前回の続きです
3歳までのお子さんのフッ素の使用は注意点があります
ので今回はそのお話です。
(ちょっと長文ですので量だけ知りたい方は画像をごらんください)
前回の話はこちら
http://ameblo.jp/pearldentaloffice/entry-12175252145.html
フッ素製品は使用方法を誤ると残念な結果にもなりかません。
今回はフッ素の使用量
についてお話しします
むし歯予防としてフッ素を使用する場合、
歯科医院で定期的に高濃度のフッ素を塗布する事以外にも、
毎日2回以上、低濃度のフッ素配合製品を使用する事でも、
むし歯予防に効果があるとも言われていますので、うがいが出来る方はご家庭での使用もお勧めしています
ただどんな物も適正量というものがあります。
お塩も沢山食べたら毒ですよね
フッ素も沢山摂取したら毒になります
ですが歯磨き粉のチューブを一本丸々一気飲み等しなければ、中毒量にはなりません
中毒量に関してはご安心ください
ただ注意したいのは、うがいがうまくできず、
飲み込んでしまうリスクのある3歳位までのお子さんへの使用です
毎日一定量以上飲み込んでしまうと、
永久歯に透明感のない白い斑点(ホワイトスポット)ができてしまうことが稀にあると報告されています。
これを歯のフッ素症と言います。
乳歯の時期にも体の中で永久歯が育っているのですが、その時に多量のフッ素の摂取があると、永久歯のエナメル質の形成が上手くいかず、透明感のない白い斑点(ホワイトスポット)ができます。
特に審美的に皆さん気になるのは上の前歯ではないでしょうか
この上の前歯がフッ素症にかかりやすい時期
が1歳から3歳位と言われています
特に、「フッ化物の全身応用」と言って、
水道水にフッ素が添加されているような国や地域で見られる事があるそうで、
日本では全身応用をしていませんから過度の心配は要りません
ただ、ここで問題になるのが、万が一永久歯にホワイトスポットがあった場合、
その原因が特定できないこと。
斑状歯やホワイトスポットの原因はフッ素以外にも、外傷や乳歯の時のむし歯や発熱等々、色々な原因が考えられるのです
原因が特定できませんから、万が一生えてきた永久歯が斑状歯だった場合、
原因がフッ素でなくても、親御さんは、
「あの時の歯磨き粉がいけなかったのかな」
とか
「親の私のせいで・・・」
等と自分を責めてしまったり、後悔してしまったり…。
せっかくお子さんのためを思っての行動が不安材料になってしまうのは残念なこと
そんな気持ちにならずに仕上げ磨きに自信を持って欲しい
とパール歯科は思っています
そんな思いで主に1〜3歳のお子さんの、安全な量を画像にまとめましたので、是非参考にしてください
適切な使用量を知っておけば安心です
適正量を知っておく事をお勧めします
下の画像は1回分の目安量を示しています。
この目安量で1日3回磨いたとしても上限値は超えませんのでご安心ください
(今回お話したフッ素は専門的に言うと「フッ化物」と呼びますが、皆さんフッ素の方が聞き慣れていると思いますので、今回はあえてフッ素という言葉を使用しました)
長文最後までお読みいただきありがとうございました
歯科衛生士 高田
パール歯科ホームページhttp://www.pearl-shika.jp
フッ素塗布¥500の話はこちらhttp://ameblo.jp/pearldentaloffice/entry-12161851846.html