暮れの日経新聞にも記事が掲載されていましたが、



セクハラ被害の訴えが多くの企業で増加しているようです。



何をいまさらという声も聞こえてきそうですが、



私がセクハラ・パワハラ防止研修をする企業の担当者の方々がよくおっしゃるのは、



「セクハラ防止は浸透していますから、

最近ではさほど問題はありませんが、パワハラは・・・・・・」



です。



しかしながら、セクハラは婦女暴行と同じく訴えにくい被害でもあります。



そのため、実際には被害を受けていたとしても、



表面にでてこないというのがこれまでの状況でした。



しかし、ここにきて変わってきたのは、いいやすい環境になってきたということなんでしょう。



とてもいいことだと思います。



私がセクハラ・パワハラ防止研修をしている㈱クオレ・シ-・キューブの勉強会でも、



最近のセクハラ被害の訴えの増加は驚くべきものだとありました。



その内容は、宴会でのボディタッチなどが多く、



加害者はさほど悪気なく、昔からの慣例とばかりにしてしまったケースです。



しかも、定年退職を控えた管理職の男性がその訴えで懲戒処分になるというケースです。



そこには、日本における男性の女性への意識が要因として根底に根強くあるようです。



日本における女性管理職が増えないことも、それと関連しているのではないでしょうか。



2013年に入り、経済復興を目標に掲げている日本の政治・経済界ですが、



そこでの中核を握っている男性たちが女性観を変えていくことも、



重要な変革要素ではないかと思います。



日本社会が取り組むべき課題はまだまだ多いのが現状でございます。