スヌーピーの言葉でこんなもなのがあります。


サムネイル

配られたカードで勝負するしかないのさ


私は仕事で悩んだ時、よくこの言葉を思い出していました。


私が担当していた事務の仕事は、本社からの指示を支店でしっかり遂行していくことでした。


急な依頼やタイトなスケジュールになった時は計画を立て直し、一日のスケジュールを見てスキマ時間で雑務を行っていました。


電話一本取らずシレッとしている他の社員や、シュレッダーのゴミが満杯になったアラートを消すだけで決して捨てない社員、お金の精算方法を毎回聞いてきて自分で覚える気が一切ない社員。


更に腹が立つのは、いただいたお菓子の空き箱がそのまま放置されているのを翌日出勤した朝に発見した時ムキー


愚痴をあげたらキリがないのですが、どうして子どもでも出来るようなごみ捨てさえしないの?と小さいストレスを感じていました。

いや、とても大きいストレスだったかも・・・。


そんな時に先程のスヌーピーの言葉を思い出すのです。


私はそのような環境や人たちと今は仕事をしているのだから、その人たちを上手く使うのが難しくても仕方ない。


自分が配られたカードを何度見返しても、今はそれしかないんだからその中でどうするかまずは考えなければいけない。


そうじゃなきゃ、事務は暇だと思われてどんどん雑用が増えていく。


そう思いました。


前置きが長くなりました。


私が初めてがんセンターへ受診した時、お兄ちゃん達はセカンドオピニオンをした方が良いんじゃないか?と言っていました。


後の主治医になる先生も、セカンドオピニオンは大事だからした方が良いと言っていました。


でも私は、6.6cmで手術の適用ではない大きさの腫瘍だと言われた事や、子宮頸がんの扁平上皮癌には放射線が効きやすく、手術と同程度の治療成績と説明されたのでセカンドオピニオンの必要性を全く感じていませんでした。


それよりも、プリン状の塊がたくさん出る出血を早くどうにかしてほしくて、一日も早い治療を求めていました。


セカンドオピニオンなんかしていたら、治療開始の時間が延びて状況が悪くなるだけだと思いました。


でも、今は全くそう思いません。


治療を始めてから色々なブログを読み始めたのですが、抗がん剤を3クール行って腫瘍を小さくしてから手術する方法もあると知りました。


それを読んだとき、やっぱり最初に手術をして、放射線は再発予防か再発した時のために取っておいた方が良かったのかもしれないと思いました。


でも脱毛するのが嫌だったので、最初に抗がん剤を選んだか?と言われると悩ましい部分もあります。


何で主治医はその事を言ってくれなかったんだろう?と純粋に疑問でもありました。


ただ言えるのは、選べるカードは多い方が絶対に自分のためになるということです。


とは言え、セカンドオピニオンにはお金がかかってしかも自費だということは知らなかったのも事実です。


歯医者や一般内科のように、合わないなと思ったら次の病院を探してみることがセカンドオピニオンだと思っていました。


本当の意味でのセカンドオピニオンを知ったのは癌になってからです。


もっと色々な情報を調べていれば、お兄ちゃん達の言うことにもう少し耳を傾けていれば・・・。


タラレバを言っても仕方ないとよく怒られるのですが、この状況になるとつい思ってしまいます。


ブログを読んでくださる人の中には、今更セカンドオピニオンなんて末っ子遅すぎ・・・と思った方もいるかもしれません。


私自身、そう思ってしまう時があるからです。


でも、皆さんからいただいたコメントやメッセージを読んで勇気をもらいました。


自分で治療を選べるような段階ではないですが、有明で言われたように主治医が選択しない治療方針を提案してくださるというのが分かりました。


主治医だけの意見だったら、今頃緩和ケアに行っていました。


そうじゃなくて、パネル検査や他の抗がん剤という可能性が僅かに残っていた事を知れました。


もっと早くセカンドオピニオンをしていれば、もっと治療の選択肢が広がったかもしれません。


もしも昔の私のような考えの人がいたとするならば、セカンドオピニオンをする事で選択出来るカード(治療)が増えるかもしれないということ。


選択肢が多い事で悩む事もあるかもしれないけれど、多ければそれだけ助かる可能性が増えるということ。


標準治療を受けるにも、主治医によってその考え方や治療方針は異なりそこは運になること。


がん治療は様々なことが待ち受けているので、最初にしっかり考えておく事が重要だということ。


がんと宣告されて辛い気持ちを抱えながら色々な事を考えるのはとても酷です。


私も2週間くらい落ち込んで、その後に自然と受け入れられるようになっていました。


とても辛いけれど、ずっと落ち込んでばかりではいられません。


セカンドオピニオンを考えている人は、一度行ってきてほしいと思います。


後々の自分のために、治療で後悔しないために、主治医で後悔しないために。


転院は簡単には出来ません。

最初が肝心です。


私と同じように癌で治療されている皆さんが、良い治療を受けられますように・・・。