ピース・アンド・ホープカウンセリングセンターのブログ
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  自分の体を直接的に傷つける自傷行為は、抑うつや不安といった不快な感情が生じている時に為される傾向があるようです。こうした行為には、精神的な苦痛や辛い感情から一時的に解放されるという側面があります。しかしながら、そうした対処によって問題が根本から解決する訳ではないため、こうした自傷行為は、反復したり、エスカレートしたりする傾向があるようです。また、自傷行為がある場合、自殺のリスクが高いといわれています。自傷行為は必ずしも自殺を前提とした行為ではありませんが、自殺の危険性を無視することはできません。

 身近な人が自傷行為をしていることを知った時、多くの人は不安や恐れを抱くのではないかと思います。精神科医の松本俊彦氏は、自傷行為に対して、感情的に反応せずに、医学的に反応することを提唱しています。医学的な対応とは、必要な処置を粛々と行う、ということを指しています。皮膚から血が出ているのなら、消毒して止血を行うというのがこれに当たると思います。

 また、松本氏は、自傷の大半は一人きりの状況で行われ、誰にも告白されないことを指摘しています。自傷行為を行っている時は、辛いのに助けを求めることができないという状態とも考えられるようです。松本氏は、「何か事情があるのだろう」という態度

自傷行為をする人と接した時、心配になって、そうした行為を否定したい気持ちにかられますが、体の傷から見えないこころの痛みに思いを馳せることもまた、その人の置かれた状況を理解する上では大切であるかもしれません。また、

体をケアすることを通じて、助けを求められる環境を整えておくことも重要であるように思います。

 

参考文献:松本俊彦「自傷のことを誤解しないで~自傷理解の基本~」(https://www.comhbo.net/?page_id=5803)