本当の姿だったのです。

31.「ねぇ。このうさぎどう思う?」

   ぺぴピョンが仲間たちに見せると、あるものは満面の笑みを浮かべ、あるものは涙を浮かべ、そして口々に言ったのです。

   「なにこれ、めっちゃ幸せな気持ちになった。」

   「嬉しくて涙出てくる。」

32.『このうさぎがみんなを幸せにしてくれるんだ。』

  そうだ。

  ぺぴピョンは、アルバムの中でおどけている、本当の自分の様々な表情をノートに描き落としました。

    『これを、あの変なおじさんに持って行けばOKだね。』

33.1か月後、ぺぴピョンはメンバーに向けてLINEを送信しました。

   「なにこれ、超幸せになったんですけど。」

   「落ち込んでいたのに、あれ(・・?何悩んでいたんだろう。笑顔しか出ないよ。」

   「元気になった。インフルエンザ治ったかも。」

   「なんだか自分まで優しくなったようだよ。このスタンプ私も欲しい。」

  メンバーたちからは喜びの言葉が返ってきました。

  ぺぴピョンは、自分の書き落とした絵をLINEスタンプにして配信したのです。

34.『LINEスタンプなら、世界中のいろんな人たちに配信できるはずだから。』

  かくして、ぺぴピョンのLINEスタンプは、世界中を愛で包むため、悲しみに暮れる地球を笑顔にするために配信されることになったのです。

35.人々が愛で満たされ、地球に笑顔が戻るとき、ぺぴピョンは月へと戻り、晴れてピョン史郎と結ばれることが出来るのです。

 これがぺぴピョンが地球にやって来て、そしてLINEスタンプになった理由です。

 えっ(・・? ピョン史郎はどうしてるのか?ですか?

 ピョン史郎は、ぺぴピョンの居なくなった理由をいち早く感じ取り、地球で奮闘している

であろうぺぴピョンに、変わらぬ愛を伝え、勇気を与えるために、地球から見て満月の日に

は自ら大きな木槌をふるってお餅をついているのです。

 何も知らないぺぴピョンでしたが、満月の夜はじっと月を眺めているのです。

 そして、その夜だけは忘れているはずのピョン史郎の夢を見るのです。

 ピョン史郎と寄り添い過ごすファンタジー、朝になれば消えてしまう幻想です。

 その夢の最後には、月うさぎ宇宙展望台で初めて告白されたときの、ピョン史郎の言葉が必ず流れるのです。

 月うさぎ一番の勇者でありながら、シャイなピョン史郎が一生懸命言ってくれた言葉です。

“わたしはもう、惚れている。”

 誰かの言葉に似たような、回りくどい言葉ですが、ぺぴピョンの心に深く刻まれた愛の言葉だったです。

 

 

=博多のペピポからのお願い。=

  地球に笑顔が戻り、ぺぴピョンが一日も早く月に戻れるためにも、ぺぴピョンのLINEスタンプを使い、ご家族やお友達、恋人や恩人など、あなたの周りの人を幸せにしてください。

  もちろん、みんなの幸せの笑顔はあなたへと向かい、あなたは最高の幸せを感じる事になります。

  良かったら、周りの人にもぺぴピョンのLINEスタンプを進めてください。(#^.^#)〉