「大菩薩峠」全3本のうち昨日は1本を観て、その続きを本日観て参りましたニコニコ

 

「好きな作品です」と言い切っているのに、今日の2本を観ながらストーリーの重要な部分も、ラストもきれいに忘れていた自分に唖然としました(笑)

 

第一作の「大菩薩峠」は1960年10月公開で、「大菩薩峠 竜神の巻」は1960年12月に公開された作品です。

 

ワタクシは画像をなるべく商業ベースのサイトからお借りするよう心掛けておりますが、こういうものが見つかりました。

弟一作で机竜之介の妻となり、後に殺害される「お浜」役の中村玉緒さんが「お豊」として登場します。だけど、お豊も幸薄い女。

竜之介を慕いながらも、乱暴者の男につきまとわれて脅されその女房となったあとで竜之介と再会します。それにしてもこの男の脅し方は凄かった・・・・

下の画像は、再会したときのものです。

どうして雷蔵さんが目をつぶって演技しているかはあらすじを見てねウインク

KADOKAWAのムービーウォーカーさんからコピーさせていただきました。

京の島原で狂乱の机竜之助と宇津木兵馬との対決は、お互いを霧の中に見失ってしまった。

 

裏宿の七兵衛はお松を島原より身請けし、彼女を部屋に閉じこめた浪人者こそ、お松の爺さんを斬った机竜之助であると初めて語った。兵馬は竜之助を求めて新選組を脱け、お松、七兵衛とともに竜之助の後を追うことにした。

 

竜之助は八木の街道で、浪人酒井新兵衛に兵法試合を望まれるが、仲裁に入った植田丹後守の人柄に引かれて彼の屋敷にしばらく逗留することとなった。そこで竜之助は過日助けたことのある女、お豊と再会した。お豊は心中の生き残りとして屋敷の手伝いをしていたが、土地の庄屋の息子金蔵に言い寄られて困っていた。ために竜之助が江戸へ発つ時、同行を申し出た。しかし、金蔵は土地の猟師と語らいお豊を奪って去った。

 

上野の旅篭についた竜之助はいつかの浪人酒井新兵衛と会い、天誅組の総裁松本奎堂に引き合わされた。そして遊山がてら彼らと行動をともにすることになった。しかし大敗を喫した天誅組の背後には、藤堂藩、彦根藩などの追手がかかっていた。天誅組と木樵小屋に潜んでいた竜之助は、追手の投げ込む爆薬のため盲目となったが血路を開いて竜神の森へと逃れた。

 

竜神の篭堂で休み、滝にあたって目を洗う竜之助はお豊と再会した。お豊は金蔵にむりやり夫婦にさせられ金蔵の叔父がいとなむ旅篭の夫婦養子となっていた。一方、兵馬も七兵衛の働きによって竜之助の後を確実に追っていた。だが、お松は天誅組騒動の際に巻き添えをくい藤堂藩の作業員黒滝の鬼蔵にさらわれたが、お玉、米友に救われていた。そんな頃、金蔵夫婦の旅篭に兵馬が草鞋を脱いだ。

 

お豊は竜之助の身に危険が迫ったことをさとり、旅支度を整えて篭堂に登った。それを不審に思った兵馬はお豊の後をつけ竜之助に勝負を挑んだ。その頃下の村では金蔵がお豊に逃げられたことを知り狂乱、村中に火を放ちお豊の後を追った。竜神の森で宿命の対決となった。竜之助と兵馬は、--兵馬捨て身の突きをかわした竜之助は断崖から滝壷へ姿を消した。兵馬、竜之助が再び会う日は何時か。

 

 

1作目、2作目の公開は2ヶ月しか違わないのに、完結編はほぼ半年後、1961年5月に公開されています。

 

 

 

竜神の滝の断崖から落ちた盲目の竜之助はお豊の助けで伊勢大湊の与兵衛宅にかくまわれていた。

お豊は古市の廓に身を沈めたが病に犯され自害した。

竜之助あての遺言状と金は流しのお玉に手渡された。挙動不審を咎められたお玉は役人に追われ金は落してしまうが、手紙だけは竜之助に渡すことができた。

 

裏宿の七兵衛はやっとのことで竜之助を探し出すが、竜之助は生花の師匠お絹と発った後であった。お絹の色香を狙うがんりきの百は山中で二人の駕籠を別々に引き離してしまった。怒った竜之助は百の片腕を切り落すが、谷底に落ちてしまう。

それを救ったのはお徳であった。竜之助はお徳の子蔵太郎を見てわが子郁太郎の身に思いをはせるのだった。

 

甲府勤番となって湯元にやって来ていた旗本神尾主膳は、土豪望月家から金を捻出しようと面策、婿の清一郎を召捕った。お徳からこれを聞かされた竜之助は清一郎を救い出すが、自分は主膳の家に捕われた。主膳は竜之助の腕を見込んで、甲府勤番頭駒井能登守の暗殺を条件に屋敷へかくまった。

 

その頃兵馬と七兵衛の二人は竜之助の足取りを、確実に追っていた。主膳は有野村の馬大尽の一人娘との縁組を強制していた。一夜、お銀を屋敷に連れこむがお銀は竜之助に救われた。お銀は顔半面むごたらしいヤケドの跡を作っているため、盲目の竜之助にかえって愛情を持った。竜之助もお銀の声にお豊、お浜の面影を思いだしていた。

 

竜之助はある夜、駒井能登守を襲うがその人格にうたれて討つことができなかった。お銀とともに大菩薩に舞い戻った竜之助は、お浜の墓地をみつけて愕然とした。それからというものは、竜之助の辻斬りが毎夜のように続いた。辻斬りの噂を聞いて兵馬も大菩薩に帰って来た。折柄の豪雨に笛吹川は氾濫、村人は恐怖に包まれ続々と退避していた。与八の世話で立派に成長している郁太郎を求めて竜之助は雨中をさまよっていた。そこへかけつけた兵馬。竜之助との宿命の対決となった。だが、足元からくずれだす笛吹川の濁流のため、竜之助は濁流の中に押し流されていった。

 

コピーしたあらすじにはストーリーの流れが終わりまで書いてあります。

ただし、映画の終盤の「竜之介の辻斬りが毎夜のように続いた」とありますが、それをする前の場面がこの映画の大きな山場になっています。この「大菩薩峠」で、机竜之介はじめ何人も「因縁」とか「業」によって運命が弄ばれているような人物が出てきます。

特に、この「完結篇」は重いです(原作に沿って作られてはいるのでしょうが)。

 

「竜神の巻」「完結篇」の2本を観て、ワタクシはぐったり疲れてしまいました。

それでも、大迫力の、見応えのある映画なので、やはり市川雷蔵さんをワタクシと同じように遅く知った人に「お奨めの映画は何ですか?」と尋ねられることがあったら、「重いし、3部作だけど、覚悟して観て下さいね」と前置きをした上でこの映画をお勧めすると思います。

 

by マヌカン☆