吉田食堂さん主催の「扇辰ごころ むたび」、5月13日に開かれる予定だったものが会場を替え、座席数を絞ってようやく実現しました。

「喜楽館」・・・神戸の新開地・・・新しくできた寄席だということは知っていましたが、ワタクシにはお初の場所。

 

駅から2分で行けるらしいけれど、だからと言って油断をしていいワタクシではありません。

仕事を予定通り午後半休にして帰宅してから、この新しいPCで入念に調べました。

 

調べてみると地図は出てくるし、拡大することもできましたが駅の3番出口の場所が地図ではっきり判らないのが不安で、目印になる建物の名前数か所は見たものの落ち着かないままさらに検索。

経路を写真付きで教えてくれているサイトを見つけ、写真は目に焼き付け大事なところはメモして安心するまで1時間を要しました。

もう一度書いておきますが、駅から徒歩2分の会場です(笑)

 

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喜楽館もコロナ禍で210ある席を88だけ使えるように設定されています。

わたくしの席は3人掛けの中央だったのでワタクシだけ。高座からみて1列目、2列目は黒い布で覆われていました。この「黒い布掛け」には扇辰さんも驚かれたようです。「人の形のものが置いてあるのは見たことありますがねぇ・・・」って。

 

この日の開口一番「月亭 遊真」さん、噺家さんのことを話が上手って書くのはおかしいけれど、ご挨拶からマクラ→噺をして、主演の扇辰さんが出やすい雰囲気を作ってくれました。このお役目、難しいですよ。

遊真さんが開口一番を務めるのを見たのは2度目かな、もっとかな・・・・上方落語の世界に「真打」という身分は無いので、どのくらいの立ち位置にいる人かはよく判りませんが、将来はかなり売れっ子になる人だと思います。独演会をすることがあれば行ってみようかしら・・・・くらいワタクシ見込んでおりますニコニコ

 

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そしてやっぱり扇辰さんはいいなぁ。

どの噺をしても退屈させられるということがありません。以前の記事に書いたことですが、初めて知ったのはちょっと毛色の変わったテレビ番組のその中で正統派のバリバリの古典で勝負して、その時の雄々しい印象がワタクシの中に今もって残っています。

どんなジャンルの噺でも聴くと引き込まれてしまいます。

深夜、月イチBS-TBSで放送される「落語研究会」という老舗のおかたい番組でもよくお見掛けします。

 

この日は、コロナ禍のちょっと重苦しい世の中で「楽しめる」噺を選ばれていたように思います。

3席どれも楽しませていただきましたが、中でも「五人廻し」は熱演でした。

この(方向オンチ&出不精の)ワタクシが何か月前に予約を入れて足を運ぶ噺家さんはかなり限られますが、共通しているところがあるのに気づきました。

「サービス精神」です。

先に書いたように座席も感染予防対策で座席数の半分以下しか入れていない状況で、話しにくいだろうなと心配してしまうのですが、そこはやっぱりベテランで、プロです。

 

中入りで、お手洗いに行ったとき足元に並び方が「密」にならないようにする、足あとマークの間にこれが貼ってありました。

さすがは寄席。

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これは帰りに地下に下りるときの案内板。行きもこの下を通って会場を目指しました。(サイトで見た通りすぐ行けました)

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開場6時半で開演7時のこの落語会、初めての場所だったので念のために6時着予定で出かけました。

初めて乗った、半球電車特急「新開地」行き。

 

「ご乗車ありがとうございました」のアナウンスで三宮で多くの人が降りました。

なんだか終点みたいなアナウンスを聞きながら、「新開地はまだまだ先なんだ」。三宮までJRよりずいぶん時間が掛かるなぁと思ったのはワタクシの気のせいかもしれません。

 

乗車時間がけっこう長いのでワタクシ読書をしておりました。

特急なので停まるとけっこう多くの乗降があります。

「あと少し」。いくつか駅名表示と、腕時計を見て「ご乗車ありがとうございます」で周囲がみんな降りた駅。終点です。

 

改札を出て、表示が判りにくいんです。

少し行きかけて「これを進んでも3番出口は無いな」と、改札まで引き返し、直進した道を今度は左に進むとお店の並んだ道。

「あ、こっちだ」と安心して進むも「3番出口」の表示が見つからないんですね、これが。

 

人に道を訊くのは恥ずかしくて苦手だけれど言っていられない。きっぷ販売の窓口が2つ並んだ所があったので、そこで「すみません、道を教えていただけませんでしょうか」と行き先を告げると窓口の女性が少々困った様子。

「ここからだと15分くらいですね」とまず言われて「神戸高速鉄道の駅が・・・・」とか話し始めてくれたのだけれど、合間に「歩いていけないこともないですけど、一駅電車に乗ってもらったほうが」と。

ワタクシ「『新開地』駅の3番出口を上がって2分で着くように書いてあったのを見た来たんですが」

窓口女性「そうなんですよ」(なぜか少しホッとしたように見えました)。「新開地」の駅まで一駅、そこの通路を進んでもらうと乗り場が・・・・」

 

この時点でようやくワタクシ気づきました。一駅手前で降りていたことに。

一駅乗るために、先ほど降り立ったホームに戻った時に撮った記念写真(笑)

 

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さすがにこういう迷い方は初めてでしたが、ワタクシが初めての場所に行くときにいくら駅から近くても真面目に下調べするのは「迷う」自信があるからです。

 

by マヌカン☆