。手を触れた物はもちろん、触れてない物まで
たっくんが近寄るだけで壊れる。
まあ、触れた物はともかく、触れてないものは、偶然なのだろうが、
その偶然がやたら多いのだ。
それについては謎なのだが、触れたものを壊す原因はいろいろ考えられる。
まず第一に力加減が分かっていない。
奴にツンツンと突かれると、骨が折れたかと思うくらいの激痛だったりする
第二に、扱いが雑で乱暴だ。
放り投げたり、蹴飛ばしたりする事も多い
すぐに反応しないとガチャガチャやったりして待つ事をしない。
第三に、他の事に集中するあまり、
そこに物がある事に気付かず、落としたりぶつかったりして壊す。
他にも、もろもろ原因はある。
とにかく、やたらめったら物を壊す。
（ついでに失くす）
昔は、キーキー腹を立てていた。
「何度言ったらわかるの！！
」と。しかし、それはとてつもなく無理のある事だと気付いた。
今、たっくんは物の大切さを学んだり、
自分が乱暴だと言う事に気付く為に物を壊しまくっているのだ。
自分を客観的に見て、欠点を認める事はたっくんにとってはとても大変な事。
自分を客観的に見る事ができて初めて、壊さない為の工夫を始めるのだ。
まだ、たっくんはその途中なのだ。
それなのに、私の理想を押し付けて、
ぎゃーぎゃー怒鳴ったから、明日から私の理想の子どもに生まれ変わるなどありえない。
あってはいけないのだ。
なので、物を買うとき、3日で壊れる覚悟をして買うようになった。
たまに良い服を買う時は、心の中で「さようなら…
」と呟くようにした(笑)そうすると、本当に壊れた時、
キーキーと感情的にわめき散らす事はなくなった。
逆に、４日もったなんて すげ～
って思ったり、きっかり３日で壊した！大当たり～
なんて、心の中で思うので、笑いをこらえつつ、冷静に注意をしたり、話し合ったり、
場合によっては、励ましながら一緒に壊れた物を片付けたりできる。
そうやって、たっくんは学んできた。
たくさんの大切な物を壊して、残念な想いをたくさん経験し
自分が物を壊しやすい事、その原因を客観的に受け止め、
たくさん励まされて、もう一度やってみようと思って頑張った。
工夫もできるようになった。
そして、今は昔程、物を壊したり、失くす事はなくなった。
今では、スマホやパソコンなど高価な物を持つ事も出来るようになった。
とは言っても、まったく壊さなくなった訳ではない。
スマホは1年はもった。
3ヶ月で壊す予想だったので、たっくんにしては上出来で、
「頑張って大事にしてたね」と褒めつつ、
「次は気を付けて」と注意やアドバイスをする事もできた。
そんなふうに、家族で一番の壊し屋であるけれど、
「３日で壊れる！」が３ヶ月となり、１年となり、大事にする喜びも増えている。
今は、破壊王というあだ名は、
笑い話として使われる事の方が多い。
壊れた物達も、無駄ではなかったのではないかと思うmiwaママなのでした。
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