ペペロンチーノのひとりごつ -5ページ目

勝手にプレミアムフライデー

全く浸透しないじゃないですか、プレミアムフライデー。
なんならもう過去のものだと思っている人もいるんじゃないかってくらい。
「働き方改革」って単語はあっという間に浸透したのにね。

要するに「ニーズ」の有無なんですよ。

「働き方改革」は「必要だよね」って誰もが思ってるんですよ。実現できるかどうかはともかくとして。
一方「プレミアムフライデー」は誰もそんなこと望んじゃいない。
格差社会とか言われますが、政治家や霞が関の役人と世間の感覚の乖離が日本の不幸だと思うのよね。
クールジャパンはどこいった?

そんなわけで、世間のニーズはないけど俺は楽しんでみよう企画として「勝手にプレミアムフライデー」略して「KPF」始めました。
始めましたというか、7月26日(金)に休みとったんで遊んでたって話です。

まずは汐留のロイヤルパークホテルのランチバイキング。隣が日テレなのね。

なかなか都内のホテルって行かないじゃないですか。
ホテル見学しながらランチバイキングを食べるという新しい趣味を見出したんです。
ただねえ、ウチの夫婦は「食べ放題負け」するんだ。
だいたい、一人前食べられない。二人で1.5人前くらい。
隣のデブ夫婦なんて、普通の人の3倍くらい食べてましたよ。

その後、汐留から新橋、銀座を散歩して、京橋の「国立映画アーカイブ」へ。
4月から展覧会「映画イラストレーター宮崎祐治の仕事」をやってたんです。

こんな感じ。
 ↓


 

私はこの人のイラスト(とコメント)を見たいがために『キネマ旬報 年間ベストテン発表特別号』をわざわざ買うくらいですからね。1500円は高いけどな。

 

これは撮影していいスポット。こんなのあるんだぜ。

 

これ↓は撮影できないやつだったんで、ネットで画像ひろっちゃった。

 

最高でしょ。

本当に楽しかった。夫婦でバカみたいにワーキャー言いながら楽しんだ。


ところでこの日は、勝手にも何も、本当にプレミアムフライデーの日だった。

昼間の銀座はすげー混んでた。日本人は一人もいなかったけどな。

外国人ばっかり。マジで。

もしこれが本当に日本経済(少なくとも小売業)を支えているんだとしたら、かなり危うい状況。

 

政治家とか経済産業省のお役人とか、日中、銀座を歩いた方がいい。

スティング

この間珍しく午前中に銀行に行ったんです。
そしたら、ちょうど年金の支払日だったのかな、ATMはおじいちゃんおばあちゃんの行列。年寄りの渋滞。巣鴨か。

あ、でも、年寄り=巣鴨って考えはもう古いらしいですよ。
年寄りが地蔵見て甘味食ってみたいな発想はもう昭和なの。「ナントカじゃ」とか言う爺さん見たことないでしょ。
今時は神田神保町の古本街なんかがトレンドらしいですよ、年寄りの。かつての学生街が今時の年寄りの街になっているそうです。そのうち、渋谷が年寄りの街になるかもね。

ことほど左様に、我々は30年前、40年前の常識で物事を考えがちなんですが、気を付けた方がいいですな。
年をとるほど知識をアップデートさせないといけない。
50歳代の私が、70、80歳代の話を聞かされて「お前らの頃とは時代が違うんだよ!」と腹の中で思ってたり顔に出したりしてるのと同じで、20、30歳代の子達から我々も同じように思われてるんですよ。ほんと、仕事で役員会に列席するんですが、毎回「お前ら全員死ね!」って喉元まで出かかってるもんね。

あ、そうそう。話は銀行のATMですよ。

あんなに年寄りが渋滞起こしてたら、中には振り込め詐欺に引っかかってるのが一人や二人いてもおかしくない。
ちょっと様子がおかしいお年寄りには声掛けしましょう、みたいなことも言ってるけど、大量の年寄りみんな様子がおかしいんだもん、手元がおぼつかなくて。分からないよ。

STOP詐欺被害

ロックよ、静かに流れよ

気軽に禁煙外来始めましたって話は以前書きましたかね。
以来、約2ヶ月。順調ですよ。とっても順調。
この2ヶ月間で順調じゃないことと言ったら、馴染みの風俗嬢が近く辞めちゃうことと好みじゃないキャバ嬢がしつこくLINE送ってくるくらいですかね。

ゆるゆると始めた禁煙は、もちろん薬のおかげではあるのでしょうが、特に禁断症状も吸いたいよオバケが出ることもなく、時折煙草を吸う夢を見た時もありましたが、今や何とも思わない。煙草の煙も別に嫌じゃない。周りで吸っていても嫌じゃないし吸いたくもならない。非常に心穏やかな気分です。

だからと言って、他人に禁煙を勧めるつもりはありません。
吸いたきゃ吸えばいいんだし、やめたきゃやめりゃいいんです。
だいたい私だっていつまで続くか分からないんだし。

いるじゃないですか?私はこうして成功したんだからアンタもやればいいのに的なことを言う人。「これすっごくいいから」とか勧める人。あれ、なんなんすかね?
放っておいてくれないかな。

それはさておき、禁煙を勧めるわけじゃないけど、私が禁煙して思ったことを書きますね。

「なんか解放された。」

喫煙場所探したり、煙草吸えるお店探したり、そういう窮屈な思いをしなくて済むようになった。
それじゃ敵の思うツボじゃないか。敵って誰だよ。
思うツボにはまってはいるんだけど、昔はそういう反骨精神の象徴が煙草だったというか、煙草を吸うことがロックだった気がするんです。
それがロックじゃなくなってきた。
狭い喫煙室に押し込められて知らんオッサンと肩並べながら煙草を吸ってる姿は、ちっともロックじゃない。
やれアイコスだプルームテックだグローだベープだヴェポライザーだ減塩醤油だ、私もいろいろやりましたよ。そういうあがいている様がロックじゃない。
むしろ禁煙して「解放された」自由こそがロックだと思ったんです。
逆に「俺は長いものには巻かれない!」と煙草を吸い続けるのがロックな人もいるでしょう。
それはそれでいいんです。

要するに、世の中のあらゆることは「ロックかロックじゃないか」で判断できると思うんです。
もしこのロックの定義が分からなければ、「かっこいい」に置き換えてもいい。
例えば、ネット炎上とかあるじゃないですか。炎上に加担している自分を「かっこいい」と思えるかどうか。いじめも暴力もハラスメントも戦争も「かっこ悪い」という認識がもっと広まればいいのに。

ロックな人生を歩んだ最高峰と言えば先日亡くなられた樹木希林さんですが、彼女は「結婚は若いうちにするべき」と言っていたそうですよ。今時の価値観だと「え?」と思うような発言ですが、「あんなもの分別つくようになったらできない」というのが理由だそうです。ロックだ。
『万引き家族』で共演したリリー・フランキーも言われたそうですけど、リリーさんは言い返したそうですよ。
「なに言ってんですか希林さん。僕はまだ分別ついてませんよ」
ロックだ。