今年の7月からお声かけいただいている「武士道を語る会」に昨日もお招きいただき、
参加しました。
私は女性なので準会員ですが、もともとの実家が剣道、柔道の道場ということもあり、
武士道と聞くと、条件反射的にワナワナと武者震いを感じてしまうのです。
たまたまそんなことをある飲み会でのたまわっていたところ、
その会を仕切っている方からお声をかけていただいたのがきっかけです。
今回参加は2回目。
「武士道を語る会」といっても4人で飲みながら武士道について、
日本はこうあるべきだなどと語るだけなのですが、
そのメンバーは世の中を動かしてきた大御所メンバー。
お名前は言えませんが、呼称は
ひでさん、ちゅうさん、良ちゃん、理恵ちゃんの4人です。
もちろん、私が紅一点
そう、名字ではなく、下の名前で呼び合うことを私が7月に提案したところ、
快く受けていただき、それ以来、この呼び方です。
さすが、大御所たちは頭が柔らかい!
昨日は赤坂のあるお店での会合だったのですが、
早速ひでさんが私の著書「見た目で誤解される人」を持参してくださり、
ここのフレーズが最高だ! とおほめの言葉をいただきました。
「顔は宝石、服装は背景」
「内面に秘めた魅力を表に引き出すことが重要」
などなど・・・。 ひでさんはもう3回も読んでくださったそうです。
論語が愛読書だという読書家のひでさんに褒められて私は最高によい気分!
そして、最後に極めつけの言葉!
これを見たときにただ単に見た目のよくある本だと思ったけど、
全然違う。これには哲学があるよ。
理恵ちゃんが武士道を語る会の準会員になった理由がわかるね。
天にも舞ってしまう気分。豚もおだてりゃ~木に登るって感じです。
さすが、武士道を重んじる紳士は褒めるのもお上手です。
まあ、そんなこんなで気分の良い飲み会だったのですが、
ちゅうさんが昨日話してくれた経験談。
それはそれは、深く感動したのです。
ちゅうさんは剣道7段という、これまたすごい武士道精神をもった方です。
昔、ちゅうさんが仕事でモンゴルを訪ねたときのお話でした。
ある大草原の部落でちゅうさんを大歓迎してくれた村長さんが
草原に咲いているユリの花をスコップで土ごと掘って、
根の部分の土を手で払い、ちゅうさんに差し出したそうです。
よく見れば、小さいユリの根がついたユリの花です。
折角だからとひとつ頂くと、次から次へと根こそぎとって差し出してくるというのです。
申し訳ないので3個ほど頂き、もう満足ですと伝えると
村長さんは、それ以外にも根こそぎとったユリの花を全部土に植えなおしたのだそうです。
それを見たちゅうさんは、戦前の日本を思い出したそうです。
そう、食べる分だけ採る。という自然の法則です。
言い換えれば、食べる以上ののものは採らない。
戦後、高度経済成長の時代、経済的に豊かになった日本。
食べる以上のものを採り、余り、そして捨てる・・・という飽食時代の残した悪しき習慣。
昨日のお店でもこの話が出る前にこんなことがありました。
夕飯を3日間抜いていた私は出される懐石料理を全部食べきることができません。
特に乾いた焼き魚などはお持ち帰りしたい意向を伝えると、保健所の取り決めか何かで禁じられているらしく
すぐに断られたのです。
お店の気持ちはわかりますが、持ち帰ってから食べてどうなるかは顧客側の責任。
もったいない精神でいえば、持ち帰りを許してもいいのでは・・・と疑問に思ったのでした。
そんな事のあとにこのモンゴルの話がでただけに、
なにかが間違っているという気持ちになりました。
言って見れば、賞味期限の発想だってそうです。
賞味期限が切れたって、まったく平気で食べられるものはたくさんあります。
でも、お店側はそれを捨てなくてはならない。
ジレンマを感じます。
まあ、言い始めるときりがないので、この辺でやめますが、
自分だけでも食べ物を無駄にしないよう心がけようと再度誓った武士道を語る会でした!
先輩諸氏、よいお話、ありがとうございました!!!