私は 常々 発達障害の早期発見が重要だと訴えている。
ブログを読まれてる方は お分かりだと思うが
私とたっくんは やたら遠回りをしてきたし
チュン君は 必要以上に自分はバカだと自分自身を責めてきた。
だからこそ 無駄に遠回りしたり 無駄に傷付いたりする親子が
一人でも減って欲しいと 心から願っている。
だけど…
私の場合 早期発見しなかったから良かったのかもしれない
って思う事も わずかだけど ある。
本当に わずかだけど…
たっくんが 産まれてすぐに もしくは幼児期に 早期発見できていたら…
もしかして…すっごく過保護な親になっていたかもしれない…
分からないけど…
今みたいに
自分のことだから 自分で解決しろ!
って 突き放して 遠くで見守るなんて事はできなかったかもしれない。
そんな度胸は なかったかもしれない。
分からないけど…
もしかしたら…
すごく 神経過敏になっていたかもしれない…
周りの人の 反応や対応に やたら過剰に反応して
たっくんを傷付けないように ガチガチにガードしまくって彼の自立のチャンスを奪っていたかもしれない…
分からないけど…
もしかしたら…
たっくんの事をすごく不憫な子供に仕立て上げてしまっていたかもしれない。
たっくんが 何を言っても そうよねーキツイよねー
って 同情して
いずれ向かわなければならない 厳しい社会への扉を閉ざしてしまい、
乗り越える力や手段を身に付けさせる事ができなかったかもしれない。
分からないけど…
もしかしたら…
逆に すごいムキになって チュン君の笑顔を奪う程に スパルタ教育してしまい
彼の自信の全てを奪っていたかもしれない。
分からないけど…
こんな私だから 今よりもっと ダメダメな親になっていたかもしれない。
分からない事だけど…
でも でも
本当は
本当に 良い事は、
早期発見。
早期対応。
早期発見しても 対応方法が分からなければ
私は 一人で戦い 一人で考え 一人で迷い
結果 偏った方法で、偏った考えで 彼らを育てていたかもしれないのだ。
いや それは今からもそうだ。
今だって
多数のプロからの意見を聞く事で
反省しながら 角度を変えながら子育てしているのだから。
そして…今、私の知っている狭い範囲でさえ
診断が出ても じゃあ どうすれば?って
苦しんでるお母さん・お父さんが なんと多い事か!
子供だけではなく お母さん・お父さんも 救っていかなければならないと思う。
迷いながら 不安を抱えながら 子育てするのは
親子共 とても辛い事なのだ。
彼らの存在は、 彼らが彼らである事は、
とても輝かしい事なのに
輝けるシステムや環境や理解がないのは
とても とても悔しい。
私は たっくんや チュン君に 留学という手段も示している。
特にチュン君には。
読み書きできない彼は 日本では 行く学校が殆どないのだ。
日本にはディスレクシアの為のサービスが整った学校がないのだ。
だから 留学をして 海外で生きていく道も示している。
ディスレクシアのシステムさえあれば あとは言い訳なしの本人次第なのだから。
だけど…
とても 悔しくもある。
もう少し日本で 理解と対応が進んでいたら
こんなに 早く子供を手放す事もなかったのに…って。
こんなに 早い時期に高い壁を乗り越えさせる事をしなくてもよかったのに…って。
そして思う。
でも きっとこれで良いんだ。
彼は 普通より早く親元を離れ、高い壁を一人、遠い地で乗り越えなければならないかもしれないが
きっと 沢山の事を学び 大きく大きく成長するだろう。
いや 彼らの場合 普通より多く 高い壁にぶち当たる事になるだろう。
だから 乗り越える力や生きていく為の手段や方法を どんどん身につけなければ
大人になって急に 社会に放り出しても 苦しいのは本人なのだ。
そして私は 必ず乗り越えられると信じている。
だから いつも いつでも どこからでも 彼を見守り続けよう。
今 フリースクールの代表Y先生の息子さんが、
わずか12歳のE君が、
遠い地 イギリスで、高い高い壁をたった一人で乗り越えようと もがき苦しんでいる。
そして Y先生は彼の力を信じて 遠くから見守っている。
これを乗り越えれば彼は成長します!と おっしゃっる瞳には涙が溢れていた。
親としてどんなに苦しいか…
今すぐ飛んで行きたい気持ちを押さえて その言葉を言うのは
どんなに辛い事か。
だからこそ 心の底から E君にエールを送ります。
そして 子供たちの希望の光になって欲しいと思います。
