スポーツクラブで2人のオジィちゃんが投資の話をしていた。

詳しい内容までは聞き取れなかったが、どうやら短い期間だったがデイトレーダーをやっていたようだ。

 

「一度に運用している銘柄は30銘柄くらい」とか「それを全部把握するのは無理で覚えている銘柄は10銘柄くらい」とか言っていたな。

それを聞いていた俺は「ああ、こういう人が金融機関の養分になるんだな」と思った。

決して「お金持ちだなあ」とは思わなかった。

俺もデイトレはやってたが、一度に30銘柄を回すなんて物理的に無理だ。

毎日30銘柄の値動きをチェックして、瞬時に売り買いの判断を下すためには超人的な体力がいる。

それに30銘柄の動向を予想するだけでも徹夜しても無理だ。

 

デイトレに必要なのは値動きを読むための情報力が全てだと言っていい。

それを毎日・短期・中長期的に予測を立てて瞬時に判断していかないととても利益は出せないと思う。

たぶんそのオジィちゃんは日々の売り買いをデイトレと勘違いしているのだろう。

株価が上がった・下がったで一喜一憂するような人はデイトレには向かないし、そもそも株取引はしてはいけない。

おそらくオジィちゃんが運用している銘柄のほとんどは塩漬けするしかないだろう。

 

デイトレを本気でやれば寝る時間なんてないし、スポーツクラブに通うなんて暇はない。

毎日神経をすり減らすくらいのギリギリの闘いをしないととても利益は出せない。

実際に取引時間はシナリオ通りに相場が動くかどうか確認をする時間で、勝負は取引時間外の分析能力が大事だ。

それができない人は株式投資はやらないほうがいい。

 

凄腕のデイトレーダーでもたった1人で一度に30銘柄を動かすのは相当大変だと思う。

そのオジィちゃんが金融機関の養分にならないよう祈るだけだ。

最後にその2人のオジィちゃんに対して「デイトレは体力勝負ですよ」といらぬ言葉を吐いてしまったが、どうもその意味が分からなかったようで。。。