前回に引き続き、脳研究者の池谷裕二さんの著書を読んで、なるほどと思ったことの2つ目です。


それは、暗記は寝る前に行うと効果的、というお話です。


保護者の方からときどき、朝学習で漢字や英単語などの練習をさせていますといったお話をお聞きすることがあります。


しかし、脳科学の観点から見ると、朝に単語や漢字、社会の暗記物をやるのは効率が良くないそうです。


池谷さんによれば、脳は眠っている間にその日に得た情報を整理し、必要なものを長期記憶へと移していくとのこと。

そのため、英単語や社会の用語などの暗記物は、寝る直前に取り組むのが最も効率的とのことです。


寝る前に覚えたことが、翌朝には頭に残っているという経験は、実は脳科学的にも裏付けがあるのですね。


一方で、朝は脳がすっきりとさえている時間帯です。

一日のうちで最高の状態の脳を暗記の勉強に使ってしまうなんてもったいなさすぎる、と池谷さんは指摘しています。


したがって朝は、数学の応用問題や国語の長文読解、英作文や小論文など、脳をフル回転させる必要がある学習をしたほうがいいということになります。


池谷さんの提案をもとにして、勉強のサイクルを考えてみると、次のような流れが理想的です。


夜 → 暗記(インプット)

睡眠中 → 記憶が定着

朝 → 思考系の勉強(アウトプット)


このリズムを意識するだけで、同じ勉強時間でも効果はぐっと高まるようです。


ひと昔前(大昔?)のように、ど根性でどれだけ長時間勉強するかなんてことに挑戦するよりも、科学的に戦略を立てて効率的に学習することが、受験に勝つために大切なのだと思います。