私は、正常眼圧緑内障という病気を患っています。
発症が分かったのは、7年ぐらい前だったと思います。
私は視力が本当に悪くて、『日本では、レーシックも安くなったし、レーシックで視力回復に挑戦!』と一念発起して、7年前の帰国時に、レーシック治療の予約をしたのです。
レーシック治療を経験された方ならお分かりなのですが、レーシックは施術を受ける前に、眼球がレーシックの施術に耐えるかどうか等、色々な検査を事前にしてくれます。
私の場合、この検査の視野検査でひっかかり(右目の上半分が見えていないとの結果)、正常眼圧緑内障の疑いありと言われ、眼科でもう一度、正常眼圧緑内障の検査を受けると、やはり陽性ということでした。
右目の上半分の視神経がもう死んでしまっていて、視力が見えないということでした。左目はまだ発症したばかりで、それほど影響はありませんでした。
私の場合はとてもラッキーで、普通はもっと視野が狭くならないと、気づかないそうです。視野がもっと狭くなるということは、ほとんど失明寸前の状態ということになります。レーシックを考えなかったら、正常眼圧緑内障には気が付かなかったということで、怪我の功名というのでしょうか。本当にラッキーでした。
正常眼圧緑内障は、原因がわからないので、治療法としては、視神経がこれ以上死なないように、目薬を一日一回点眼して、眼圧を正常値より下げるようにすることが基本のようです。
私が、日本で正常眼圧緑内障の診断を受けたときは、色々な冊子を頂き、正常眼圧緑内障について、色々知ったんですが、その中の一つに、日本人女性で40歳を超えると、20人に1人が正常眼圧緑内障に疾患しているという情報がありました。だから、私は『あぁ、そんな珍しい病気でもないのかなぁ』と思っていたのです。
そして、オーストラリアに戻って、専門医に事情を説明すると、『君は、僕が診る、正常眼圧緑内障の二人目の患者だよ! 1人目は10年前で、やっぱり40歳を過ぎた日本人女性だったよ!』と、すごく驚かれました。
その反応に、私もビックリで、『えっ? 正常眼圧緑内障って、40歳過ぎた女性なら、誰でもなるんじゃないの?』って聞いたんです。
そしたら、専門医は『これは、日本人だけなんだよ! しかも女性に多い! 中国人にも韓国人にも発症例はないよ。日本人だけ。日本は開国してまだ新しいから、他の民族の血が入っていない可能性が高いし、もしかすると、日本人だけしか持っていない、遺伝子があるのかもねぇ』と言われました。
これには、私がビックリ!『 正常眼圧緑内障って、日本以外では、すごい特殊なんだぁ』と実感しました。
とにかく、私がお勧めしたいのは、40歳以上の日本人女性で、近視が酷い人で、なんか見え方がおかしいと感じる人は、一度眼科でちゃんと検査を受けたほうが良いですよということなんです。
正常眼圧緑内障は、早期発見であればあるほど、日常生活に支障をきたさないので、是非検査をお勧めします。
それと、私が実感しているのは、点眼薬は日本の方が断然安いんです。こちらは、当たり前ですが、発症者があまりいないので、単価が高くなるんでしょうねぇ・・・ 薬代バカになりません。![]()