「いつの間にかもう20回なんですねぇ」と感慨深そうな さん喬さんです。

それを記念して、今回はアンケートが事前にあって、3席の演目を列挙してある中から選ぶという趣向がありました。
 
列挙された演目を携帯で見たときに迷って「さん喬さんだったら、どの噺でもいい」と思ったきり、回答しないまま今日まで忘れておりました(・_・;
なんだか情けない……
 
そんなワタクシが行ってきました。
 
 
中央の、波打っている建物がドーンセンター。
入り口はここですが、この長い名前をどう略して「ドーンセンターになったのか」、には興味はないので調べません(笑)
「密」対策で、この入口を通ってすぐのところに吉田食堂さんとその助手?の若い男子がひとり待機されていました。入場券代わりのメールのチェックを経て、非接触タイプの体温計で「ピッ」
それからエレベーターで7階のホールへ。
 
7階から撮った景色です。
今回も会のはじめに「笑福亭喬介」さんが一席。
さん喬さんのお気に入りで、重ねてのご指名なのでしょう。
この喬介さん、上方落語の若手の中では群を抜いた上手さと愛嬌で売れっ子さんです。賞もたくさんとっているはず。
さん喬さんの高座で一席目で選ばれたのは「夢の酒」
焼きもちを妬くお嫁さんを(ご新造さんと書いてもいいかしら?)演ずるさん喬さんに本当に可愛らしさを感じてしまうワタクシ。芸の力ってこういうときに感じますね。
 
2席目は「牡丹燈籠」の得票が多かったとのことですが、じっくりやると3時間を要する話なので、これはまた別の機会にということで「明烏」が選ばれました。
やっぱり上手いなぁ……
「通」が好む、お泊まりの翌朝に振られたお付きが若旦那の部屋の茶箪笥から出した甘納豆を食べるシーンもいい!!
 
3席目、候補の作品をもう忘れていたワタクシは噺の出だしを聞いて「あっ(゜ロ゜)」
「浜野矩随(のりゆき)」
この噺をさん喬さんで聴けるのが嬉しかったけれど、同時にグシャグシャに泣いてしまったらどうしようと焦りました。数年来、好きな噺家さんの落語会に出掛けておりますが、この噺を生で聴いたことがあったかしら? …………
笑えるところもあるけれど、ピリッと張り詰めた空気を出さなくては成立しないこの噺。
 
昔、(テレビで)先代の三遊亭円楽さんで聞いたインパクトが強烈でした。その筋運びを今日は変えてあったのでグシャグシャにならずに聴けました。部分的に涙目になったり自分の表情が固まったりしているのは感じましたが。
 
さん喬さんの噺を聞いて満足しなかったことは一度もありませんが、今日はこの噺を聴けて本当に良かった(^-^)
 
矩随の読みがどうしても覚えられないワタクシ。年齢を感じるのはこういうときですね。
正確に読み方を記すため、会社の昼休みに検索したところ円楽さん他の名人の噺がユーチューブにアップされているのに気づきました。帰ったら観てみよう・・・・
 
帰り道です。
道頓堀の景色とはずいぶん違いますね。
 
吉田食堂さんの次の落語会は神戸の「喜楽館」で。
そこはどんな景色なのでしょうね。来月です。

追記
吉田食堂さんの「密」対策は、もちろん人数制限や入り口チェック(のあと手指の消毒あり)だけではなく人の移動にまで配慮されていました。
中入りが終える頃、吉田食堂さんがマイクを持って「噺が終って、お帰りになる際には私の指示に従ってください。終わってすぐ席をお立ちにならないようお願いします」とアナウンス。
どうするのかな?と思ったら、最後列から順に一列ごとに退出。演目を書いた紙のカメラ撮影も一人一枚でお願いしますとのこと。
迂闊なワタクシは一枚写したときに、下にアンケート結果が書かれているのを知りましたが撮り直しは諦めました。大人ですから。
 
締めは「エレベーターは6人までで乗って下さい。」
 
吉田食堂さんがこの記事を見られることは無いと思いますが、「ありがとうございました」とここでお礼申し上げます。
次回からの落語会にも安心して出掛けられます(家族が高齢ですので、やはり気にはなっていたのです)
 
 
 
by マヌカン☆