明日は高校野球、決勝戦だ。

東北代表が決勝に残ったのはよろこばしいが、素直によろこべない人も多いようだ。

私は、こういうややこしいケースは極力フラットな感情で見据えるようにしている。

よって私見はスキップしまふ。


青森県代表 光星学院野球部。

レギュラー7人が大阪からの越境入学者。

大阪のリトルリーグのプリンスだったプレーヤー。


故郷に錦を飾るべく、故郷に凱旋してきたというわけか?

あれ、ややこしい???


フラットに現状を全方向から検証しましょう。


本人たち

15才で親元を離れる。

それもハンパじゃない距離だ。

野球留学だろうから、怪我や病気で野球を断念したら

ヘタしたら居場所がなくなる。

それでも故郷を離れた少年たち。


保護者たち

子どもの夢を叶えてあげたのだ。

離れ離れになる寂しさをこらえて・・・

息子が甲子園に出たら、という自己満足など

子どもが手元からいなくなる寂しさとはかりにかけたら
吹っ飛んでしまうほど価値がないものなのだ。


特に震災のときなど、どれほど心配したことだろう。


指導者たち

リトルリーグの指導者は、守備位置がダブらないように

必死で進学先を振り分けているのだろう。

人さまの子どもだけに、その気遣いの深さたるや想像に難くない。


地元の人たち

過疎の田舎だとしたら、高校生が全国から結集するのは

歓迎すべき事態なのだろうか。

おらが町、に若い高校生はすぐに馴染み、そして卒業したら

未練なく離れて、北国での暮らしを忘れてしまうの?


甲子園に集まるファン

暑いなか、応援お疲れさま。

特にバックネット裏、通路から3席目に必ず陣取る

ラガーシャツのおじさん。いよいよファイナルですね。


いろいろな人に支えられて、とうとう球児の夏が締めくくられる。


高校野球・・・

甲子園という魔物のうつわを主戦場としているがために、

大会そのものまでが魔物になってしまったようだ。