TOKIOの会見後アルコール依存症について

改めて報道されているので、数日前のブログですが再度アップします。

 

内容は少し以前の見解ですが

アルコール依存症や依存症について気になる方は参考になるかと思います。

 

報道されている山口達也メンバー

「無期限謹慎」になった強制わいせつ問題、
今度はアルコールでの退院直後といったところにも論点があてられてますね。
(メンバーと書くのはやっぱり不自然・・今後さんにさせてもらいます)
 
 
 
ワイドなショーやサンデー・ジャポンなど、あちこちチャンネル回し様々な方のコメントなど事件の感想を聞いておりました。
松本人志さんのコメントもバッサリでしたね。
 
 
謝罪会見後はTOKIOの城嶋茂ーダーをはじめ国分太一さん
先輩である東山紀之さんなど、
メンバーやジャニーズ事務所の先輩からも厳しい声が寄せられていますよね。
 
アルコールに関する体調不良の入院
そして退院当日の事件
ご本人は否定されていましたが 

アルコール依存症の疑いが強いのかもしれません。

 
 
 
特に退院という形で解放されたとたん飲酒をする
これは依存症のコントロール欠如に見られる傾向とも判断できます。
 
山口達也さんは46歳ですよね?
本当に依存の傾向があり入院したとすればアルコール依存症の平均寿命
実はなんと52歳~53歳!?といわれています.
 
 
それほど身体にも不調を与えるのにコントロールできない依存症
心と身体の病気といえるでしょう。
 
というわけで
本日は依存症と犯罪のお話です。
 
実は依存症と犯罪は深いかかわりを持つ場合があります。
 
皆さんがニュースで聞いたことがある中で
わかりやすい例は
 
元プロ野球選手清原さんが捕まったのは覚せい剤使用 薬物依存症
 
元マラソン選手の原さんが繰り返し万引きで捕まったのは
クレプトマニア(窃盗症 )
*特に女性のクレプトマニアは多く過食症や拒食症から移行する傾向も多くあります。
 
田代まさしさんは盗撮や覗きで捕まっていますが、これは性依存症
 
私のブログを読んでくださる方はもうご存知でしょうが
痴漢は常習性がありこちらも性依存症
 
その他 ギャンブル依存など様々な依存症があります。
 
依存症の1番の特徴は
やめたくてもやめられない
 
そして『完治』はないと思った方がいいということです。
 
やめたではなく 
やめたことを継続する
依存症になってしまったばあい
 
完治は継続なのです。
 
 
1度依存した甘美な誘惑は
1度止めることができても 
 何度も記憶から呼び起こされます
 
 
もし山口達也さんが
報道されているように
酩酊するような飲み方をする
今回の原因をもたらした要因の一つが
アルコール依存症であれば
 
反省するだけではなく
 
しっかり依存症の専門家の元で治療しながら
アルコールを止める事を
継続する必要があるわけです
 
 

 
 
アルコール依存症の場合3年以上の長い回復期間が必要といわれ
治療は身体的治療と精神的治療両方行わなければなりません
 
身体的治療は
アルコールを抜く点滴や抗酒薬(身体をアルコールが飲めない体質の人の状態のようにする)など
(胃腸、肝機能などアルコールによっての不調が起こった部分の治療も合わせ)
 
精神的には
「自助グループへの参加」です 医療従事者と体験者同士があつまり回復に向けた教育と指導を継続的に受ける
 
ことが大切になっており、この方法は犯罪を犯した
性依存症患者や
クレプトマニア(窃盗症)
薬物依存症
などにも再犯防止プログラムの治療の一環として司法も取り入れはじめているものです。
 
そしてそれは治療を続ける限り一定の効果をもたらしているようです。
 
 
ちなみに今回のブログの依存症の治療内容は
司法により依存症犯罪者の再犯防止プログラムの治療をおこない 
2000人以上恐らく日本一依存症の犯罪者と対話をしたことがある
大森榎本クリニック精神保健福祉部長
斉藤章佳先生のセミナーに参加したりお話を伺った際に学ばせていただいた知識と
榎本クリニックの理事長が書かれた著書からお伝えしています。
 
斉藤先生とは「男が痴漢になる理由」
をベースにした痴漢ラジオ8回シリーズでもご一緒させていただきました。
 
 
 
 
最後にになりますが
 
山口達也さんのニュース等
「話題のニュース」は注目されやすいためにブログに書いているのは確かです
注目の記事で読んでくださる方々が普段縁遠いと思われる犯罪の事実やなるほど知識を知ることで
防犯・護身術師として「本当の防犯・被害者の軽減につながっていく」ことを期待して書かせていただいています。
 
ただ忘れて欲しくないのはこのようにメディアやブログで注目されることで
どの事件にも被害者の方がいて 
事件の話題が大きいほど
被害に遭われた当事者の傷ついた気持ちが置き去りされかねないことです
 
私たちがしてはならないことは
軽い気持ちで考え
ツイッターやSNSなどで本人の特定や拡散、被害者.被害者家族へ対する批判などを行わないこと
それは性暴力であり、セカンドレイプになるので本当に止めていただきたいと思っています。
 
誰かの顔を思いきり殴るのは暴力です
自分が知らないうちに心ないツイートやリツイート
コメントも性暴力になる場合があります。
 
顔が見えないから、みんなしているからと平気で加害者にならないでくださいね
 
そちらの知識も合わせて
少しでも犯罪被害がなくなることを願います。
 

*これは山口達也さんをアルコール依存症と断定して書いている内容ではありませんご了承ください。

 
参考図書                  
「よくわかる依存症」
著者 榎本クリニック理事長 榎本稔
 
「男が痴漢になる理由」
著者 大森榎本クリニック 精神保健福祉部長 斉藤章佳