なんとな~く春の雰囲気が出てきましたが、朝晩はまだまだ寒いですね。なんでも、明日(2023/2/10金)は関東に南岸低気圧が接近し、上空にはやや強い寒気が流れ込んでくるため、もしかしたら関東(高崎市も)は雪が降るかもしれません。

前置きはさておき、みなさん、パソコン使ってますか?
パソコン内のファイルを探すときやファイルコピーなどをする際、[検索]BOXからではなく、デスクトップにある[PC]または、エクスプローラーを起動することがあると思います。(あ、今回の記事もWindows専門の記事です。MacにCドライブはありません。)

エクスプローラーを開くと、[デバイスとドライブ]欄に Windows(C:)というドライブが必ずあるはずです

メーカーによっては[Windows]ではないかもしれませんが、その後ろの()内は C: になっているはずです。

ん? なぜAからじゃないの? と思ったことはありませんか?
この理由をご存知の方は、PCにくわしい人か、ご年配のひとですね?w

Windowsパソコンの元祖 DOS/Vパソコン=PC/AT互換機は、1984年に米の国のIBM社が発売しました。

その当時のパソコンには、ハードディスクが搭載されてない機種もありました。

えぇ!? ハードディスクが無くてもパソコンて動くの??と思った人もいるでしょう。

実は、動くんです。ハードディスクやSSDは 別名:補助記憶装置 といいます。「主」じゃないんですね。
では 主記憶装置は何かというとメモリ(RAM:Random Access Memory)です。

HDDが無いのにどうやってパソコンが起動するの?という質問が浮かんだと思います。

現代のパソコンには無いけど、PC/AT互換機の時代にあった装置 と言えば、そうです。
フロッピーディスクドライブです。

パソコンの電源を入れると、まず BIOSが起動します。(バイオス Basic Input/Output System)
BIOSがハードウェアのチェックを行い、問題が無ければ、ブートリストの一番上に書いてあるドライブを読みに行きます。
その当時は、まだフロッピーディスクが現役バリバリでした。しかも、2台装備されている機種が大半でした。
このフロッピーディスクの中にOSが書き込まれており、MS-DOSが起動してくるんですね。

すなわち、Aドライブは、フロッピーディスクドライブとして割り当てられていたのです。
ちなみにBドライブは、データ保存用などとして 2機目のフロッピーディスクドライブが割り当てられています。
3番目のドライブとして、Cドライブにハードディスクが割り当てられた ということです。

ハードディスクやCD、DVD、USBメモリが普及してくると、フロッピーディスクの出番は急速に無くなっていきました。
Z世代の若者は、「フロッピーディスク」なんて見たことない人ばかりだと思いますが、2022年に山口県阿武町が新型コロナ給付金4630万円を1世帯に振り込み、持ち逃げされた事件を覚えている方は多いと思います。この事件で「町役場と金融機関とのデータのやり取りにフロッピーディスクを利用していた」ことが判明し、話題になったのでフロッピーの名前だけはご存知の方も多いでしょう。

そうなんです。銀行や金融機関の一部では、いまだにフロッピーディスクが現役です。あと、町工場の古いマシニングセンター(金属加工機)や、3次元測定機などは、プログラムやデータの保存用にフロッピーディスクが現役だったりします。

小さくて軽くて持ち運びには便利なんですが、読み書きは遅いし、すぐにデータが飛んだりと、あまりいい記憶はないですがね。

ちなみに、フロッピーディスクを発明したのは、ジャンピングシューズ(フライングシューズ?)でおなじみのドクター中松氏だという噂を聞いたことがありますが、
実際の特許は米国のIBM社が持っているようです。ただ、ドクター中松氏がフロッピー関連のなんらかの発明をしたことはあるようです。