今、期間限定の日本語の家庭教師をしています。
生徒さんといっても、十分な大人お二人です。
7月に、12日間ほど、日本を旅行するので、
基本の日本語を学んでおきたいということです。
もちろん、私にお断りする理由はなかったのですが、
『12日間の旅行なら、日本語を勉強
しなくても十分に楽しめますよ』
と、ご依頼のあった時に、一応申し上げたのですが、
『田舎を旅行するので、英語が通じるか
心配だから、最低限のことを学びたい』
と仰るので、2月から3月末までということで
お引き受けしました。
なぜ、3月末かというと、私が4月10日から6月
半ばまで、日本に帰るので家庭教師できないから
というのが一つ。
もう一つは、6月末まで日本語の勉強をしたとしても、
文法や文字を覚える気はないそうなので、2か月間で
学んだ日本語を、お二人で日本に行くまで、練習する
ほうが、時間とお金を無駄にしないからです。
私自身、高校生や大学生、仕事で日本語を使う
人の家庭教師は過去にあるのですが、短期観光
旅行で真面目に日本語に取り組むという生徒さんは
初めての経験です。
お話を伺うと、熊野古道を5日間歩き続ける
というツアー(ツアーと言っても、その期間は
生徒さんお二人だけだそうですが)と、
熊野古道の後は、新幹線で東京に出て、
富士山に登るかもしれないということでした。
(熊野古道の後は、まだ具体的には決めて
いらっしゃらないそうです)
とても真面目に日本語を勉強されて
いらっしゃいます。
日本語は勉強されたことがないという
ことですので、日本語の発音から始めました。
文法を教えない方針ですので、所謂
フレーズなどの丸暗記になってしまうのですが、
それなりに、効果が上がっているので、
嬉しいです。
私が感心しているのは、期間の短い観光旅行で、
その国の言葉をお金を出して勉強してから行こうと
いう姿勢なのです。
『少しでも、その国の言葉で話せると、
もっとその文化を知ることが出来る
かもしれないから』
とおっしゃっていました。
本当に、その通りなのですよね。
全くその国の言葉を知らないで旅行するのと
少しでも言葉を知って、旅行するのとでは、
見える景色や感じ方が変わってきます。
英語圏の人は往々にして、英語は国際語だから
と、あまり他の言語を熱心に学習しないので、
(特にうちの旦那など)、今回の生徒さんは珍しい
タイプです。
あと4回ほどあるのですが、生徒さんが満足できる
ような時間を毎回心掛けています。
出来ることなら、今学んでいる日本語の4分の1でも、
生徒さんが日本にいる間に使ってくれれば良いと思って
います。
熊野古道を歩くツアーというのも、興味深いなぁと
思いました。
私は実家が大阪なので、熊野古道は近いと言えば
近いのですが、まだ行ったこと無いのですよね~
竜神温泉にも行ってみたいなぁ~ ![]()
生徒さんの楽しみにしているお姿から、今度、
帰国したときに行ってみようかな~と
思ってしまいました~ ![]()