0時過ぎに光るケータイ

やっぱりアイツ タイミングよく

車行き交う 夜の街の音

私はベッドで 耳を澄ます

 

少し嬉しそうに 話しだすアイツ

やっぱり そう ちょっと酔ってる

きっとイヤホン使わず 律儀に耳に当てて

それ想像して 私も嬉しい

 

どうしたの?って聞くと いつも

いや、どうしてるかな、 って

そこから始まる 他愛ない会話が いつも

すごく心地よくって 自然に笑える

 

目を瞑って 耳を澄まして

スマホごしに 思い出たどるの

 

1時前に名残惜しく

なかなか切れない 長電話

夜更かしのつもりじゃなかった夜の

翌朝なのに 少しゴキゲン

 

少し寂しそうに そろそろだよねと

やっぱり そう ちょっとカワイイ

きっともう何本も タバコを吸ってて

あの香りが少し 懐かしいの

 

帰らなくていいの?って言うと

だってまだ喋りたいじゃん、って

電話、切るのオレからだから、って

付き合いたての高校生みたいな

 

目を瞑って 耳を澄まして

スマホごしに 少し近づいて

 

私だってオンナノコ

そんなこと言われたら

少しキュンとしちゃう だから

 

また電話して って

そっと目を開けるの