大きくなったらシートンになろうと思っていた。

シートンのように動物と親しみ、動物を研究しながら生活したいと思っていた。

そして。

ライオンやペンギンやシマウマをボクの家の部屋の中に入れて、喧嘩しないように仲良くさせてみんなで楽しく暮らそうと思っていた。それは、憧れの世界だった。




そんなボクの夢をより一層膨らませた人物がいた。

一人は、ドリトル先生だ。

ドリトル先生は巨大カタツムリの船を使って動物たちと世界を旅していた。

ワクワクな先生だった。だって彼は動物語を話せたのだから。

動物とペラペーラとお話するドリトル先生は本当にかっちょよかった。


そしてもう一人の人物が、ムツゴローさんだ。

彼はなんと、実際に動物王国を作り出した。

子どもの頃、ボクはムツゴローさんの本をたくさん読んだ。そして将来はシートン&ドリトル&ムツゴロー系の人生を送り、動物王国を打ち立てようって思っていた。

でも。

残念ながらこの歳になって、ボクは動物王国を作り出すことができていない。

夢を可能にするための財力や時間がボクにはなかったからだ、残念。

でも、若い頃。

ちょっとの間ボクは、自分のお部屋をワクワク動物ランドにしたことがある。

海外のヤモリやトカゲ。ベルツノガエルやタピオカガエルやフクラガエル。

セマルハコガメ、アカアシリクガメ。などなどの動物たちを次々と購入し飼い続けたのだ。

これが、家族に不評だった。

お願いだからやめてくれという声がグングンとあがった。

クワガタの幼虫を菌糸瓶で育てている時に、ちっちゃなハエがたくさん発生する事件を起こしたり。

ボクのお部屋の中をコオロギがピョコピョコ飛び回る風景を見て。

他界した母親は、「化け物屋敷みたいだ」と嘆いた。

そして、たくさんの方々に非難をされ続けたボクは、ワクワクランドを閉鎖した。

う~む。

シートンやドリトル先生やムツゴロー先生になるのは難しい。

今更ながらそう感じている。


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