朝 目を開ける前にわかる

空気感とか雰囲気とか

太陽が出ていないんだって

 

分厚い雲に覆われた空

いつも見上げる公園横を

今日はうつむき加減で早歩き

 

アップテンポな曲の日は 決まって雲が厚い日で

周りがぼんやり 霞んで見えるの

 

私は向日葵みたいに明るくないけど

太陽がないと元気が出ないの

光を求めて遠くへ行くのに

知らない電車の終点に 行きたい なんて 思うの

 

夜 月の見えない帰り道

誰かお疲れって言ってよ

私 今日も頑張ったんだよ

 

いつものコンビニの店員が

「お疲れ様です」って笑ってくれて

ちょっと心に明かりが灯る

 

空っぽの部屋に一人帰って へたりこんで

何も見たくないのに TVつけて 寂しく笑う

 

寝る前に見たい夢願うクセ

子どもの頃からずっとずっと

怖い夢 悲しい現実 避け続けて

空き地に咲いたタンポポみたいに 咲きたい なんて

 

厚い雲 一瞬で吹き飛ばすみたいな強い風が吹いたら

心も 空も 晴れるのになぁ

 

でも風に乗って次の雲が来て

いつだってどこかに影がある

逃げてばかりじゃいられない

そんなことわかってて…