歯 歯科衛生士 (Dental Hygienist)
 

業務内容は、一般歯科の場合、6ヶ月毎(人によっては3ヶ月ごとなど)にやってくる患者さんのクリーニング(スケーリング&ルートプレイニング、ポリッシングやフッ素)です。それから、特に問題がない場合は1-2年毎に歯周ポケットの検査やレントゲンを撮ったり。それと、器具などの滅菌処理をしたり。大きい歯科医院では、衛生士、助手とは別にFloaterと呼ばれる滅菌専門のスタッフがいる所もあります。それから、私が患者として通っているクリニックでは、ポリッシングが必要な場合はクリーニングの後に助手さんがしてくれます。普通は衛生士さんがポリッシングもクリーニングの一環で行うと思います。小さいお子さんでスケーリングがいらない場合は、助手さんと予約を取るシステムの医院もあります。助手さんはシーラントも出来るし、小児歯科の場合は衛生士の出る幕がない事も・・・

 

ポリッシングは教科書的にはあまり行わない方向に動いているようです。実際はスケーリング→ポリッシングが基本ですが。 なんとなく、日本ではクリーニングというとポリッシングやステインの除去をさすようなイメージがあるけれど、こちらではクリーニング=スケーリングで、ポリッシングはおまけのような感じです。

 

衛生士はアセスメントと歯石を取るのが仕事なので診療補助はしません。なので学校でも習いませんが、これで助手業務も加わったら・・・・衛生士業務を学ぶだけでもいっぱいいっぱいなのに、頭がパンクしてしまうと思います。

 

 

それから衛生士が麻酔をする州もあります。私の住んでいる所は、今のところ麻酔は衛生士の業務に含まれていません。麻酔が業務に加わったら、嫌な汗かきそうです。衛生士が開業できる州もあって、私の街にも数件あります。

 


 

資格はAccreditedの学校(日本語で言うなら、認定校でしょうか?)で勉強し(衛生士の勉強自体は2年、その前に生物や化学などの科目を取るのに1年かかる)、National Board Examに合格し、働く州に登録したら免許がもらえます。新しい学校など、accredited でない学校を卒業した場合には、スケーリングなどの実技試験があります。それからこれも州ごとに違うと思いますが、私の住んでいる所では、restorative hygienist (コンポジットの充填などができる)になりたい場合、衛生士になった後、さらに1年学校に通います。これは残念ながら資格をとってもあまり使う機会はないそうで、学費が高いうえに毎年の年会費がかさむだけ、との意見が多いです。