クジクバが認知症になる前の私（嫁）との
関係性はまあ良好ではあったと思う。
嫌なところももちろんあったけど
それはお互い様でしょ？
私としてはつかず離れずの関係性だったと思う。
たまにはたわいのない話題でおしゃべりする事もあったし、
甘いものを買ってきたり
買ってきてくれたりしていた。
しかし認知症が発覚してからは
当然大きく変わって行く。
クバにとっては私は泥棒で、
そのクバに毎日「嫁は泥棒なんだから！」と
聞かされ続けたクジはすっかりクバに洗脳された。
従ってクジの認識も
「嫁は泥棒なんだ。」「悪い事してるんだ。」
一方毎日いわれのない泥棒呼ばわりを
されている私は・・・
どんどん疲弊していった。
私の場合は夫が私の言う事だけを
信じてくれたので、夫からストレスを
かけられる事は無かったけれど、
その分クジクバからのストレスは鬼レベルだった。
認知症初期の３年間の一番キツイ時、
何も対策をできなかった結果、
私も夫も体を壊した。
慢性的に胃痛がした。
耳鳴りがした。
頭痛がした。
血尿が出た。
肉体的にダメージが出ていたと言う事は
精神的にはかなりのダメージを受けていたと言う事だ。
見る夢は全部が悪夢、
「殺してやる！」と思ったことは数十回、
「早く死ね！」と思ったことは数百回、
出かけるところをみれば
「帰ってくるな！！！」と毎回思った。
ガッチガチの物盗られ妄想をしていた
クバを何とかするためにクジから
アプローチしてみたけれど、
クジもすでに認知症で、その上洗脳されてて
覚えていられるのは繰り返しインプットされていた
「嫁は泥棒」という事だけだから
まともな話にはならない。
結果・・・我慢するしかなかった。
ネットで調べたら
認知症の初期３～５年
と、あった。
私はこの「３年」という年数に期待した。
クバは明らかに認知症なのに、
なんら治療もせずに、降圧剤が必要なほどなのに
毎日怒鳴り散らしているのだから
状態がいいはずがないのだ。
なので、クバの初期症状は
物盗られ妄想が始まって３年間で
きっと中核症状に移行するはず！と信じていた。
そして本当に丸３年を経た時に、
物盗られ妄想が治まったのであった。
さらに中核症状に移行したと思われる
症状が現れたのであった。