子どもの頃。

僕は、陶器でできたブタの貯金箱を持っていた。

お腹の部分。下の部分に、黒いゴムのふたがついていて。

お金出し入れ自由。その中に、毎日もらうお小遣いをちょっとずつためた。

10円玉。5円玉。1円玉。

お菓子を買ってあまったお金を、ボクはせっせと貯金箱につぎ込んだ。


若林で見た空


そうしてためたお金。

その多くが、プラモデルに注がれた。

プラモ作り。

ボクが子どもの頃は。男の子の遊びのメインイベントだった。

お小遣いをためて、プラモデルを買って、それを作って、出来栄えを競う。

それが、ボクらの大切な大切なルーティンワークだった。


昨日、今日と。

静岡市でホビーショーが行われた。

簡単に言うと、プラモ市だ。静岡市は日本のプラモデルの生産シェアの多くを占めるという。

プラモの町、静岡で開催されるホビーショーの規模は、もはや世界でもトップクラスだ。

そこには、ありとあらゆるおもちゃが集結する。

実にありがたいことではないか。

おもちゃ好きなGINとしては、一年でこれほどありがたいイベントはない。


そこで。

数々のプラモを観てきた。

もちろん、完成品だ。その出来栄えのすばらしさに息をのむ。

こうして、今でも一生懸命プラモを磨き、組み立て、塗装する若者やオジサンは世の中にたくさんいるのだ。

ごめんなさい。

女性の方には、プラモの楽しさだけはなかなか理解していただけないのかもしれません。

でもきっと。

あなたの周りの20世紀少年に、「ねぇ、プラモ作ったことある?」って問いかけてみていただきたい。

そうすればきっと。

あなたの周囲の20世紀少年のお話は終わらず、延々と続くと思われます。

男は。

そうしたものなのです・・・。