9月に書きかけた記事をやっと今日更新です。
落語のお話。
タイトルの「扇辰ごころ、ななたび」に行ってきました。
写真は「吉田食堂」さんのHPからお借りしましたが、かなり古い写真に見えます。
もっともチラシに使われる、噺家さんの写真はこの扇辰さんのものにかぎらず古いものの使いまわしが多いです。わざわざそのために撮影するということは少ないのだろうと思います。
Twitterに扇辰さんご本人から新しい写真がたくさん投稿されているので気になる方はそちらもご覧になってみて下さいね。
扇辰さんのことを書く前に書いてしまいますが、この度の開口一番は「桂 二豆」さん。
独演会の主の前にいつも関西の若手が一人噺をするのが常なので、たくさんの人を見てきましたが、この二豆さんが良かったので配られていたチラシの独演会に行くことに決めました。
はじめてのことで、会場はこれまでの若手の人のチラシで名前だけ知っている場所です。
どこを見込んでそういう気になったかというと、まず高座に出てきて座った姿がいいです。
当日配られたチラシ2枚をそのまま載せました。2枚目のチラシに2017年入門とあるから若い人なのだと思います。
・・・・でも、上手い。
見た目から入って着目したのは初めてのことです。
姿の次に感じたことは「話し始めから耳になじむ」こと。
落語会はたいてい小さな会場で行われます。
「久しぶり」または「初めて」の会場でマイクを使って話すのは結構むずかしいようで、初めに噺をする若手の声はしばらく耳障りです。(音量を調節されるまでの間のことですが)
今回、話しはじめから耳障りに感ることがほとんど無かったのは、あらかじめ調整してあったか、「えー」と話し始めてすぐに音の響き具合を把握したかのどちらかでしょう。
二豆さんが噺を終えて、入れ替わりに高座に上がった扇辰さんがあいさつの後すぐに二豆さんを激褒めしました。
「将来は・・・・」みたいなことまで口にされるのを聞いたのは初めてのことです。
「きちんとしている」というのが扇辰さんがほめ言葉でした。続けて「以前『二葉』さんの噺も聴いたけれど(お二人の師匠は桂 染二さん)、この二人が弟子ということは、師匠の染二さんがきっちり育てられたんでしょうなぁ」と。
この手放しの褒めようには驚きましたが、ワタクシの見る目も大したもんだと嬉しかったですね
さて、この日の演目はこの通りです
「麻のれん」も大いに楽しませていただいたのですが、どんな噺だったか思い出せないのが情けない・・・・けど、落語を聴きに行くっていうのはこういう感じでもいいと思うんです。
楽しかったという思い出だけ残っても。
「井戸の茶碗」のほうは、よく知っている噺なので筋を気にせず聴いて細かいところまで記憶しているのかも知れません。
この日の「井戸の茶碗」の扇辰さんは凄いものがありました。
ワタクシが予約して足を運ぶ噺家さんの噺を聴いていて「落語の神様が降りてきている」と感じさせられることはときどきありますが、そのもう一つ上の領域かも知れません。
娘とふたりで長屋住まいしている浪人 千代田朴斎と、細川家の家臣、高木佐久左衛門。そしてこの二人の間で大枚の金子(きんす)を持って右往左往させられる、正直者の「くず屋の清兵衛」。
このやり取りを演じるときの扇辰さんが、声を発するより前にすでに顔で誰を演じているかが判ります。
噺をするとき、顔の向きで人が変わったことを示しますがその時に扇辰さんのお顔がその役柄なりに微妙に変わっているのがこの日のワタクシは不思議でたまりませんでした。
前から2番目に座っていたから余計によく見ることができたのでしょう。
扇辰さんは、これからも絶対に見逃せませんうん
以下は今日のこと
二豆さんの独演会(勉強会と銘打たれています)、予約を入れたらご本人から受付メールをいただきました。わーい
当日に道に迷って行けなかったりすることはこれで許されなくなってしまったので、下見に行ってきました。
検索したら地図はたくさん出てきましたが、ワタクシそれでは行けません(笑)
このアメーバブログの中に親切に写真入りで道順を案内してくれた記事があったので、メモを取って会社の帰りに向かいましたが目印とされていた「フクロウの店」は台湾料理店に変わっていました。
なので、すぐには行きつけなくて曲がるべきところを通り過ぎたところで見つけた地図にある「繁昌亭」とブログの説明を重ね合わせて歩いてなんとか下見を済ませました。
最寄り駅は「南森町」。
4B出口の表記が4番出口に変わっていたのは、工事で臨時にそうなっていたのかなぁ
4B出口から天神橋筋商店街に入ります
このあと会場までの写真は撮っていないので(一生懸命歩いていたのと、商店街を出ると暗かったから)道案内の記事にはなりませんね・・・すみません。
アメーバブログの記事でお薦めのお店。
繁昌亭に行くときに見ていた店ですが、今日はじめてコロッケ5つ買って帰りました。
帰りの駅にあったハロウィンの飾りつけの一部です。
こういうのを見ると「やっぱり大阪っていいなぁ」って思います。
昨日、柳家小三治さんの訃報を知ったのはその後の項目を放送しているタイミングで点けた7時のNHKニュース。その日の項目が並んでいる中の見出し文字に「柳」「小」の文字が見えた時に内容を察しました。ネットニュースなどを見ていると、時間的にそれが第一報だったのかも知れません。
今日になっていろいろな追悼記事を目にするようになりました。
落語好きで実際に噺を聴きに行った人が書いた記事がけっこうな数あって、落語好きの人に愛された噺家さんなのだと判ります。
関西に来てくれた時に何度か私も出かけましたが、もっと小さな会場で近くで聴きたいという気持ちがありました。
覚えているのは「青菜」。
景色が目の前に浮かび旦那や植木屋が話している光景が浮かび、そして季節感がありました。
by マヌカン☆