勉強になるの論文をシェアしたいと思います。
タイトルはちょっと仰々しいの「不妊治療が日本の働く女性のキャリアを阻害する」です。
論文では、全国の18の診療所でオンラインアンケートを実施した。835人の女性(うち713人は仕事をしている)から回答を集めた。論文の目的は、日本の働く女性のQOL(生活の質)と不妊治療の影響を評価し、そしで、不妊治療が女性のキャリアに与える影響を評価することです。
全体では、参加者の約90%が、治療が自分の仕事を妨げる可能性があると感じていました。また、約7割の参加者が治療費の補助を必要とし、時短勤務やフレックスタイム制度を求めていました。55%が不妊治療について職場に知らせました、約7割の人が職場に伝えることで理解を得やすくなっていた。
治療ストレスとサポート
低QOL項目(低QOLは生活の質が低いことを感じる):
- 子供ができないことに対する悲しみや喪失感を経験します。
- 不妊症のために、希望と絶望の間を行き来しています。
- 不妊のことで悲しくなったり、落ち込んだりします。
- 不妊のことは日常の仕事や義務に支障をきたしています。
- 不妊の問題が、日々の仕事や義務に支障をきたしている。
- 不妊症のために、他の人生の目標や計画を進めることができません。
高QOL項目:
- 不妊問題があっても、あなたとパートナーは愛情を持って接しています。
- パートナーとの関係性について尋ねたところ、パートナーの愛情や関与が良好なQOLにつながることが示された。(ところが、不妊治療がパートナーとの関係にネガティブな影響を与えている割合は比較的高かった)
長くなるので、続きます。
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Reference:
Ichikawa, T., Ota, I., Kuwabara, Y., Tsushima, R., Hamatani, T., Hiraike, O., Takeshita, T., Osuga, Y. and Akira, S. (2020), Infertility treatment hinders the careers of working women in Japan. J. Obstet. Gynaecol. Res., 46: 1940-1950. https://doi.org/10.1111/jog.14387